【日本人の時間厳守】外国人から見たその長所と短所

 

本日6月10日というと、

・1913年のこの日に、「森永ミルクキャラメル」が発売されたから「ミルクキャラメルの日」
・1973年のこの日に、東京(銀座~上野)で5.5kmで日本初の歩行者天国が登場したから「歩行者天国の日」
・さらに6(む)十10(とう)で「無糖茶飲料の日」

といろいろな記念日があるけど、ここでは1920年(大正9年)に制定された「時の記念日」を紹介しようと思う。

来日外国人に日本の印象をたずねると、「電車も地下鉄も人も、日本では何でも時間に正確!」という答えがよく返ってくる。
日本人にとっては常識、でも外国人には奇跡のような時間厳守の感覚も、きっとこの記念日のたまものだ。

 

ところで、「時の記念日」ができたころの日本はどんな様子だったのか?

いまと違って、当時の日本人はかなり時間にルーズだったらしい。
それで「時間をきちんと守って、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という呼びかけのもと、時間の大切さを尊重する意識を広めるために、東京天文台(いまの国立天文台)によって「時の記念日」がつくられた。

1920年といえば自動車メーカーのマツダやスズキ、日立製作所などが誕生したころで、日本は近代化を目指してまい進していたから、国民に時間厳守の感覚を身につけさせることが必要だったのだろう。

時間の大切さは分かるとして、なんで6月10日が記念日になったのか?

その答えは日本書記にあって、日本で初めて時が刻まれた日が現在の6月10日だったことに由来する。

くわしいことは近江神宮のホームページをどうぞ。

天智天皇の10年(671年)4月25日、漏刻と鐘鼓によって初めて時を知らせたという『日本書紀』の記事にもとづき、その日を太陽暦に換算して、定められました。

戦前のポスター

 

でも現在の日本を見ると、時間に関しては「欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という大正時代の目標なんてとっくの昔にクリアしていている。
それは欧米人に聞いたら誰もが納得するはず。
中には、日本人は会議を始める時間には正確で、終わる時間はいい加減と皮肉を言う人もいるけれど。

日本いる外国人から話を聞くと、いま日本人に必要なのは「予想外」の事態に対して感情をコントロールすることだとよく思う。

たとえば知人のアメリカ人は鉄道駅で、3分の遅れに我慢できず、駅員に怒鳴っている日本人男性を見て本当に気分が悪くなったと言う。
経験的に欧米人は小さなことに大きく怒るような、感情をコントロールできない人間を軽蔑する傾向があるようだ。

これは例外としても、待ち合わせに5分10分遅れると気分を悪くする日本人はよくいるし、計画通りにものごとが進まないとイライラする人も多い。
日本人は厳しすぎて、時間については細かいところでもスルーできない。

こう言ったのは知人のアメリカ人だけど、時間厳守や段取りについて日本人は完璧に近いから、現実が自分の考えていた通りにならないと不機嫌を顔に出すというのは、台湾人やインド人、トルコ人などいろんな外国人からも聞いたことがある。

時間を守る感覚なら日本人は世界基準をはるかに超えているから、これからの目標は、もちろん状況によるけど、時間の遅れに大らかになることや想定外の事態が起きても感情をコントロールをすることか。

 

 

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3 件のコメント

  • よく日本人は極端に方針転換をすると言われますが、それに則ると時間におおらかになった結果世界一時間を守らない国になってしまうかも?

  • >日本いる外国人から話を聞くと、いま日本人に必要なのは「予想外」の事態に対して感情をコントロールすることだとよく思う。
    >たとえば知人のアメリカ人は鉄道駅で、3分の遅れに我慢できず、駅員に怒鳴っている日本人男性を見て・・・

    うーん、「予想外」の事態に対して、と言うよりは、「世の中が期待通りに動いてない場合に」ではないですかね? だいたいこういう人は、自分の価値観に沿った、自分の好みの方向にのみ、事態を予想する傾向がありますから。その予想つまり自分の期待していた方向とは異なる方向へ事態が動くことが許せないのでしょう。
    誰でも歳を取るとそういう傾向が出てくるものですけどね。
    特に現代の日本の高齢者は、自分たちが生きてきた時代は日本人の価値観が非常に等質的であった時代だったから、現代のカオスを目の当たりにすれば余計にそのような怒りを覚える人もいるのでしょう。

  • 時間厳守についてはもう日本人のDNAに組み込まれているから、大丈夫だと思いますよ。
    時間を守らなかったら、日本の社会が先に崩壊するでしょうし。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。