きょう1月6日、いつものようにパソコン前で優雅にネットサーフィンをしていると、いきなりこんな画面が出てきた。
結論からいうと、「フィッシング/スパイウェアの痕跡が見つかりました」というこの警告事態が詐欺。
でも、急にこんなことを言われるとあせる。
「システムのダメージは28.1%です。すぐに対処が必要です」
「ウィルスの痕跡が見つかりました。個人情報と口座情報が危険に晒されています」
こうやって平常心をうばって、ファイルをダウンロードするよう誘導する。
ボクはこのとき、わりと本気でダウンロードしようと思ってしまった。
「マイクロソフトやノートンがウィルス警告画面に出ている!口座情流の流出はマズイ!」
平常心を失うとは、つまりこういうこと。
相手を騙すために、信頼性の高い企業を利用するなんて詐欺の初歩中の初歩。
「ちょっと待てよ。なんかおかしい」と思って「ダウンロードして修復する」以外のところにカーソルを当ててみたけど、リンクが機能しない。
そもそも個人情報と口座情報の流出がファイルのダウンロードで修復で対応できるものなのか?
間違いなくいこれはウィルスサイトだ。
これをダウンロードして実行すれば、28.1%のダメージでは済まない。
本当の意味で、すぐに対処が必要になってしまう。
ネットで調べてみたら、同じ画面が出てきたという人がいた。
「システムのダメージは28.1%です」という数字まで一緒。
数字は嘘をつかないけど嘘つきは数字をつくる、というのは本当だった。
ボクのばあいウィルス対策ソフトを入れていたから、それでも出てくるこの画面に、逆に信用してしまった。
ウイルス対策をしていても、こういうのが入り込むのは防げないらしい。
安心が油断になっていると、致命傷をもたらすことがある。
「もうこれで安全だ」というセリフの後に、最大の危機が訪れのはアニメのお約束。
すべてにおいて、何かを判断する前にまず把握しないといけないことがある。
「いまの自分は物事を判断できる状態かどうか?」
感情的になっていたり冷静さを失っていたりするときに、何かを決めるときっと後で後悔する。
判断してはいけないときに下した判断は、たいていのばあい間違っている。
人をだますには、まず相手の平常心を奪う。
そのときのキーワードが「いきなり・有名企業・具体的な数字」だ。
これはパソコンのウィルス詐欺だけではなくて、詐欺事件の全般で当てはまることだから気をつけよう。
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