最近の韓国:ツートラックはインド人の「ダメもと」に似てる

 

「ツートラック」

日韓関係に関心のある人の間では、この言葉はもう常識になっている。

 

これは韓国がよく使う外交用語で、日本に対する韓国の見方や考え方、そして願いがよく表れている。
この「トラック」は車のことではなくて、陸上競技のトラック(走路)のこと。
大ざっぱに言えば、韓国は日本に対して「安全保障・経済」と「歴史問題の解決」を分けて考え、それぞれアプローチしていくということ。

「これはこれ、でもそれはそれで別問題」ということだけど、上に「二枚舌」とあるように、韓国の言うツートラックは日本人の価値観とはまったく合わないため、本当に受けが悪い。
ご存じのとおり日韓関係はいま、良かった時代を思い出せないほど悪化している。
近ごろの韓国メディアの報道では、「最悪の」という言葉は韓日関係の「まくら言葉」のようにセットで使われている(たらちねの母みたいな)。

でも、この最大の原因は韓国側にある。
自分たちが解決を確認したはずの歴史問題にいつまでもこだわるからだ。
日本に反省や謝罪をくり返し要求するから、日韓関係は前に進めない。
でもじつは、それで困るのは韓国だったりする。
経済大国の日本の経済力は魅力的だし、韓国経済がピンチになったら支援をしてもらいたい(日韓通貨スワップ)。
だから韓国の国益を考えたら、韓日関係は改善しないといけない。
でも同時に、過去の歴史問題で日本を追求することはやめられない。

そんな韓国が出した答えはツートラック。
つまり「反日」と「協力」を両立するということ。
「正義を実現する」という美名のもとで反日的言動はこれからも続けるけど、日本には経済や安全保障面での協力を求めていく。
その2つの道を同時に進んでいく。

でも、ツートラックされる側にとっては、これはあまりに都合のいい話だから「二枚舌」になる。

 

 

話は変わって、ボクのインド旅行の思い出を書こうと思う。

インドを旅行していると、よく「ダメもと」でものを言うインド人とよく会った。
たとえばタクシーに乗ってホテルに向かっている途中、運転手が道に迷いだす。
タクシーに乗る前にホテルの住所を見せて、そこがどこか分かるかきいたら「OK。ノープロブレム。乗れ」と言ったのに。
まあインド人の「ノープロブレム」はフラグで、だいたいそのあとに事件が起こる。

それでさんざん迷っていろんな通行人から話を聞いて、やっとホテルにたどり着いた。
無駄な時間を使って、貴重な時間を奪われたわけだ。
それでも文句を言わずに約束の金額をわたそうとすると、「ノー」と言って運転手は受け取らない。
「オレはあれだけ長い時間走ったのだから、もう少しくれ」と当然のように言う。

あきれた。
ノーじゃない。問題はおまえの脳だ。
ドライバーが道に迷った責任を客に押し付けるとか、どうやったらそんな発想が出てくるのか?
でも、アニメの始まりならこんな展開はありそうだ。

でもこれは「ダメだと思うけど、とりあえず言ってみる」という程度のもので、ボクが「ノー!払わない!」と言ったら、「OK、それでいい。それをくれ」と彼はすぐにあきらめた。
こんな感じで、「ダメでもともと。言うだけならタダ」という感じで何かを要求するインド人はよくいた。

 

 

「日本には、歴史と政治を分けてアプローチする。ツートラック戦略だ」という韓国人の言うことも、インド人の「ダメもと」と同じようなものだとよく思う。
反日行為をしておきながら、日本を相手にもうけたり経済支援をしてもらう。
そんなん無理にきまってる。
「未来志向の韓日関係を構築するためには、過去の歴史問題の解決が欠かせない」と言うけど、アクセルとブレーキを同時に踏んだら車は前に進まない。

ただ万が一金田一、日本がそれを受け入れたら、それは韓国の勝利だ。
そんな期待が頭のどこかにあって、韓国はいまでも「ツートラック戦略」から離れられないのではないか。
でも「オレは反日活動をするけど、おまえはオレに協力してくれ」と言うのは、「オレは道に迷ったけど、おまえが責任をとれ」と言うようなもので、答えは「寝言は寝て言え」だ。

そんな韓国に日本政府は疲れ果て、最近は「戦略的無視」で韓国政府の言うことをまともに聞いていない。
韓国側も疲れてきたのか、中央日報がこんなコラム(2019年04月30日)を載せていた。

対日「ツートラック戦略」という幻想=韓国

 

ここ最近、徴用工訴訟で日本企業に次々と賠償命令が下されている。
それなのに韓国政府はこの国際法違反の状態について、なんの対策も取らずに野放しだ。
韓日関係は悪化の一途をたどるばかりで、韓国の日本企業は不安を持っている。
韓国大統領府を訪問した日本企業関係者がそのことを話すと、文大統領は「経済的交流は政治と別に見なければならない」と言った。

この対応について中央日報の論説委員がこうなげく。

これは世情を知らない話だ。最近の周辺状況を見よ。ツートラック戦略が通じないことをすぐにわかる。

ツートラック支持者の期待と異なり韓国人は日帝時代の辛い過去を忘れるどころかますます問題にすることは間違いない。

 

ツートラックとは結局のところ、韓国の幻想だったのだ。
そう願う人の頭の中にだけあるもので、現実的にはまったく通用しない。
これを「韓国の二枚舌」と見抜いている人は多いのだから。
韓国でもツートラックという都合のいい戦略なんて、「ダメでもともと。でもとりあえず言ってみる」ぐらいに考えている人は多いと思う。

だったらそれへの対応はインド人ドライバーと同じで、「まともに相手をしない」に限る。
事実、いまの日本政府はそうしている。
それで韓国は幻想だったと気づき始めている。

 

 

先ほどのインド人運転手の話には続きがある。
道に迷った分は無視して、最初に約束した金額だけをわたすと、運転手はこう言った。

「なあミスター、チップをくれよ」

これにはおどろいた。
さすがに韓国人でもスリートラックまでは求めてこないだろう。

 

おまけ

インドで車を運転するということ

 

 

韓国 「目次」

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。