ここ数年、日本にやって来る外国人がマジで増えた。
今年の12月には、訪日外国人の数が初めて3000万人を突破。
観光や仕事はもちろん、外国人のスポーツ選手(これも仕事だけど)も来日するようになった。
まさかJリーグにイニエスタ選手がやってくるとは。
サッカーやバスケットボールなどの外国人選手には、タトゥーを入れている人も多い。
日本では「タトゥー=入れ墨≒犯罪者」というイメージがあるから、社会的には敬遠されている。
魏志倭人伝によると、縄文時代には一般的だったらしいけど。
でも海外ではタトゥーはファッションで、するかしないかは個人が気軽に決められる国も多い。
来日外国人の影響もあって、日本でタトゥーを見る機会も多くなった。
いまの日本人はタトゥーについて、どう思っているのか?
京都新聞がそれを記事(12/26)にしている。
タトゥーは怖い?おしゃれ? 若者や彫師に聞いてみた
記事では、日本でプレーをしている外国人バスケットボール選手について書いてある。
選手にタトゥーがあった場合の対応はチームによって違う。
たとえばレイクスは特にルールをもうけていないけど、京都ハンナリーズの場合、試合をするときはサポーターなどでタトゥーを隠すようにしている。
日本サッカー協会は代表選手にたいして「練習や試合など表に出る場ではタトゥーを隠すように指示をしている」とある。
当たり前だけど、日本社会の価値観に配慮している。
でもそれは外国人選手も同じ。
レイクスのフィッシャー選手は、滋賀県のプールでシャツを着てタトゥーを隠すよう求められたとき素直に応じている。
ヨーロッパや中東などでプレーをしてきたフィッシャー選手はこう話す。
「いろいろな国を回る中で、それぞれの環境に合わせる必要がある。『ローマにいる時はローマ人のように』ということわざもあるよね」
だよね。
国際人だったら、その国の価値観やルールを尊重しないと。
入れ墨を入れるときはかなり痛い(らしい)。
江戸時代の女性が手ぬぐいを噛んで痛さに耐えている。
京都新聞の記事を読むと、一般の日本人は外国人のタトゥーについてけっこう肯定的だ。
「気にならない。怖いイメージはない」「おしゃれ」などとタトゥーを「海外のファッション」と受け止めている人が多い。
個人的にはこれは意外だった。
これも予想外だったのだけど、京都ではタトゥーの店が増えている。
20代の彫師がこう話す。
客は月に40人ほどで、外国人観光客のほか、6~7割が20~30代の日本人男性。依頼されるデザインは、英語の名言などの文字からマリア像などのイラストまで幅広く、「ファッションでかっこいいからという理由で入れる人が多い」と話す。
日本では全体的に、タトゥーへの抵抗はなくなっているようだ。
もちろん、「ローマにいる時はローマ人のように」というように配慮は必要だけど。
これはFIFA(国際サッカー連盟)公式インスタグラムの投稿
「このタトゥーで選手がわかる?」とクイズにしている。
FIFAはタトゥーをタブーと考えていない。
Can you identify this player from his tattoo? ✒👀#WorldCup #tattoo #quiz #trivia #tattooquiz
FIFA World Cupさん(@fifaworldcup)がシェアした投稿 –
今年のワールドカップに出場した選手と思うけど、だれかわからない。
「If I win the game this time, I will make a really nice tattoo on my head」と、試合に勝ったらまた新しいタトゥーを入れるつもりらしい。
タトゥーへの抵抗感が減ったとはいえ、日本人の感覚とはぜんぜん違う。
日本サッカー協会が「タトゥー・クイズ」をすることはあり得ない。
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