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韓国の困った認識:違いは間違い! 日本への“歴史修正”要求

 

「自分との違いは間違いだ」という認識の人と、付き合っていくのはホントにむずかしい。
他人同士が価値観や考え方で完全一致するのは家族でも不可能だから、どこかで互いの違いを認め合うか、それが無理なら、スパッと付き合いをやめるしかない。
すべてにおいて相手に「イエス」と言って完全服従する関係でよければ、そんな認識の人ともやっていけるけど、そんな病的なマゾはまずいない。

国同士の付き合いも同じだ。
歴史的事実ではなく、その解釈や認識が国によって違うのは世界のアタリマエで、それが自分と違うからといって、相手を変えようとしてはいけない。
…という考え方が隣国には通じないらしく、韓国の全国紙・中央日報にこんな絶望的なコラムがあり。(2022.05.01)

太平洋戦争当時に教育退行、日本はどこへ向かうのか…「韓日の歴史認識差に懸念」

ここ最近の日本では、歴史教科書に「従軍慰安婦」や「強制連行」という用語は適切でないという考え方が主流で、いまではそれぞれ「慰安婦」、「動員/徴用」といった表現に修正されている。
この理由はシンプルで、統治時代に日本政府によって朝鮮人の慰安婦や労働者が強制連行されたとか、奴隷同然の過酷な労働を強いられたという確かな根拠がないから。
子供たちが学ぶ歴史教科書の記述は客観的な根拠に基づいた事実や、正確な情報でないといけない。

ただ韓国で正しいとされる歴史認識からすると、これは正反対の「歴史わい曲」になるから、絶対に受け入れられない。
といっても立場を変えたら、これは日本が韓国に対して思っていることだから、相手の歴史観や教育に口出ししてはいけない。
韓国の見方と違うからといって、「日本はどこへ向かうのか」なんて心配する必要はないし、「中国と韓国をはじめとするアジア諸国が経済的に成長する間に日本経済の地位は下がり続け自信を失ったのも原因のひとつのようだ」とかいう的外れな分析もいらない。
強制連行があったのなら、それを裏付ける根拠を示すだけでいい。
そういうことはしないで、こういう心配をするから頭が痛くなる。

K-POPをはじめ韓国文化に関心が多い日本の若者たちが新型コロナウイルスの感染拡大傾向が落ち着けば韓国に留学や旅行するケースは増えるはずだが、来て歴史認識の違いに驚きはしないだろうかと思う。

 

歴史認識の違いに驚くだろうけど、自分と相手は違うということを受け入れればいい。
外国に行けばカルチャーショックを受けるのは当然だ。
自分を絶対正義と考えて、相手を否定しなければいいだけのこと。
知人の韓国人が東京に住んでいたときには、いろんな歴史認識の違いを知って驚いたけど、「それはソレ、これはコレ」で日本人の友人をつくって楽しく過ごしていた。

 

韓国通のジャーナリストの黒田勝弘氏からすると、他国の歴史教科書の内容に韓国が口出しすることが問題だ。

産経新聞のコラム(2022/4/9)

今年も日本の教科書に領土問題や慰安婦問題で韓国の立場や主張と異なる記述があるとマスコミが騒ぎ、韓国政府が抗議している。他国の教科書への無理な介入、要求などそろそろ卒業してほしいものだ。

他国教科書への介入

 

日本の教科書への介入はキム・デジュン政権(1998~2003年)から始まったというから、もう20年ほどの”歴史”がある。このとき韓国政府は特定の歴史教科書の内容を問題視し、「計35項目の修正を日本政府に突き付けた」という。
同じ理由で日本政府が韓国政府に外交圧力で教科書の修正を要求したら、韓国では前代未聞の大騒ぎになって憤怒の嵐が起こるはず。
面白いと言っていいか分からないけど、このとき日本政府にした35項目の要求は「その後、うやむやになりその内容など誰も覚えていない」という。
熱しやすくて冷めやすいのが韓国の人たちだ。

 

ちょうど今日5月10日は、イギリスに植民地支配されていたインドで1857年に「インド大反乱」が起きた日だ。
これはイギリス支配に対する抵抗活動だから、現代のインドでは「第一次インド独立戦争」と呼ばれている。
でも、どのインド人に聞いても、イギリス側から見たらこれは「反乱」になると認めていて、インドがイギリスに「独立戦争」という見方を押し付けることなんて考えたこともないと言う。
インド政府が歴史教科書の内容を修正するよう、イギリス政府に要求することもないはずだ。
これが世界の常識で、自分と違えば「教育退行」と表現するほうがおかしい。
相手の歴史認識を否定して、自分と同じにするよう公式に求めることがそもそもあり得ない。
それは韓国も気づいているはずで、北朝鮮や中国が相手ならこんなことはしない。
日本が優しくてヨカッタですね。
でも、そろそろ限界だと思う。

 

 

国 「目次」 ①

韓国 「目次」 ②

韓国 「目次」 ③

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ①

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ②

近くて遠い日本と韓国 「目次」 ③

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。