日本在住ドイツ人とインドネシア人の話②食事文化・物価の違い

 

すこし前にドイツ人とインドネシア人と一緒に、焼津さかなセンター・清見寺・久能山東照宮へプチ旅行に行ってきた。
2人とも日本の大学で学ぶ男子留学生。
ということで今回は、そのとき彼らから聞いた話を書いていこうと思う。
でもそれは彼らの個人的な意見だから、別の人に聞いたら別の答えが返ってくるかもしれない。

 

日本のガイドブックとしては世界NO.1の「ロンリープラネット」

日本旅行の楽しみの半分は日本料理をたべること、と書いてある。

 

・ドイツと違って日本では、レストランでも大衆食堂でも水が無料で出てくる。
ドイツのレストランなら1杯200円ほどだから、タダで水が何杯も飲めることがうれしい。
インドネシアでも水は有料だけど、1杯5円というインドネシアン・プライス。

・ドイツ人の出身地は南ドイツ(内陸部)で海から何百キロも離れている。
だからシーフードは高いし新鮮でもない。そんな彼にとって日本は海鮮天国。
寿司は好きだけど生魚に慣れていないから、海鮮丼だと生魚が多すぎて食欲がわかない。
*「新鮮な魚料理を存分に味わってもらおう」と思って焼津さかなセンターに連れてきたけど、大きな誤算だった。
インドネシアは日本と同じ島国だから、安くて新鮮なシーフードを食べることができる。でもドイツと同じで、寿司や刺し身のように生で肉を食べる食文化はない。

・ドイツ人が注文したのは950円のマグロフライ定食で、「安い!」と驚いていた。
ドイツの普通のレストランで食事をしたら2000円ぐらいはする。
インドネシアでは路上の屋台で食べれば100~200円、冷房の効いたレストランで食べると500円ぐらい。

・インドネシアでは日本料理の人気が高くて、寿司・ラーメン・うどんなどの店がたくさんある。
でも、ドイツで有名な日本料理は寿司ぐらいで、ラーメンやうどんは知られていない。
*ネットで調べたらドイツの有名都市にラーメン屋がある。

 

 

・ドイツ人が一番気に入ったのは下の貝(サザエではないほう)。
サザエはグロテスクで苦かった。でもこれを食べて「自分を誇りに思う」と言っていたから、「ゲテモノ食い」のような感覚だったと思う。
サザエについては、「ドイツのケーキのにおいがする」と意味不明なことを言っていた。
インドネシアにも貝料理はあるけど、しょうゆで味付けはしない。
刺し身はないけど、貝料理なら生で食べることもある。
ちなみにサザエは400円、下の貝は200円したけど、インドネシアなら2つで50円ぐらいとか。

・この貝料理と一緒に店員はウェットティッシュをテーブルに置く。
それを見て、「インドネシアではウェットティッシュは出てきません。小さなボウルで指を洗います」と言う。
話を聞いてヨーロッパの「フィンガーボウル」が思い浮かんだ。
カニやエビなどを手で食べたあとこれで指を洗う。

メニューで手を使用した場合、メニュー後にフィンガーボウルの中に片手ずつ汚れた指の第二関節までを入れる。そして、できるだけ音を立てずに静かに汚れを洗い落とす。

フィンガーボウル

 

インドネシアは約350年間、オランダに植民地支配されていたから、フィンガーボウルはその時代に持ち込まれたものかもしれない。
そのことを聞いたら、「わかりません。でも昔からそうです」とのこと。

今回はこのへんで。
続きはまた次回に。

 

ちなみに、オランダのインドネシア支配を終わらせたのは日本軍だった。

日本軍は連合軍全部の降伏を要求し、蘭印側も結局受け入れた。(中略)連合軍全部の降伏が完了した。オランダ側からインドネシア人に襲われる恐れがあるとしてピストル携行の許可を求められると今村中将は承諾した。

蘭印作戦・降伏

フィンガーボウル

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。