海外にいくと、日本といろんなところが違っていてとてもビックリする。
と、小学生の作文のような書き出しになってしまったけど、実際外国に行くとカルチャーショックをよく受ける。
なんせ日本と外国では、ものごとの基準が違うから。
日本でダメなものが海外ではOKになっている場合があるし、日本では「ここまでが限界」というものでも、海外では「その先もOK」と許容範囲が広がっていることもある。
だから、日本の常識(限界値)を超えたものに接すると衝撃を受けてしまう。
ボクは東南アジアを何度も旅行したことがあるのだけど、初めて行ったタイでこんなことがあった。
夜、ゲストハウスにいたら、「きっと夜食が必要になる。買ってこい」という神の声がきこえた。
それで近くのセブンイレブンに行って、店内をウロウロしていたら、とつぜんこんな「グロ映像」が目に飛び込んでくる。
食事中の人は急いで食べてくださいね。
これはシンガポールの自販機にあったタバコ。
でも、ボクがタイのコンビニで見たタバコのパッケージもまさにこんな感じ。
人体内部や黒ずんだ赤ん坊の写真を見て言葉を失った。
英語の「flesh(フレッシュ)」には、「新鮮」のほかに「人肉」という意味もある。
パッケージにあった赤い肉を見て、この単語が頭にうかんだ。
ちなみにシンガポール・ドルを「1ドル=82.30円(2019年4月)」で計算すると、このタバコは約922円になる。
日本と東南アジア
そういえば、「ラオスと隣り合う国をすべて言えたら、東南アジアのバックパッカーとしては一人前」と言う人がいた。できますか?
「タバコは健康に悪い。」というのは、小学生でも知ってる世界の常識。
だから日本でも、こんな警告表示をすることが義務付けられている。
「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。」
日本での警告は文字だけだけど、東南アジアは容赦ない。
「東南アジア」と一言でいっても、国によって価値観や基準は違う。
でもタバコのパッケージについてはだいたい同じで、「人肉写真」が使われていたという記憶がある。
タイやカンボジア、シンガポールなどで街を歩いているとき、突然そんな「衝撃画像」が現れるのは本当に心臓に悪い。
ショックの大きさには個人差があるけど、「喫煙は、あなたにとって~」なんてほのぼのした警告に慣れたボクには強烈で、しばらく頭からその映像を消すことができなかった。
できれば、「もうすぐ警告表示がありますよ」という警告表示がほしい。
フィリピンのタバコのパッケージもかなりキツイ
タバコの起源は南米のアンデス山脈にあって、7世紀ごろのマヤ文明の遺跡には、タバコをふかす神様のレリーフが見つかっている。
そこから大航海時代にヨーロッパへ伝わり、世界中に広がっていった。
でも、世界保健機関(WHO)元事務局長の「たばこは最大の殺人者である」という言葉がいまの国際社会の認識で、各国でタバコ規制が強まっている。
タイのタバコのデザインは、日本の基準からするとモザイク処理が必要になるレベルだけど、タイではこの“直接的で分かりやすい”警告をきっかけに、禁煙を考える人が増えたという。
結果よければそれでよし。
日本の“ぬるい”警告では、タイ人にはきっと通じない。
日本人は自己抑制が強くて、タイ人は自分の欲望に忠実だから。
世界各国にそれぞれの価値観や基準があって、それが社会に反映されている。
だから日本人旅行者がタイのコンビニで衝撃を受けて、夜食を断念することもある。
でも、逆もまたしかり。
小学生もよく利用する日本のコンビニで、堂々と販売されているエロ本の山を見てショックを受けた欧米人もいる。
*近ごろこういう本は撤去されているけど。
外国に行くというのは、衝撃を受け止めるということですね。
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