韓国の軍隊生活④最大の楽しみ・人気Kpopアイドルの慰安公演

 

前回に引き続き、韓国の軍隊生活についての話。

軍隊のなかは男の世界。

だから、こうなるという。

兵役中の男性は、普段女性に接する機会がないためか、平凡な女性でもきれいに見えると言います。

徴兵制~韓国の軍隊制度

「平凡な女性でもきれいに見えると言います」って・・・。

これは韓国の旅行サイト「KONEST」の文だけど、こんな書き方をしていいのか?

でも、この気持ちは分かる。

 

前に、「軍服を着ているということは、国のために働いているということになる」と書いた。
この考え方には、日本では抵抗を感じる人は多いと思うけれど、世界では常識的な考え方。

 

 

「軍人」を英語にするとどうなるか?

「soldier(ソルジャー)」でもいいし、「serviceman(サービスマン)」でもいい。女性の兵士なら「servicewoman」でOKだ。

日本人の感覚だと軍人といえば「ソルジャー」で、で「サービスマン」には違和感があると思う。

 

でも軍人は、どこの国でも高い評価を受けている。

韓国でも軍隊がとても大切な存在だということについては、国民の合意ができている。
だから、そんな軍人のために国民も協力や応援をしている。

それにはたとえば「軍隊の慰問活動」がある。

 

だが待ってほしい。

「軍隊の慰問公演」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?

「韓国・軍・慰安」といっても、かつてベトナム戦争で韓国軍がつくった慰安所のようなものではない。

ハンギョレは「腹立たしくはあるが反論しにくい主張だ」と指摘し、韓国政府に対して「慰安所の運営・管理に軍当局がどこまで介入したのかなどを明らかにするための調査と後続措置に乗り出さなければならない」と促しているのだ。

韓国メディア「腹立たしいが反論は困難」 文春“ベトナム韓国軍慰安所”報道

こうしたものではなくて、健全で慰安活動のこと。

具体的には、韓国の人気Kポップアイドルが軍の基地に行ってコンサートを開いている。
その画像はこれを開いて見てほしい。

徴兵制~韓国の軍隊制度

日本でもおなじみの少女時代もいる。

 

軍の基地に出向いて慰安のコンサートを開いたのは、少女時代だけではない。
KARAや4minute、AOAなどのKポップに人気アイドルグループも慰安活動をおこなっている。

でもCRAYON POPは、慰安コンサートを開いてはいないらしい。
まあ、何となくわかる。

 

軍への慰安活動は、韓国だけはなくてアメリカでもあった。

朝鮮戦争のときには、マリリン・モンローがアメリカ軍を慰安で訪れて慰問公演をしている。

 

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アメリカ軍を慰安するマリリン・モンロー

 

こうした軍への慰安活動は、社会からとても高い評価を受ける。

その代表的な人物には、アメリカの女優であり歌手でもある「マーサ・レイ」がいる。
マーサ・レイはアメリカ軍の慰安活動を精力的に行ない、アメリカの国民や政府から賞賛された。

そして1933年には、当時のビル・クリントン大統領から「大統領自由勲章」を授与されている。

マーサ・レイはアメリカ国民が誇れる人物の一人であり、休むことなしにアメリカ人の生活に益をなす贈り物を与え続けた女性である。

(ウィキペディア)

 

Kポップのアイドルグループあが軍の慰安活動をすることは、そのアイドルにとってもメリットがある。

知名度が広がりイメージアップにもなる。
でも、男だけの生活をしていて、少女時代やKARAといったアイドルグループが来たら刺激が強すぎる気がしてならない。

日本でいうなら、男性の会社員がイスラーム教の国に2、3か月出張していて、帰国したその日にフーターズに行くようなものだ。

なんて言ったら怒られるかな?

 

韓国では、軍の基地にアイドルグループが訪れると、ときに「窒息状態」になってしまうらしい。

EXIDが軍部隊での慰問公演で兵士たちを熱狂させた。

 

軍の生活やアイドルの慰安活動は、韓国人の日常になじんでいる。

でも、この「一瞬のお楽しみ」によって、その後に始まる軍隊生活が余計につらくなるような気がしてならない。

韓国語でいう「希望地獄」というヤツ。

それにしても、韓国では国民がいろいろな形で軍に協力していることが分かる。

 

 

韓国の男は、軍隊のことで3日間は話ができるという。

ただ韓国の女の子は、軍隊とサッカーの話が「大っっっ嫌い」という子も多いらしい。

 

日本ではこうした慰安活動なんてないだろう。

あえていえば、自衛隊でコンサートを開いている長渕剛ぐらいか?

韓国のように、AKB48や欅坂46が自衛隊でパフォーマンスをすることは考えられない。
でもその代わりに、日本政府は、稲田防衛大臣をジブチにいる自衛隊の基地に派遣するという粋なはからいを見せている。

 

このとき一緒にいた韓国人の女の子は、小学生のときに学校でこんな授業があったという。

「祖国のために頑張っている軍人さんに、感謝の手紙を書きましょう」ということで、授業で手紙を書いて韓国軍の基地に送っている。

こんな授業を日本でしたら大問題になる。
とても考えられない。

軍についての考え方というのは、日本と韓国のとても大きな違いだ。

 

おまけ

ソウルの様子。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。