「延坪島砲撃事件(ヨンピョンドほうげきじけん)」を知ってますか?
2010年11月23日に、北朝鮮軍が延坪島に砲撃をおこなった事件。
このときには、韓国軍の兵士2人と民間人2人が犠牲になっている。
韓国の李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀議長ら軍首脳部が15日に延坪島(ヨンピョンド)など最前方を訪問したことに対し、北朝鮮宣伝メディア「わが民族同士」が18日、「(2010年に発生した)延坪島(砲撃挑発)事件を忘れるな」と威嚇した。
この事件は、韓国では今でも「過去形」にはなってはいない。
こうしたことがあるから、韓国では徴兵制が必要になんだろう。
韓国人の友人と京都旅行に行ったことがある。
彼らから、韓国での軍隊の話を聞いたことの続き。
このときには、韓国人の女子学生もいた。
だから、その子に「女の子目線」で韓国の兵役と恋愛事情について話を聞くことができた。
韓国人の女の子にとっては、彼氏の条件として「その人がもう、兵役を終えたかどうか?」ということが、重要になるという。
そりゃ、そうだ。
軍隊に入ったら、2年間は好きな時に会ったり電話で話したりすることができなくなる。
つきあっていた彼氏が軍隊に入ってしまうと、兵役中に別れてしまうことはよくあるらしい。
特に兵役中期である一等兵末期、上等兵初期に別れるケースが多く、「一末上初(イルマルサンチョ)」という言葉もあるほどです。
彼氏が軍隊に入ったら、遠距離恋愛になる。
距離だけならそう遠くはない。
距離よりも、自由に連絡ができないことの方が辛い。
それで彼氏が軍隊に入るとほとんど連絡ができなくなってしまうから、多くのカップルが別れてしまうとか。
彼氏が軍に行ったら、除隊するまで女の子は2年間待っていないといけない。
韓国人の女子大生の話を聞いていて、「中東寡婦(かふ)」という言葉を思いだした。
「中東寡婦」は、1970年代に韓国で流行った言葉だ。
韓国語で未亡人のことを、古風な言葉だが「寡婦」という。ソウルで一時、「中東寡婦」という言葉が流行語となった。中東に長期の出稼ぎに行っている労働者や技術者たちの留守宅の婦人たちのことを指す。
「ソウル街ものがたり 黒田勝弘」
妻がこの「中東寡婦」でになっている間に、悲劇は起こる。
他の男性と浮気をしたり、送金したお金をもって行方不明になったりしたことがあった。
それを「中東寡婦の悲劇」と言っていたらしい。
現在の韓国では、「中東寡婦」なんて死語になっていて、中東に出稼ぎに行っていたことを想像することも難しい。
でも、その中東寡婦に関係する道がソウルに残っている。
それを「テヘラン路」という。
1977年にテヘラン市長がソウルを訪問したとき、友好の印とするため、ソウルとテヘランの地名をつけたを通りを1つずつ作ることになった。
それでソウルに「テヘラン路」、イランのテヘランには「ソウル通り」ができた。
今では、テヘラン路の由来なんて若い韓国人は知らないだろう。
ちなみに韓国の女性は、彼女になると「束縛」が厳しいことが多いらしい。
私は以前韓国の会社で働いていましたが、会社の飲み会に同僚の彼女がついてきたことがよくありました。(中略)彼氏の方に話を聞くと、飲み会で彼氏が女子社員と仲良くならないよう見張るために来たのだとか・・・。
浮気をされたくないという気持ちは分かる。
でも、日本人ならこれは嫌だろう。
会社の飲み会に、まったく関係のない自分の彼女に来られたら、じゅうぶん「さようなら」の理由になる。
北朝鮮との国境「板門店」
兵役は韓国だけではなくて、台湾にもある。
2003年までは22か月、2012年までは12か月兵役義務を課していましたが、現在は4か月の軍事教練期間だそうです。基礎訓練と専門訓練をそれぞれ8週間ずつ行います。
恋愛事情も似ている。
彼氏が軍隊に入ってしまうことで、辛い遠距離恋愛が始まってしまう。
そして、その間に起こる悲劇も共通。
徴兵期間中、連絡が途絶えがちになったりお互いの価値観が変わったりして別れるカップルも多い。
これは台湾の文化だとか。
この文化は悲しすぎる。
でも台湾はともかく、韓国ではこうした恋愛事情は変わりそうにない。
こちらの記事もいかがですか?
移民毎年20万人受け入れ? 多文化共生社会を考えましょ「目次」
「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
コメントを残す