【神仏習合】東大寺のお坊さんが茅の輪をくぐる“解除会”

 

ワオ!
なんつーでたらめ。

NHKニュース(2020年7月28日)

「茅の輪」をくぐり無病息災を願う「解除会」奈良 東大寺

聖武天皇が大仏を置いた日本を代表するお寺で、神道の行事「茅(ち)の輪くぐり」をおこなっちゃう。
そしてそれをNHKがニュースにして全国に伝える。

 

茅の輪とはこの記事上の写真のような茅(チガヤ)という植物でつくった「輪っか」で、夏と冬になると神社に設置され、これをくぐることで半年分の穢れや罪を払い落し、心身を清浄にたもつことができる。
この日本古来のデトックスを東大寺でするとは!
神道では、穢れを祓うという考え方をとても大事にしていて、ここが仏教とは決定的に違う。
タイ人やミャンマー人などに聞いても、あちらの仏教ではこんなことをしない。
仏教では罪や穢れをはらうことより、良い来世のために現世で良いことをするのが大事。

インドで生まれて中国、朝鮮半島に伝わって日本へ来た外来宗教の仏教と、日本生まれ日本育ちの民族宗教の神道はまったく別の宗教で、お寺で神道行事をするというのは世界の常識に反する。
キリスト教の教会でヒンドゥー教の儀式を行ったらこれはもう事件で、両方の信者が混乱して怒りだすだろう。
それをメディアが全国に伝えたら、インドなら暴動がおきて数十人単位で人が亡くなると思う。

でもここは日本。
神道と仏教がごっちゃになる「神仏習合」という日本独特の信仰スタイルからすると、これはきわめてノーマルだ。

日本への仏教の伝来から、神と仏は同じものとして信仰されていた。その素朴な神仏習合観念は、やがて仏教の仏を本体とする本地垂迹説として理論化されるようになり

神仏習合

 

神仏習合が日本の伝統だから、東大寺のお坊さんも当然のように茅の輪をくぐる。

大仏殿の前には直径2メートル余りのかやで作られた「茅の輪」が設けられ、20人の僧侶がその中をくぐって大仏殿に入り、無病息災を願う法要が行われました。

「茅の輪」をくぐり無病息災を願う「解除会」奈良 東大寺

 

個人的に東大寺というお寺も茅の輪という儀式も知っていたけど、まさかそれが結びついてお寺でやっちゃうとは思っていなかった。
神道には罪や穢れをはらう神さまがいて、それを「祓戸大神」(はらえどのおおかみ)と言い、茅の輪くぐりでもこの神様が穢れを落としてくれるはず。
それを東大寺でするとか、神仏習合というより神仏集合だ。

 

茅の輪くぐりをふくめて東大寺で開かれるこの行事は「解除会」(けじょえ)というもので、東大寺のホームページを見ると、はじめての解除会は平安時代の901年に疫病を防ぐために開催されたという。

無病息災を願う解除会は仏会(仏教行事)とされているから、本当に神道と一心同体になっているようだ。
くわしいことはホームページを。

一時中絶したものの、江戸時代に再興され、今日では毎年七月二十八日、大仏殿で盧舎那仏(大仏さま)を本尊として勤められている。

解除会

 

東大寺で茅の輪をくぐるのは例年なら1日だけだけど、ことしは新型コロナウイルスの感染が拡大しているから、来月8日まで「延長」してくれるらしい。
時間のある人はマスクしてゴーですね。
不謹慎かもだけど、東大寺をバックに茅の輪という画はインスタ映えしないとしても本当に珍しい。

さてこれにネットの反応は?

・お寺にもあるんだね
・火を点けて中を潜った方が有難みがある
・来月でコロナ収束
・か・・・茅の輪
・名前がいいね
緊急事態の解除会
・いいから疫病なんとかしろよ大仏
・これでクラスター発生しないだろうな
・去年もそれやって、このザマだよ

よし、日本はきょうも平和だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。