隣国さんはいつも日本が気になっていて、その一挙手一投足を伝えてくれるから、ボクが韓国紙の報道で日本について発見することもある。
最近では中央日報のこんな記事があった。(2020.03.23)
米専門家集団「信頼するアジア国家」…日本48%で1位、韓国は9%
アメリカの世論調査機関がきょねん11月、市民(1015人)と専門家集団(200人)を対象に、アジア諸国とアメリカの関係についてのアンケート調査をおこなった。
それによると、一般国民を対象にしたインターネット調査の結果はこんな感じ。
「アジア諸国の中で最も重要なパートナー」は日本(34%)、中国(22%)、韓国(10%)、オーストラリア(4%)、ロシア(4%)、インド(1%)の順。
「アジア諸国の中で米国が最も信頼できる国」は日本(37%)、オーストラリア(11%)、韓国(9%)、中国(8%)。
政官界や学界、言論界などアメリカ社会で「指導者的な地位」にいる200人を対象にしたアンケート調査では以下の結果が判明。
「アジアで最も重要なパートナー」は日本(42%)、中国(18%)、韓国(17%)、オーストラリア(13%)、インド(5%)、ロシア(1%)。
「最も信頼するパートナー」は日本(48%)、オーストラリア(32%)、韓国(9%)、中国(4%)
対象が違うのに全ての質問で1位を独占するとか、いったい日本はどれだけアメリカから信頼されているのか。ホルホルホルホル。
韓国にとってこれは不本意な結果で、「全体的に韓国の位置や数値は停滞または後退している」と残念そうな文章が記事にある。
韓国への見方は、アメリカの一般国民では昨年とそれほど変わらなかったけど、社会を引っ張る層での落ち込みが激しかった。
専門家集団の調査では韓国に対する信頼度(9%)が中国(4%)より高かったが、2018年(20%)、2017年(14%)と比べると大幅に低下した。
「最も信頼するパートナー」で日本の5分の1以下というのは、韓国にとってはきっと衝撃的。
日本はというと、「全体的に日本関連の数値が上昇したのも特徴だ」とあるから韓国の逆を行って順調だ。
アメリカが日本の実力を認め、信頼する理由はなにか?
記事では毎日新聞の報道を引用する形で、「トランプ政権発足後の米中関係の悪化と日米協力の強化が影響しているとみられる」という分析を載せている。
もともと安倍首相はオバマ前大統領と仲が良かったし、トランプ大統領との関係はさらに深くなっている。
だから、両首脳の「個人的信頼が米日の蜜月関係につながっている」という記事の指摘も納得だ。
日本に10年以上住んでいるアメリカ人にこの調査結果について聞いてみたら、彼はこんな見方を披露する。
アメリカ人にとって最も関心のあることは、アメリカが経済力と軍事力で世界ナンバーワンでいるかどうか。
それを脅かす存在はいまのところは何といっても中国で、話をすると、むしろ価値観や社会制度の違いが浮き彫りになる。
近づいてよく知ると、これは距離を置かないといけない相手だということがわかった。
アメリカがいつでも世界一でいるためには、対中国で日本と仲良くしたほうがいい。現実的に、それ以外にあの巨大なパンダを牽制できる国はアジアにはない。
日本がアメリカに対して何か特別なことをしたというよりは、中国の経済力や国際社会での影響力が増大しているから、結果的にアメリカにとっては、日本が重要なパートナーとして注目されているのだろう。
たしかに積極的な理由じゃなくて、米国の国益第一の観点から消去法で考えると日本が最後に残ると思う。
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