シンガポール②旅行をさらに楽しめる「おすすめの時期」

 

どうせ海外旅行に行くなら、ベストシーズンに行った方がいい。

もちろん、これにはいろいろな意味がある。
雨が降らない雨季であったり、観光客が少ない時期であったり。

シンガポールに観光旅行に行くなら、「ディーワーリー」というヒンドゥー教の祭りがある時期をおすすめですよ。
この時期のシンガポールは本当にキレイらしいから。

 

その理由をこれから書きますよ。

でもその前に、チョイと前回の内容をおさらいさせてほしい。

知人のシンガポール人が、フェイスブックにこんな写真とメッセージを投稿していた。
「Happy Deepavali

 

 

「Deepavali(ディーワーリー)」とは、インド(ヒンドゥー教)の最大の祭りのこと。
他民族国家のシンガポールには、インド系のシンガポール人が住んでいる。
彼らがヒンドゥー教の祭りをお祝いするのは当然のこと。

でも、この知人は中国系のシンガポール人だったはず。
なんで宗教も民族も違う中国系シンガポール人が、インドの祭りを「Happy Deepavali」と祝うのか?

 

この疑問を彼女にフェイスブックで聞いてみた。
これがその返事。

「Yes, there are many Hindus in Singapore. There are also many Muslim Indians too. We celebrate festivals for all races and religions. It know it’s very hard for Japanese to understand. We enjoy each other’s festivals and New Years. That is Singapore!SGSGSG」

「意訳」

「そう。シンガポールにはたくさんのインド人がいます。イスラーム教徒のインドもたくさんいます。私たちは、すべての人種や宗教の祭りを祝いします。日本人がこのことを理解するのは、とても難しいということは分かります。私たちは、互いの祭りや新年を楽しみます。それこそが、シンガポール!SGSGSG」

「SG」は「Singapore」のこと。

 

人種や宗教が違っていても「同じシンガポール人」として一緒にお祝いをする。
シンガポールという国の特長をよくあらわしている。

まさに「That is Singapore!SGSGSG」。

 

すると、別のシンガポール人が会話に加わってきた。
彼がこんなメッセージとディーワーリーの写真を彼女のフェイスブックに投稿する。

「This year light up very beautiful」
「今年のライトアップはとてもキレイだ」

このあとこう続ける。

「Indian Muslims celebrate in Hari Raya Puasa and Haji. It’s public holiday for all Singaporeans regardless of race or religion」

意訳

「インド人のムスリム(イスラーム教徒)はハリハヤの祭りとハッジを祝う。そのときは人種や宗教の違いに関係なく、すべてのシンガポール人にとっての祝日にある」

 

「Hari Raya(ハリラヤ)」とは、日本語で「偉大な日」という意味。
「Haji(ハッジ)」は、イスラーム教に関心がある人は知っているだろう。
イスラーム教の最大の聖地「メッカ(サウジアラビア)」にお参り(礼拝)に行くことを「ハッジ」という。
このメッカ巡礼はイスラーム教徒にとってはとても大切なこと。
友人のインドネシア人のイスラーム教徒は新婚旅行でメッカに行った。

 

「Hari Raya Puasa and Haji」というのは、下の記事のある「Hari Raya Haji(ハリラヤ・ハジ)」のことだろう。
これは「TRIPPING」というサイトから引用した。

「ハリラヤ」と名の付くイスラム教の2大祭りの一つ「Hari Raya Haji(ハリラヤ・ハジ)」。その意味から別名、巡礼祭や犠牲祭とも呼ばれる。東南アジアからも敬虔なムスリム(イスラム教徒)がメッカに巡礼に訪れるイスラム歴の12月10日は、シンガポールやマレーシア、インドネシアでも国民の休日に定められている。

イスラム教最大級のお祭り東南アジア各国の祝日「Hari Raya Haji(ハリラヤ・ハジ)」とは

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「卍」は日本だと仏教のシンボルマークだけど、ヒンドゥー教でも使っている。
シンガポールの街で。

 

シンガポール人の知人は先ほどの投稿にこう返事をしている。

「ya, Hari Raya
We even have songs for these festivals」

意訳

「そう、ハリラヤの祭り。祭りのための歌まであるの」

 

中国系・インド系・マレー系・アラブ系の人たちがいるシンガポールでは、異なる宗教や人種の祭りや新年をみんなで祝っている。

これがシンガポールの良さであり、強さでもある。
ということは、民族の融合がうまくいかなかったら大きな弱点になりかねないけど。

 

ということで、シンガポールの「らしさ」を感じられるディワーリーの時期にシンガポール旅行に行くことをおススメします。
この時期のシンガポールは街中がライトアップされていて、とてもきれいらしい。
シンガポール人もそれを楽しんでいて、SNSでいろんな投稿をしている。

 

ちなみに、先ほどのメールの「ya(ヤ)」は、外国人が親しい友だちの間でよく使う言葉で、「そう」や「だね」といった軽い意味になる。

 

おまけ

シンガポール人の知人が、「シンガポールでやるべき50のこと」というのをSNSに投稿していたから、それを紹介します。

日本人用ではなくて外国人用のサイトだから英語ですよ。

50 Weird Things Every First Visitor To Singapore Must Do, Eat And See

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。