はじめの一言
*明治天皇について
「天皇睦仁は、その長期にわたる治世中、絶えず有能な相談相手を側近にもつという、まれな幸運に恵まれた。しかし、かれ自身が、これらの人々を遇するにふさわしい態度をとり、一度その真価を認めると、どんなに厳しい非難や中傷があっても、その信頼をまげなかった点は、何といってもかれ自身の功績である
(ベルツ 明治時代)」
「日本絶賛語録 小学館」
明治天皇(ウィキペディア)
前回、中国人がルールが守らないことで、いろいろ困ったことが起きてることついて書いた。
日本のスキー場では、リフトの列に並ばずに横入りしてしまう。
そして今では国際問題にまでなっている。
中国人よ・・・「なぜ列に並ばないのか!」、中国人がルールを守らない理由
南シナ海問題で仲裁裁判所が下した判断に中国が従おうとしない様子が世界中で報道され、中国は「秩序やルールを守らない国」との認識が定着しているのではないだろうか。
どうして中国人はルールを守らないのか?
その理由を、中国人の視線にそって書いていきたい。
北京の王宮「紫禁城」で説明するガイド
今もわずかに残っているけど、これは金箔でおおわれていた。
義和団事件のとき、ここに入ってきたイギリス軍の人間がその金をはぎ取ってしまった。
それを説明しているところ。
過去に多くの貴重なものを略奪されてしまった記憶が、「ルールを守らない」という意識につながっているのかも。
「列に並ぶことをふくめて、なんで中国人はルールを守らないのか?」
これを中国旅行に行ったときに、中国人の日本語ガイドさんに聞いたことがある。
そのときにガイドは、こんなことを言っていた。
「ルールがあるということは、頭ではみんな分かっているんですけどね。法律も同じですけど、みんなそれを知っているけど守りません。でも、仕方がありませんよ。みんな守っていませんから。自分だけルールを守っていると、損をしてしまうのが中国の社会ですから」
「自分だけルールを守っていると、損をしてしまうのが中国の社会」
はっきりとそう言っていた。
これには何の疑問もないし、一切の反論もできない。
確かにそうだ。
中国は、正直者は後回しにされるなど、ルールを守っていたら時間とお金を損をしてしまう社会だ。
中国人が列に並ばない理由について、「サーチナ」の記事では3つをあげている。
中国人よ・・・「なぜ列に並ばないのか!」、中国人がルールを守らない理由
まず1つ目は、「特権意識の氾濫による不公平な競争」だ。
中国では立場やコネによって何事も対応が大きく異なるのが普通の国だ。病院での診察や手術もコネがなければ後回しにされてしまう国であり、正直に順番を守る人が少なくなるのも当然と言えるだろう。
この記事では「特権意識」と「競争」の存在を認めている。
「特権」や「競争」を否定して、「みんな平等」を求めたのが社会主義だったはず。
中国は社会主義の国(建前では)というけど、こうなると社会主義とは何なのか分からなくなってしまう。
しかも「不公平な競争」だったら、「資本主義以下」だ。
2つ目の理由は「並ばないことが習慣になっていること」だという。
これは先ほどの中国人ガイドが言っていたことと似ている。
「自分だけルールを守っていると、損をしてしまうのが中国の社会」
先ほどの「特権意識の氾濫による不公平な競争」というのも、結局はこれと同じことだ。
人びとがこんな考え方をしているから、そんな社会になってしまう。
それとも、こんな社会だから、人びとはそんな考え方になってしまうのだろうか?
社会が人びとをつくるのか、人びとが社会をつくるのか?
卵が先か鶏が先か?
とても難しい問題だ。
いずれにしても必要なのは、誰かが損をすることを覚悟に「最初の1人」になることは間違いない。
記事では上の2つの他にも、「管理しきれていない」ということをその理由にあげている。
くわしくは、先ほどの記事を見てみてください。
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