きのうマクドナルドで朝マックをしていたら、20代の白人チャリダー4人組が同じテーブルに座ってきた。
「オレと話をしたいのか?」と思ったけど、コンセントはそのテーブルにしかなかったから、その可能性も捨てられない。
座るとすぐにスマホの充電を始めたから、後者の可能性が高い。
そのままイヤホンをして誰かと話し始めたから、ボクは店のオブジェも同然だった。
でも充電をしている間はやることがないらしく、ボクに話しかけてきたことで、小さな日米交流という名のヒマつぶしが生まれた。
ということでこれから、アメリカ人旅行者が見た日本について書いていこうと思う。
この4人組
自転車で走っているから、日本に住んでいる英会話講師かと思ったら、彼らは全員アメリカの大学生で、10日間かけて福岡から北海道に向かっている最中と言う。
へえ…。って、ええええええええ!
福岡から北海道を自転車でって、マジで?
と、おどろくボクの反応を堪能したあと、チャリの理由を話し始めた。
このパーティーをリードするのは、24歳で5回の来日経験のある「Carsoncalcole(カーソンカルコル?)君」。
彼は今回、日本のふつうの風景を見たかったし、友人にも見せたかった。
出雲大社や伏見稲荷といった観光地もまわるけど、こんな風景を「日本らしい」と印象的だったという。
緑に囲まれた日本住宅は彼らのお気に入り。
日本人なら100%素通りするけど、彼らが住んでいるアメリカ南部は乾燥して岩山が多いから、こんな風景は絶対に見られない。
こういうふつうの日本、素朴な田舎を見たかったらしい。
それには自転車でまわるのが一番ということになって、梅雨前の5月に、福岡から北海道までをじっくり見て行くことにした。
Q:宿はどうしているの?
それをたずねたら、彼らはホテルやゲストハウスは利用しないで、いつも橋の下で寝ていると言う。
えええっ!
橋の下って、丹下段平かよ。
彼らは雨をしのげるところならどこでもいい。
そういうところを見つけて、寝袋にくるまって寝ているらしい。一応、テントも持っているけど、いまのところ使っていない。
アメリカなら知らない街で野宿はしないけど、日本なら問題ないと思っていた。実際、いまのところ何もトラブルはない。
Q:日本の食事はどうか?
ホテルと移動にお金をかけないぶん、お金は日本の食事に集中投下している。
日本の食べ物は何でもおいしい。
コンビニのホットフードですら感動的だったという。
彼らが住んでいるところは田舎だから、レストランの競争がない。
だからたいてい、食べ物はどこも高くて味はイマイチ。
ニューヨークに行ったときは逆に、どこでもおいしくてビックリした。
ウチの街の最高クラスのレストランでも、ニューヨークでは最低以下。
アメリカ人の彼でも、アメリカのギャップにはおどろかされるらしい。
ニューヨークは飲食店の世界的な激戦区だから、どこで食べてもおいしいけど高い。
日本では回転ずしも安いし、牛丼もありえないほど安い。
ここは天国だ。
Q:福岡から浜松まで食べたもののなかで、一番よかった食べ物は?
意外にも、答えは「焼き肉」。
てっきり和食なら寿司、日本食ならラーメンかと思ったのに。
そもそも、アメリカのバーベキューのほうがよっぽどおいしくないか?
そんなことをきいたら、日本の焼肉屋は食べ放題だし、肉が薄いのがいいらしい。
アメリカのバーベキューは肉が厚くて大きいから、すぐお腹がいっぱいになってしまう。
でも、日本の焼き肉屋の肉は小さくて薄いから、いろいろな種類を食べられる。
こういう食べ方は日本風で、これが気に入っている。
それに焼き肉屋なのに、ソフトクリームや寿司がある店もある。
やっぱりここは天国だった。
毎日だいたい、5000キロカロリーは食べている。
唯一、マズいと思ったのは、日本人の友人の家で出された「酒漬けの大根」だった。
続きは次回に。
コメントを残す