きょうは4月13日。
日本では桜が散ったところ、これから開花するところがあって、全国的には入学式や入社式の始まるこの時期は間違いなく春だ。
冬はもう完全終了で、これから暑くなっていく。
日本ではそんな春の真っ最中の4月13日、タイでは本格的に暑くなっていく真夏にあたり、お正月の「ソンクラーン」が始まる。
ソンクラーンでは家族が集まって新年のお祝いをしたり、年少者がお年寄りに水をかけて敬意を表す伝統的な儀式を行うこともある。
でも日本で知られているのは、無差別に水をぶっかける水戦争としてのソンクラーンだ。
タイではこの日、街を歩いている老若男女に向かって、家のホースで、水鉄砲で、水キャノンで無差別に水をぶっかけて楽しむクレージーなイベントが行われる。
日本語でソンクラーンはよく「水かけ祭り」と訳されるけど、知人のタイ人が言うには「あれは戦争ですっ!」とのこと。
タイで一番暑いのは4~5月だから、水をかけて涼む納涼の意味もあるという。
それでもさすがにタイ人でもお坊さんに向かって、「どりゃー」と水をかけることはしない。
スーツ姿のサラリーマンにも水かけを控える空気はあるらしいのだけど、知人のタイ人が職場に行ったら、ずぶ濡れになった同僚がいて「ガキに水をかけられた」と言ったと。
この日はもう仕方ないとあきらめるしかないようだ。
東京の練馬で今週の土日にソンクラーンがある。
ソンクラーンという言葉はもともと「移動」を意味する古代インドのサンスクリット語で、天文学的には太陽が12ヶ月の周期を終えて、魚座から牡羊(おひつじ)座に入ることを指す。
海外メディアの「EVER HEARD OF THAILAND’S HOLI?」によると、ソンクラーンとは「this means moving from old to a New Year(古い年から新しい年へ移る)」という意味だ。
うん、こっちの方が分かりやすい。
古代の日本が中国から言葉や宗教などの文化的影響を受けたように、タイにはインド文化が流入していて、いまでもその影響があちらこちらで見ることができる。
タイの東北部「イサーン」も元はサンスクリット語だ。
ほとんどの国民が信仰している仏教はもちろん、タイ人が手を合わせるガネーシャやインドラなどの神もインドからきた。
インドでは星占いが盛んだから、ソンクラーンもその考え方に由来すると思われ。
中国の暦で祝われていた日本の旧正月が、タイではソンクラーンにあたるのだろう。
伝統的な祝い方から水戦争を網羅したソンクラーンの良動画
これはタイ語とサンスクリット語で似た言葉
中国文化の日本文化への影響②日本風にアレンジした5つの具体例。
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