【日本人と韓国人の違い】地下鉄の様子・マナー・年上”尊重”

 

日本人にとって「近くて遠い国」といえば韓国を指す。
同じく日本人にとって「初めてだけど、なつかしい」といえば台湾のことをいう。

さて今回の記事は前者。
地理的には近いけど、価値観や考え方(とくに政治や歴史)は大きくちがう日本と韓国について書いていこうと思う。
といっても、慰安婦問題や元徴用工問題みたいなヘビーな内容じゃないからご安心を。

韓国紙・中央日報で、ソウル大学建築学科の教授で建築家でもあるソ・ヒョンという人がコラム(2019年06月07日)を書いている。
日本でいえば建築家で東京大学教授のような人物だから、韓国ではこの分野のスーパー権威のはず。
でもタイトルは庶民的だった。

地下鉄で臭いがしたら=韓国

このコラムでは、韓国の地下鉄がどれだけ素晴らしいかを力説している。
ソさんがニューヨークで地下鉄に乗ったら変なにおいがしたけど、ソウルではそんなことはない。
もし韓国の地下鉄でにおいがしたら、「それはあなたの足の臭いだ」とよく分からない終わり方をしているコラムだ。

このコラムは韓国と日本の地下鉄の様子のちがいにも触れている。
日本では乗客がスマホや携帯の画面に目を落としているから、ソ氏に言わせると「ときおり聞こえる電車の騒音を除けば寺ではないかと思う」ほど車内は静かだ。
一方、韓国の地下鉄では携帯電話で話してもいいから、とてもうるさ、いや、にぎやかだ。
きのう食べたキムパプ(韓国ののりまき)の感想や仕事の話を「同乗の搭乗客と嬉々としてシェアするのが私たちの日常の美徳だ」という。
だから韓国では「地下鉄は公論の場」になる。

地下鉄や電車を公論の場にしても、口論の場にしても、それは韓国のことだから韓国人の好きにしたらいい。
でも「郷に入っては郷に従え」で、日本では日本人の美徳を尊重する必要がある。

 

キムパプ

むかしは日本と同じく、韓国でも「ノリマキ」と呼ばれていた。
でも1948年に、韓国政府の政策によって「キムパプ」と呼ばれるようになった。

 

このコラムでソウル大学の教授は、「韓国の権威は年齢だ」と書いている。
韓国では年長者が絶対で、地下鉄も例外ではない。
日本の社会にも同じような敬老の考え方はあるけど、韓国の比ではない。

韓国のばあい、お年寄り用の優先の席に自分より年下と思われる人が座っていると、どちらが年上かを証明するために住民登録証を見せあうこともあるという。

地下鉄言い争いの最高起爆装置があるので、どこであろうとタメ口だ。住民登録証持参が必要なのは不審検問ではなくて敬老席着席順位を決める根拠だからだ。登録証を出せ。

 

やっぱり口論の場じゃん。
地下鉄でこんな光景を見られるのは世界で韓国だけだ。

 

8年前、知り合いの韓国人(20代の女子大学生)がワーキングホリデーで日本に来て、東京に一年間住んでいた。
そのとき彼女は日本人の電車や地下鉄のマナーの良さを絶賛していた。
とくにお年寄りが親切で驚いたという。
上のコラムのように韓国社会には、「年長者には敬意をはらわないといけない」という価値観が強くがある。
そんな背景があって、年齢が高いことを「特権を持っている」とかん違いしているような人が多く、エラそうなおじさんやじいさんがよくいるという。

とくに若い女性に対して、ごう慢な態度でものを言う。
上の韓国人女子大学生がソウルで地下鉄に乗ろうとしたら、後ろから強引につっこんでくる老人がいて、持っていた紙袋が破れて買った商品が落ちてしまった。
それで文句を言ったら、「オレをいくつだと思っているんだ!おまえみたいな女が文句を言うな!」と怒鳴られた。

で、その老人はそのままで優先席に座る。
そんなソウル経験があったから、「あんなに元気なら座る必要はありません。韓国には、態度の大きいおじさんや老人が多くてよく腹が立ちます。でも日本でそんな人を見たことがありません。日本人は相手にぶつかると、老人でも『すいません』と言いますから」と言うその子の言葉には憎悪や実感がこもっていた。

近くて遠い国はやっぱり遠かった。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。