【治安の良さと発想力】外国人が見た日本の「自動販売機」

 

世界を旅して、動画で伝えるというインド人ブロガー(vloger)にきょねん会った。
そのとき彼に日本の印象を聞いたら、「自動販売機がどこにでもある国」と言う。
東南アジアやヨーロッパ、中東に行ったことがあるけど、これほどたくさんの自販機がある国は日本がはじめて。
そこら中にコンビニやスーパーがあるのに、なんでこれほどの自販機が必要なのか。
「日本人は飲み物が大好きなんだね」という彼の推測はどこかピントがずれている。

日本の自動販売機は数だけではなくて種類も多い。
世界各地でいろんなものを見てきたインド人ブロガーでも、ひとつの自販機に温かい飲み物と冷たい飲み物があることに驚いていた。
日本ではすごく単純なことだけど、インド人には常識外。
そのせいで、「自販機にあるものは冷たい物だけ」と思いこんでいたインド人が、知らずに温かい(熱い)コーヒーを飲んでしまって思わず吹いた。

インドの場合、やっぱり治安を考えたら、自動販売機を設置することは危険すぎる。
「中にお金が入っていることを知れば、絶対に壊して持って行く人間がでてくる」と太鼓判を押す。
インド人がインド人を語っているのだから間違いないだろう。
そして破壊された自販機はきっと放置されて、街のオブジェになる。

だから自動販売機が都会にも田舎にもある日本は、それだけで治安がいいこと分かるという。

 

インド人は自販機に熱い物と冷たい物があるだけで驚ていたけど、日本人の発想はその程度じゃない。

 

外国人も日本に半年いたら、自動販売機に驚くこともなくなる。
でも、日本在住3年のポーランド人とアメリカ人のカップルが九州に行ったとき、「エロ♡おみくじ」の自販機を見つけて衝撃を受けた。というか笑った。
日本人のこういうわけの分からない発想は大好きだという。
また、あるドイツ人は東京でしょうゆの自動販売機を見つけて、その場でSNSに投稿していた。

余談だけど、「エロ」は知らないけど「ヘンタイ」という言葉なら、日本のアニメを通じていま若いポーランド人の間でも有名なっているらしい。

 

話はさらにぶっ飛ぶ。
最近アメリカ人が「おたくの星座」と出会って、こう衝撃を受けた。

“Otaku no Seiza: an adventure about a man fighting for the rights of men in a dystopian future ruled by evil women.” …. what… the… actual…fuck?!
Released in 1991 for the original famicon. Was this developed by some time traveling neck beard incel weeb?! Dear god!

 

 

ことしの夏、リトアニア人・トルコ人・ベトナム人と花火を見に行ったとき、リトアニア人に日本の印象をたずねたら「日本はとても治安がいい」と言い、その証拠として「自動販売機がどこにでもある」と話していた。
この意見にはトルコ人もベトナム人も瞬時に同意。

リトアニアにも自販機はあるけど、それは空港や大学のキャンパスといった屋内だけ。
自動販売機を設置しようとしたら、当然、盗難防止対策も必要になる。
防犯カメラも設置しないといけなくなるから、コスパを考えたらもうけにならない。
だからリトアニアでは、自動販売機は屋内だけに置かれるらしい。
この点ではトルコとベトナムの社会も日本よりリトアニアに近い。

日本もいまは大丈夫だけど、これからどうなるのか。
次に書くけど、いま埼玉県では、いままでになかった手口の自販機荒らしが広がっているのだ。
本当はその記事の導入としてこれを書いたのだけど、予想以上に長くなってしまいました。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。