外国人から見た日本と日本人 日本を知る15の言葉 ⑭

 

 

「日本の民衆ほど善良な人が他に見出し難いことは否定できないのではなかろうか(パーマー)」

 

「日本人の生活や楽しみの中にとけこんでいる事物や仕種がいかにも優美であり、ふんだんであることに較べると、ヨーロッパの芸術は無、絶対的に無である
(モラエス 明治時代)」

 

「日本人が他の東洋諸民族と異なる性質の一つは、奢侈贅沢に執着心を持たないことであって、非常な高貴な人々の館ですら、簡素、単純きわまるものである
(カッテンディーケ 江戸時代)」

*奢侈(しゃし)
度を過ぎてぜいたくなこと。身分不相応に金を費やすこと。また、そのさま。「奢侈に流れる」「奢侈な生活」(デジタル大辞泉の解説)

 

「そこには、ただ喜びと陽気があるばかり。笑いはいつも人を魅了するが、こんな場合の日本人の笑いは、ほかのどこで聞かれる声よりも、いいものだ。
(ブラック 明治時代)」

 

「日本の庶民階級の人々は、まるで子供のように物語を聞いたり歌を唄うのを聞いたりすることが非常に好きである。職人の仕事や商品の運送などが終わるころ、仕事場の付近や四辻などで、職業的な辻講釈師の前に、大勢の男女が半円をつくっているのを毎日のように見かける (アンベール 江戸時代)」

 

「婦人の美しい作法や陽気さには魅力があった。さらに、通りがかりに休もうとする外国人はほとんど例外なく歓待され、『おはよう』という気持ちのよい挨拶を受けた。この挨拶は道で会う人、野良で働く人、あるいは村民からたえず受けるものだった(ブラック 明治時代)」

 

「村民たちは自分たち自身の風習にしたがって、どこから見ても十分に幸福そうな生活を営んでいる(オールコック 江戸時代)」

 

「馬で郊外の小ぢんまりした住居や農家や小屋の傍らを通り過ぎると、家の前に日本人好みの草花を少しばかり植え込んだ小庭をつくっている。日本人の国民性のいちじるしい特色は、下層階級でもみな生来の花好きだということだ。
(ロバート・フォーチュン 幕末)」

 

「私は時として、日本を開国して外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以であるかどうか、疑わしくなる。
(ハリス 幕末)」

 

「歴史的にみれば、日本の勝利は、アジアの目覚めの発端、またはその発端の出発点とも呼べるものであった。(バー・モウ)」

 

「かつて他のどんな国民も日本人ほど、封建的専横的な政府の下で幸福に生活し繁栄したところはないだろう(オールコック 江戸時代)」

 

「私は質素と正直の黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも多く日本において見出す(ハリス 幕末)」

 

*日露戦争での日本の勝利について
「それはわれわれに新しい誇りを与えてくれた(バー・モウ)」

 

*明治時代の日本について
「ひとり日本だけが、肩をそびやかして、対等の地位にたってヨーロッパに対した(ネルー)」

 

「ここでまた私は、日本が子供の天国であることを、くりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。(モース 明治時代)」

 

以下の本から引用。

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」
「日本絶賛語録 小学館」
「逝きし日の面影 平凡社」

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。