【タトゥーと温泉】イギリス人はOK、でも日本人はどう思う?

 

知り合いにウサギが大好きのイギリス人がいる。
その人は2年前に結婚した女性で、新婚旅行で日本にやって来た。
日本でウサギがデザインされたグッズを買いあさって、大いに満足して英国へ帰国。
そんな彼女がきょねん、SNSにこんな写真を投稿した。

 

 

タトゥーの写真にはこんなメッセージがあった。

「All done! Yuki will be permanently with me now. Rabbit lady forever! 🐰💕 Vicky Jeffree did an amazing job! 👏👏」

全て終わった!これで永遠にユキと一緒にいられる!ヴィッキー(タトゥーを入れた人)は素晴らしい仕事をした!
*雪は白いから、彼女はこのウサギをユキと名づけた。

ハッピーな気分を邪魔して悪いけど、ボクの感覚ではこれに拍手は送れない。
でもそう思ってしまうのは日本人だからで、夫もよろこでいるらしい。
知人友人も祝辞を寄せている。

「You are the bunny lady 🐇🐰🐇xx」
「Love itl!!」

「痛かった??」という質問には「全然!」と答えている。

「How painfull?」
「Not really at all!」

このイギリス人が日本好きなのを知っているから、これを危惧する人もいた。

「Oh wow! Really!? Although no more onsens….」

「I can just cover it up 🙂 im sure!」と、タトゥーはシールか何かで覆うから温泉は大丈夫と考えているけど…。
これを見た日本在住のイギリス人が「ちょっと大きすぎるから、でっかい絆創膏が必要ね」と書く。

「uh you can. Looks kinda big though! You’d need a huge plaster to cover it all!」

 

これで温泉は厳しいと思う。

 

きょねん(2018年)、日本に来た外国人の数は3000万人を超えた。
これは日本の歴史上、初めてのこと。
だからもう、日本の街で外国人を見かけることは珍しくもなんとない。
ボクが住んでいる浜松市にはブラジル人がたくさんいて、男女を問わず、タトゥーをしている人が多い。
このまえもコンビニでレジに並んでいたら、後ろから来たブラジル人(ペルー人かも)の腕にでっかいタトゥーがあって一瞬、ぎょっとした。
でもいまのところ、タトゥーのあるコンビニ店員は見たことがない。

海外の影響で、日本人の間でもタトゥーへの理解が広がっていると思う。
でも共感するかは別問題だ。

朝日新聞の記事(2018年9月15日)

タトゥー入浴OK、減った家族連れ 着地点探す温泉施設

外国人をもてなすことと、外国人にゆずることは違う。
温泉ではいまでもタトゥー禁止のところが圧倒的に多い。
「いま日本の温泉施設ではタトゥーをどう見ているのか?」と疑問を持った記者が外国人旅行者もよく訪れる富士山の近くの温泉施設を取材した。
日本人客に愛されることを重視する施設では、「タトゥーのお客様は入浴できません」「ファッションのワンポイントもダメ」というでっかい看板を立てて、タトゥーには厳しい対応をしている。
*はい、ユキはアウト。

でも外国人客の増加を受けて、タトゥーをOKとする温泉も登場している。
でもタイトルにあるように、すると今度は日本人客が減ってしまった。とくに家族連れが。
いまの日本人はタトゥーについて、「自分だけならまだいいけど、子供には見せたくない」という考えの人が一番多いと思う。

ネットを見ても、タトゥーへの拒否感はやっぱり高い。

・子供が真似したら嫌だしな
・風呂屋がそれで良きゃいいんじゃね?
・まー人減るわな
多くの人がいる避けると思うよ
・刺青のヒーローは遠山の金さんくらいだよな
・全身ウェットスーツ着て入ればいいよ
・お盆に田舎に帰省した時甥っ子に付き合って町民プールへ行ったら
肩に包帯や湿布貼ったおっさんだらけでワロタ
・仕方ないとしか言いようがない

これはもう立地や客層、法律やもうけを考えて、それぞれの温泉施設が判断するしかない。
でも基本はやっぱり、日本人に愛されることを考えることだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。