中国人頼りで大失敗②爆買いが去った後の日本の百貨店の今

 

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12月8日の朝鮮日報に、韓国でおこなわれた天皇陛下の誕生日記念行事のことがかいてある。

それを読んで「あれ?」と思った。

【ソウル聯合ニュース】在韓日本大使館主催の天皇誕生日記念行事が8日、ソウル市内のホテルで開催された。

会場となったホテル前では韓国の市民団体関係者10数人が行事開催に抗議し、警察が制止したが大きな衝突はなかった。

{在韓日本大使館が天皇誕生日記念行事開催 市民団体が抗議」

 

たしか、韓国のマスコミは日本の天皇を「日王」と呼んでいたはず。
「王」は「皇」のワンランク下になる。

これは朝鮮日報の日本語版だけかもしれない。
韓国語版でも天皇だろうか?まだ日王なのだろうか?

中国人のマスコミは、「天皇」と書いている。
韓国のマスコミでも、「天皇」で統一すればいいのに、

 

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京都御所

 

2015年には、たくさんの中国人が韓国へ旅行で訪れた。

日本でも流行語となった「爆買い」をしてくれて、韓国の観光業界や中国人をお客さんにしていた店では、笑いが止まらなかったらしい。

 

でも、2016年にすべてが一変する。

韓国と中国が、政治的に対立してしまう。
そして、怒った中国政府が韓国に「嫌がらせ」をするようになる。
たとえば、韓国に行く中国人旅行者の数を制限してしまった。

 

その結果、今の韓国ではそれまで中国人客を頼りにしていた韓国人の悲鳴が聞こえているという。

韓国観光業界が悲鳴!日韓GSOMIA締結でうそのように消えた中国人観光客=韓国ネット「自業自得」「指導者を選び間違ったせいで…」

2016年12月8日、韓国・ソウル新聞によると、韓国への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定や日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結による中韓関係の冷え込みが、訪韓中国人観光客の激減という形で表れている。

特に影響が大きいのが、一時は中国人であふれたソウルの明洞や東大門の商店や問屋だ。

 

こんな韓国の観光業界に同情する韓国人はいる。

でも、それまでの中国人重視だった商売のやり方を批判する人も多い。

また一方で、

「今まではもうかってたんだろ。内需をばかにして」
「中国人ばかり優遇して自国民をクズ扱いしたからだ」
「韓国で商売するのに、中国人がいないと維持できない店なんて存在理由がないよ」

など、韓国観光業界の姿勢を糾弾するコメントも目立った。

 

韓国の店が、中国人観光客の増加をみこんで中国人をターゲットにした経営に方向転換する。

予想どおり中国人が来てくれたら両手をあげて万々歳。
だけど、中国人が消えてしまったら悲鳴をあげるしかない。
今の韓国はそんな状態になっている。

でもこれは韓国だけのことではない。

中国人の爆買いが去った今、日本の百貨店も同じ困難にみまわれている。

 

 

2015年の流行語大賞に選ばれたのは、「爆買い」。

この年の中国人による爆買いの勢いはすごかった。
テレビでも中国人の爆買いをよくとり上げていたから、覚えている人は多いと思う。

 

巨大なフェリーが港についたときには、2000人の中国人観光客を乗せる観光バスがズラリと待機している。
その後、百貨店や家電量販店へいどうして爆買いをはじめる。
テレビでは、中国人の客が20万円を越えるレシートをテレビカメラに見せていた。
そして日本人のキャスターが、「爆買いは、本当にすごいです~」なんて目を丸くする。

そんな爆買いも、今ではすっかり消え去ってしまった。

その後の日本に残ったのは、中国人の爆買いに頼っていたお店の悲惨な状況。

ただのショッピングモール化する有名百貨店…ユニクロ、100円ショップまで進出で「終わりの始まり」

爆買いを見込んだ百貨店や飲食店などは、外国人観光客専用のフロアや店舗を整備するなど、爆買いのさらなる取り込みを図った。しかし、中国人観光客の爆買いは一気に沈静化。その結果、過剰な設備投資は重荷になっている。
救世主だった爆買い中国人が去った後、百貨店は窮地に立たされている。

 

困った百貨店は、今まで入れていなかったようなテナントを入れるようになったという。

百貨店が招き入れる“異端者”は、ニトリだけではない。ファストファッションの代名詞的存在のユニクロ、デフレ時代の申し子ともいえる100円ショップなど、老舗百貨店のカラーとは異なる業態が、近年になって続々と進出している。

(同記事)

 

でも、百貨店がニトリ・ユニクロ・100円ショップなどを入れたら、イオンと変らなくなってしまう。

それまで百貨店が築きあげてきた、「高級店」というブランドが力を失ってしまう。

 

百貨店の良さは、商品の値段は高いけどショッピングモールにはない質の高いサービスや良質な品ぞろえだったと思う。

それが今では、どんどんショッピングモールに近づいている。
爆買いが去った後、今では百貨店が「イオン化」している。

 

ユニクロや100円ショップなどを入れたら、百貨店のブランド力をなくしてしまう。

そんなことは、百貨店の人たちがよく知っているはず。
自分で自分の首をしめているけれど、中国人が去った後には他に良い方法がない。
だから、苦肉の策としてやっているだろう。

 

一般の日本人は、この百貨店の惨状をどう思っているのだろう?

先ほどの韓国人と同じように厳しい声が返ってくるかもしれない。

「今まではもうかってたんだろ。内需をばかにして」
「中国人ばかり優遇して自国民をクズ扱いしたからだ」
「韓国(日本で)で商売するのに、中国人がいないと維持できない店なんて存在理由がないよ」
「いつまで中国人でもうかると思ってたの?そろそろ高品質と多様性にチャレンジして」

 

あてにしていた中国人客が来なくなってしまったために、今の百貨店の厳しい現状があるとしたら、厳しい言い方だけど「自業自得」という面はある。

でも、このまま日本の百貨店が衰退(すいたい)していくのはさみしい。

百貨店は今までに日本の文化をうんだこともあるから。

そのことを次回書いていきたい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。