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2016年11月20日の「レコードチャイナ」の記事にこんなものがあった。
日本で生活している韓国人が、インターネット掲示板に「日本の良い点と悪い点」に思ったことを書いている。
「日韓戦の次の日は…」住んでみてわかった、日本の良い点と悪い点―韓国ネット
スレッド主はまず、日本の良い点について「人種差別がないこと」と「本音と建前文化」を挙げている。人種差別がないことについては「嫌韓と騒いでいるのはテレビの中だけ。
この韓国人は日本に10年以上住んでいて、差別の経験は一度もないという。
「テレビで言っていたことと、実際は違う」
こんなことは、海外旅行に行っているとよく感じる。
もちろん、自分の経験を過信してはダメだけど、テレビ番組は視聴者の注目を集めないといけないから、ちょっと盛っているところはある。
記事では、日本人と韓国人との違いにも触れている。
日本人は「本音と建前」の文化で、感情をストレートに表現しない。
相手の気持ちを配慮するから。
でも、韓国人はそうではない。
一方、韓国人は相手の気持ちを考えずに言いたいことを言い、感情を表現する。『その方がクールで効率的だ』と日本の文化を否定する人もいるが、僕は悪くないと思う。
前回に引き続いて、韓国社会の問題について書いていく。
前は、競争が激しい韓国の社会が「ヘル(地獄の)コリア」と呼ばれていることを紹介した。
今回書くのは、去年の韓国で流行となった「スプーン階級論」というもの。
この言葉は、韓国の格差社会の実態とそれを見る韓国人の気持ちをよくあらわしている。
韓国の新聞紙「中央日報」にこんなコラムがある。
20代や30代の若い世代が韓国の現実を「ヘル朝鮮」、すなわち「地獄のような朝鮮」と話している。
これと同じことは日本でもある。
「自分がやりたいことを仕事にする」を信念に、悪条件でもがんばって仕事をしている人たちは今でも多いと思う。
中央日報はこれを「情熱労働」「自己欺瞞に酔う」と表現する。
その言葉が正しいかは分からないけど、日本でも、雇用者が若者に「夢」を与えて低賃金・重労働を強いることはあった。
「自己実現」「一度だけの人生」という言葉は良いけど、それを利用して若者を使い捨てにする会社は悪質。
あとから書くけど、「金のスプーン」と呼ばれる上流階級の人間が、夢をえさに庶民を食い物にしている面があると思う。
「夢を仕事にする」という考え方には、反対しない。
けど、夢には期限がある。
どこかで、年齢に応じた現実的な夢に変えていかないといかないと後が大変になってしまう。
「やりたいことを仕事に」という考え方が生んだのは、幸せな人間か不幸な人間のどちらが多いのだろう?
「人生は一度だけ」ということは正しいけど、同時に自分だけのものでもない。
何もかも忘れて眠ってしまいたい。
先ほどの新聞記事では、ここから「スプーン階級論」について触れている。
その原因が「金の箸とスプーン」「土の箸とスプーン」に代弁される不公正かつ不公平な構造にあるということを悟り始めたという事実に希望の種を見る。
ここに出てくる「金の箸とスプーン」と「土の箸とスプーン」という言葉は、2015年に「ヘルコリア」と一緒に流行した「スプーン階級論」のなかに出てくる言葉のこと。
でも、この「スプーン階級論」の意味を理解するには、次の英語のことわざを知っておいた方がい。
ヨーロッパでは有名な言葉だから、一般常識として知っおく価値はある。
「born with a silver spoon in one’s mouth」
さて、この英語の意味はなんだろう?
記事が長くなってしまったので、次回も「スプーン階級論」のことを書いていきます。
上の英語の意味も。
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