千葉の九十九里浜でハマグリが大量発生して全国ニュースになった。
今月中旬以降、千葉県の九十九里浜の海岸にハマグリが大量に打ち上げられているのが見つかっています。原因は分かっていませんが、地元の漁協では漁場を守るため一般の人に勝手に持ち帰らないよう呼びかけています。https://t.co/B39B7BHu1y#nhk_video pic.twitter.com/r2sqXz5mAZ
— NHKニュース (@nhk_news) November 18, 2020
九十九里が足の踏み場もないほど、ハマグリだらけになったのを見たのは初めてだ。
一般の人がハマグリを許可なくとることは禁止されていて、違反したら20万円以下の罰金というのに、浜辺には数百人が集まって大量のハマグリを持ち帰ったという。
海外で家畜や野菜を満載したトラックが横転すると、すぐに近隣住民が集合して獲物を持って帰ってしまうことがある。
なんかそれを思い出した。
海岸に大量のハマグリが打ち上げられた原因は不明で、専門家は「極めて珍しい現象だ」と言う。
これにネット民の反応は?
・ハマグリですけど
何か質問ある?
・さっきどこかで地震あったよね
・やっぱり地震のフラグだったんだ
・気象庁にハマグリを就職させればいいよ
・日本の神様
「俺はもう何回も警告してやったのに、聞かなかったのお前らだからな」
珍しい現象といえば、光の屈折によって砂漠や海上なんかで物体が浮き上がって見えたりする「蜃気楼」(しんきろう)がある。
ではクエスチョン。
大昔の人類にとって、蜃気楼は人知を超えた不思議な現象だった。
蜃気楼を見た加賀藩当主の前田綱紀は吉兆だと考え、「喜見城」(きけんじょう:須弥山の上にある帝釈天の居城)と名づけたという。
では、古代の中国人や日本人は蜃気楼の発生原因はをどう考えたでしょう?
*以上2枚は「タチヤマカムイ」さんの投稿
「蜃気楼」の気は大気や空気、楼は楼閣(高い建物)ということは想像できると思うけど、問題は「蜃」だ。
大昔の中国人は「蜃」(しん)という大きなハマグリがいて、それが気(息)を吐くことで楼(建物)が現れると考えた。
*「蜃」は竜の一種という説もある。
古代中国の書『史記』には蜃気楼について、「蜃の気によって楼が形づくられる」と書かれている。
蜃気楼は空想上の生き物「蜃」が生み出すものという発想は日本人にも取り入れられ、江戸時代に描かれた妖怪画集『今昔百鬼拾遺』を見ると、大ハマグリが気を吐いて楼閣を作り出す「蜃気楼」の絵がある。
左上に「蜃とは大蛤(ハマグリ)なり」という記述がある。
むかしの人間は理解困難な謎現象を想像力で説明しようとすることが多かったから、そのおかげでいろいろな文化も生まれた。
科学が発達した現代ではいろいろな謎や闇が解明された結果、ある意味、ツマラナイ時代になってしまった。
昔の日本人がある日突然、海岸に大量のハマグリがあったらどう思うか?
現代と同じように「ハマグリ祭り」が始まって、家に持ち帰って食べたかな。
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