ドイツ人・中国人が日本での「ぼったくり」に恐怖と怒り

 

ほんじつ2021年7月23日は「スポーツの日」で、いよいよ東京オリンピックの開会式が行われる。
「呪われている…」と遠慮なく言っていいぐらいトラブルが続いた東京五輪。
でも始まったら、アスリートの全力プレーを応援しよう楽しもう。

さてそんな五輪の感動を伝える拠点・メインプレスセンター(MPC)で、海外メディアが驚がくするような現象が起きていると東スポウェブの記者が言う。
それはMPC内の飲食物の”異常な値段設定”だと。(7/22)

MPC内の自動販売機およびレストランでは500ミリリットルのコカ・コーラがなんと280円! この強気の値段設定には「最高位のスポンサーなのに…」「これがリアルなぼったくり」との声が飛び交う。

【東京五輪】海外メディアに大不評! コカ・コーラ1本280円に「リアルぼったくり」の声

 

そういえばIOC会長が「ぼったくり男爵」なんて言われてたっけ。
ただこれを「リアルぼったくり」とする見方には、個人的には違和感ありまくりなんだが、それは次回の記事で書くとして、ここで注目するのは外国人の不評を買ったという「ぼったくり」。

日本に住んでいていまは母国に戻っているドイツ人がいて、まえに彼とスカイプで話をしていたとき、「日本では外国人がよくぼったくられると聞いた。日本に行きたいけど、そんな経験にあったらオソロシイよ」なんてことを言いやがる。
日本で外国人へのぼったくりが多発?
あなたの言う日本はどの日本?

なんでそんなことを思ったのか質問したら、彼はあるドイツ人がつくったユーチューブ動画で「オレはここでぼったくられた!日本語を話せない外国人はターゲットにされるから、おまえたちも気をつけろよ!」という内容を見て恐怖をおぼえたと。
よくよく話を聞いてみると、それは歌舞伎町にある店での話だった。

「そこは日本でも魔界とされるゾーンだから、全国にある普通の飲食店とはまったく違う。それに歌舞伎町のぼったくりは日本でもまえに問題になって、いまではそんな店もかなり減って健全になっていると聞いた。それに動画にあるように、路上で声をかけられて案内された店が危ないのは当たり前」

どうもそのユーチューブ動画が日本にある微細な危険をピックアップして拡大した結果、彼はこれを都市部ではよくある現象と思って震えたらしい。
視聴数をかせぐために、現実以上に過激化・誇張した動画は世界中にある。
こういう動画で日本を理解すると誤解する。

 

これは彼の誤解としても、居酒屋のお通しを「ぼったくりだ!」と怒る外国人はたまにいる。
それには「日本ではそういう店もあるから、事前に聞くか、調べて店を選べ」としか言えないけど、個人的にこれはそう非難されても仕方ないと思うのが、知人の中国人が池袋の居酒屋で経験したコレだ。

 

 

この居酒屋ではイスに座っただけで、お通し・席料・週末料金・サービス料の計1700円以上を請求される。
東京の基準はわからないけど、静岡の感覚だとこれはぼったくり。
この中国人の話では、事前に聞かされていなかった料金が含まれていたから抗議すると、店は「ちゃんと説明した」と自分たちの日本語能力にせいにされた。
「警察を呼びますよ」と言うと、店員は「どうぞ。民事不介入で無駄でしょうけどね」と平気で返したというから、こういうことが何度もある店なのだろう。

 

さてきょう7月23日は「米騒動の日」でもある。
大正時代の1918年のこの日、米が手に入らなくなった富山県の主婦らが怒って集団で抗議行動を起こし、それが全国に広がり米騒動となった。
この騒動で誕生したのが、いま日本人がよく使う「ぼる」って言葉。

米価格の高騰を見た地主や商人がもうけのために、米を売り惜しだんことで米価はさらに上昇したことで、政府が「暴利取締令」を出して米や石炭、薬品などの買い占めや売り惜しみを禁止した。
「ぼったくり」という言葉はここから生まれた。

常軌を逸した商魂を表す口語の動詞「ぼる」「ぼられる」「ぼったくる」(暴る、暴られる、暴ったくる)は、この「暴利取締令」の「暴利」に由来する。

1918年米騒動 

 

いま中国の河南省は「1000年に1度」という大豪雨に襲われて、多数の死者が出ている。
するとそこに商機を見出したあるホテルが宿泊料金を一気に10倍ほど上げたところ、ネットで批判が殺到、ホテル側は謝罪に追い込まれた。
「常軌を逸した商魂」に怒るのは、大正時代の日本人も現代の中国人もまったく同じ。
これは人類の敵だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。