新しい元号が「令和」にきまって、日本ではいろんな反応があった。
たとえばネットでは「マジかよ、それはれいわ」、テレビでは「逮捕令状の令を思い浮かべる」なんて大喜利がはじまっている。
*この令は「めでたい」という意味。
ボク個人としては、この年号には伝統の重みや身が引き締まる感じがあるから気に入っている。
でも、ほかの人はどうだろう?
複数のマスコミが世論調査の結果を公表しているから、今回はその結果を見てみよう。
はたして日本国民は「令和」や「元号」についてどう思っているのか?
まずは共同通信の記事(2019/4/2)から。
新元号「令和」を好感73%
共同通信社が4月1日と2日におこなった全国世論調査によると、新元号「令和」について「好感が持てる」と答えた人は73.7%で、「好感が持てない」は15.7%だったことが判明。
今回の元号で注目されたことに、中国の古典からではなく、初めて日本の古典(万葉集)から選ばれたということがある。
これについては「評価する」が84.6%、「評価しない」は7.5%と圧倒的な開きがある。
国民はこの選択を支持しているのだ。
いまの日本には西暦と元号があるから、外国人の中には「めんどくさいけど、日本の文化だからね」と言う人もいる。
日本国民はこれについてどう思っているのか?
今回の調査では、ふだんの生活でおもに使いたいのは「新元号」と答えた人が18.8%、西暦は34.0%、両方という人が45.1%という結果がわかった。
では次に、読売新聞の記事(2019/4/03)を見てみようず。
令和に「好感」62%
読売新聞がおこなった全国世論調査では、令和に「好感を持っている」が62%、「なじみにくい感じを持っている」が31%になった。
「好感を持っている」という人を細かくみると、女性が68%、男性が56%で女性のほうがこの元号を気に入っている。
「平成」に比べて重みがあるから、令和は男性受けすると思ったのけど、大外れでした。
これを1989年の「平成」と比較するとどうなのか?
昭和から平成にかわるときの世論調査では、「好感を持っている」と答えた人は61%、「なじみにくい感じを持っている」が33%だったから、いまとほぼ変わらない。
安倍首相が「令和」について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」と説明したことについては、「国民の理想にふさわしい」と思う人は82%にのぼった。
「令和」が万葉集から引用されたことについては「評価する」が88%、「評価しない」は5%という結果。
これを聞いた安倍首相は「圧倒的じゃないか、我が軍は」とつぶやいたという。
最後に日テレニュース(4/3)
“「令和」に好感”6割を上回る 世論調査
NNNと読売新聞がおこなった世論調査によると、これからも元号の制度を続けていくかについては、「続ける方がよい」が82%、「廃止してもよい」は11%という結果がでた。
以下、個人的総括。
新元号「令和」に対して、好感を持っている人が62%~73%というのは予想よりやや少ない。
勝手に適当に75%ぐらいの人がこの元号を評価していると思っていたから。
日常生活でメインに使うのは「新元号と西暦の両方」という人が45%と一番多かったのは意外。
なんだかんだいって西暦は便利だから、元号は「象徴的なもの」になっていて、身近な生活から離れていると思っていたけど、案外そうでもない。
「令月」が万葉集という日本の古典から選ばれたことについては、共同通信の調査で84.6%、読売新聞で88%と、日本国民の圧倒的多数がこれを支持している。
いままでの元号は中国の古典から引用されていたことを考えると、これは明治の「脱亜入欧」の表現を借りるなら「脱中入日」になる。
これを評価する人が約9割もいるのだから、11%の「元号廃止派」の夢がかなうことはないだろう。
よかった。日本はこれからも日本だ。
元号は約1300年も続く日本だけの文化なのだから、いまの世代でなくしてはいけない。
さて、あなたは令和や元号をどう思いますか?
こちらの記事もいかがですか?
コメントを残す