今回はクイズから始めます。
次の人物はだれでしょう?
ヒント:戦国時代の人
彼はわずかしか、またはほとんどまったく家臣の忠言に従わず、一同からきわめて畏敬されていた。酒を飲まず、食を節し、人の取扱いにはきわめて率直で、自らの見解に尊大であった。
彼は日本のすべての王侯を軽蔑し、下僚に対するように肩の上から彼らに話をした。そして人々は彼に絶対君主に対するように服従した
(ルイス・フロイス 戦国時代)
戦国時代の日本で、「人々は彼に絶対君主に対するように服従した」ということをさせられた人物といえば?
答えは織田信長。
信長は、身分が高いとされる人びとに対しては、バカにした態度をとっていたけど、身分の低い人間や庶民には親しく接していた。
くわしくはこの記事をどうぞ。
さて前回は、こんなことを書いた。
「英会話を学ぶなら、始めに学ぶ目的をはっきりさせることが大事ですよ」
学ぶ目的よって、英語の学習方法や学ぶ内容が違ってくるから。
何のために学ぶのかがあいまいなまま勉強を始めると、スタートから間違ってしまう危険性が大。
ボクがした失敗がこれで、必要ない英単語や英文を覚えてしまった。
だから、すぐに忘れてしまう。
目的地は東京なのに、大阪行きの電車に乗ってしまうようなもの。
本当に時間とお金のムダだったというね。
電車の乗り間違いであれば、「あれ?これ違うじゃん」とすぐ分かるからいい。
けど英会話学習の場合、自分がしている勉強が目的に合っているかどうかに気づきにくい。
その点、英会話教室ならいい。
高い料金を払っているぶん、専門家(インストラクター)がちゃんとその人の目的と学習内容を確認して教えてくれるから。
けれどネットの無料サイトで独学をしていたり、格安の英語学習で学んでいたりする場合は、それを自分で確認しないといけない。
「安い」というのは大きな魅力だけど、当然それなりの理由とリスクがある。
英文や表現をがんばって覚えようとしても、結局はムダに終わるかもよ。
無料や格安の英会話学習のデメリットはこれで、自分の目的に合っていない学習をしてしまう危険性がとても高い。
「無料」「格安」という入り口から入ったら、結局は時間と労力のムダになってしまって、一番コスパが悪かった。
英語学習だけに限らず、そんなことはよくある。
今までの自分の経験から、それは自信をもっていえる。
「安物買いの銭失い」は、まさに真理ですよ。
・これは語学学習の失敗例
言葉を学ぶ目的と学習の内容が合っていない、という例を紹介しよう。
日本語を学んでいるペルー人の友人がいる。
彼女の日本語は、「支払いは割り勘にしよう」「午後には晴れるかなあ?」という文を言えないぐらいというレベル。
そんな友人が、最近の日本語学習で使っているというテキストがこれ。
「Estudiando japones」とスペイン語で書いてあったから、「日本語を勉強してる」という意味だろう。
もし彼女の日本語を学ぶ目的が、「マンガやネットで出てくる日本語の意味を知るため」であれば、たぶんこのテキストでいい。
でももし、彼女が「日本人と日本語で会話ができるようになること」を目標に日本語を学ぶなら、こんな表現を覚えるのは意味がない。
爪を見てくれたら想像できると思うけど、このペルー人はおしゃれ好きな20代の女の子だ。
そんな女の子が、日本人との会話で「くそくらえ」「しつけーんだよ」「死ね」という言葉を使ったり、そんな言葉を日本人から聞いたりすることは現実的にはないといっていいだろう。
日本人と日本語で会話をするためであれば、「午後には晴れるかなあ?」というレベルの文を覚えることの方がずっとずっと大切だし、役立つはず。
学ぶ目的に合っていなかったら、このテキストにある言葉をがんばってすべて覚えても、そのためにつかった時間や労力はほとんどムダになる。
実際の会話では、使わないのだから。
無料や格安教材で英語を学んでいる人は、自分が英語学習をするときには、自分が学ぶ目的と学習している内容が合っているかを確認した方がいいよ.
まあ、このペルー人よりはひどくはないだろうけど、
実際には、自分が使わないような言葉を覚えてない?
使わない英文や表現を覚えるのは、ムダだよ。
東京に行くつもりだったのに、大阪行きの電車に乗ってないかい?
英語の学習だけじゃないけど、何かをしていると目の前のことに夢中になってしまって、もともとの目的を忘れてしまうことはあるから。
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