以前、ジェフユナイテッド市原(当時)でプレーしていたオランダのサッカー選手で、いまはレヴァークーゼンの監督をしているピーター・ボスさんが、サッカー・メディア「Goal」で日本での思い出を話している。
ボスさんの印象では、日本人は「ノー」を言わない。
じつは本人はイヤと思っているけど「ノー」と言って拒否しないことがあるから、そこはオランダ人の感覚とは違う。
それと日本人は握手をしない。
「(日本人は)その行為はやりすぎだと思っているんだ」とボスさんは言う。
ボクからしたら「そう?」と思ってしまうけど、ヨーロッパ人からはそう見えるらしい。
その代わり、日本人はお辞儀をする。
フレンドリーさより「敬意を持った方法」のほうが日本人には合っているという指摘には賛成だ。
それと来日外国人「あるある」のひとつ、日本では物が盗まれないということも語っている。
あるときチームのメンバーと荷物を持って電車で移動しているときに、ボスさんはコーヒーがほしくなった。
ほかの日本人はホームに荷物を置いていたけど、オランダ人のボスさんは荷物を持っていきたかったという。
その続きがGOALの記事(11/5)にある。
そうする必要は一切ないといわれた。それは、他の人のバッグを持っていくことなんて誰もしないからだったんだ。それに、選手たちは、練習場の駐車場にある車の中にキーを置いていく。誰も車の中にあるキーを盗もうなんて考えないからなんだ
レヴァークーゼン指揮官ボス、日本で経験した2つのカルチャーショック「もう一度戻る機会があれば…」
同じようなことで驚く外国人はたくさんいる。
個人的にもいままでにアメリカ人やインド人、タイ人などから、空港や鉄道駅で荷物を置きっぱなしにしている光景を見て、信じられない思いをしたという話を聞いた。
「相変わらずの安定の治安の良さ。さすがは日本」と記事を読んで思ったけど、ネットの反応を見ると、みんな意外とうれしそうでもない。
・東京だったらすぐ盗まれるから
・そのおかげで海外旅行行くと標的にされるけどな
・今では当てはまらないことばっかだな
・海外、南米とかから帰って来たらわかるよ。マジ、死ぬほど安全
この国おかしいって思った
・いつの時代って感じだな。
最近の日本じゃ窃盗が多すぎてロードレーサーなんて買えないと知ったら驚くだろうね。
「日本では盗まれない」というイメージは、いまの日本人にとっては都市伝説に近いかもしれない。
でも外国人から見たら、それは間違いのない事実。
2017年にジュビロ磐田へ加入したウズベキスタン人のムサエフ選手も、落とした財布が中身そのままで戻って来たことに「信じられない!」と驚いていた。
くわしいことはこの記事を。
とはいえ、「車の中にキーを置いていく」というのはサッカー選手だからだろう。
プロのスポーツ選手が使う練習場の駐車場なら、普通の人では入れない。
さてこの人物は、明治の日本にやって来たアメリカ人のモースと申す。
エドワード・S・モース(1838年 – 1925年)
東京大学の教授をしていて、大森貝塚を発掘した人。
日本にダーウィンの進化論を紹介したことでも有名だ。
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文部省に採集の了解を求めるため横浜駅から新橋駅へ向かう汽車の窓から、貝塚を発見。これが、後に彼によって日本初の発掘調査が行なわれる大森貝塚である。
日本で生活していたモースは日本人の正直さに「実に気持ちがよい」として、手記にこう書いてる。
*錠は「じょう」
錠をかけぬ部屋の机の上に、私は小銭を置いたままにするのだが、日本人の子供や召使いは一日に数十回出入しても、触ってならぬ物には決して手を触れぬ。
「日本その日その日(モース エドワード・シルヴェスター)」
このへんの「気持ちのよさ」は令和のいまでも変わっていない。
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