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中国から日本に伝わったラーメンは日本で独自の進化をとげた。
そして今や、世界では「日本料理」になっている。
東洋経済ONLINE(2017年01月15日)の記事。
一風堂、せたが屋、山頭火、凪、つじ田、MENSHO――。日本のラーメン店が次々世界に進出し、米国やアジア圏を中心にブームを巻き起こしている。すべてが成功しているワケではないものの、海外でも大行列を作っているお店は数知れない。
1994年時点では、福岡の大名本店とラー博だけにしかなかった「一風堂」がその後多店舗展開に乗り出し、遂にニューヨークに進出。ここから一気に日本のラーメンの海外進出が加速した。
この記事によると、日本のラーメンが世界的な人気になった理由として、「新横浜ラーメン博物館」の存在をあげている。
さらに、外国人の口コミも大切らしい。
日本に来た外国人が母国にそのすばらしさを広めていったというのが大きい。
良い物でも、ちゃんと宣伝をして伝える努力をしないとダメ!ということですね。
韓国は日本には強いけど、中国にはめっぽう弱い。
前回書いた記事の続き。
中国人は立場の低い人間でも韓国のなかでは大きな顔をしている。
それが韓国人をイラつかせている。
これは朝鮮日報の記事(2017/01/15)。
【コラム】中国の小国外交
韓国の駐中大使にも会おうとしなかった王外相が最近、韓国の野党訪中団を歓待し、副局長級にすぎない中国外務省幹部がソウル市内を歩き回り、政財界幹部に「断交レベルの苦痛」などと脅迫したことは、韓国の内政に干渉する意図としか思えない。
韓国人の目から見たら、中国人は韓国にいると「小物」でも「大物」のようなふるまいをすることがあるらしい。
まあ、これは確かに腹立たしいわな。
そして中国は、韓国の主権を侵害するような行為もしている。
それが、ここに書いてある中国軍機の行動。
中国人が我が物顔でふるまって、韓国の主権を平気で侵害する。
ちょっと極端だけど、19世紀後半の李朝でもそんなことがあった。
これは、世界史の事件なるような大きな出来事。
韓国は昔から、どうしても中国には弱かった。
ここで、当時の朝鮮(韓国)と清(中国)の関係の歴史を見てみようと思う。
さらには、その中韓関係を破った日本の役割もいっしょに。
この当時、李朝朝鮮を動かしていた実力者で大院君(1820~1898)という王族で政治家がいた。
だいいんくん【大院君】
李太王初期に権力を握ったが、極端な排外鎖国政策と天主教迫害で外国の干渉を受け、また皇后閔妃(びんひ)一派と争って敗れ、失脚した。
デジタル大辞泉の解説
大院君(ウィキペディア)
朝鮮国王の父親で最高指導者ともいえる大院君が、朝鮮国内で中国人によって捕まえられた。
さらに、大院君は中国に拉致されてそのまま幽閉されてしまった。
李鴻章は、その配下をして国王高宗実父である大院君を天津に拉致し、保定府に幽閉したことは、彼自身が外国にたいして、朝鮮は清国と宗属関係にあるが、その内政外交は自主の国であると説明してきた建前に悖る乱暴な主権侵害であった。
「朝鮮近代史 姜在彦(平凡社)」
*悖るは「もとる」
ここに出てくる李 鴻章(り こうしょう)とは、清の政治家のこと。
李 鴻章は、中国清代の政治家。
洋務運動を推進し清後期の外交を担い、清朝の建て直しに尽力した。日清戦争の講和条約である下関条約で清側の欽差大臣(全権大使)となり、調印を行ったことでも知られる。(ウィキペディア)
李鴻章(ウィキペディア)
このあり得ないような主権侵害行為に対して、朝鮮は中国(清)に何も抗議していない。
これが、この当時の朝鮮と中国との関係をよくあらわしている。
中国が朝鮮の最高指導者を拉致しても、朝鮮は何も言うことができない。
しかもこのとき李鴻章は、清の皇帝の許可を得ないで独断で大院君を拉致している。
外国の政治家が、朝鮮に対してここまで大きな決定権を持っていたことに驚いてしまう。
でも、日清戦争で日本が清に勝つことによって、朝鮮はこの清との従属関係から解放され、独立することができた。
日清戦争の講和条約である下関条約に、「清は朝鮮の独立を認め(日本史用語集 山川出版)」ということがあったのは中学校の歴史で習ったと思う。
続きは、次回に。
朝鮮が清から独立した後に建てられた「独立門」
清の国旗
龍の爪が5本なのは、中国の皇帝をあらわす。
朝鮮国王の龍は爪が3本だったと思う。
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海外から見た明治の日本①日清戦争・中国の半植民地化・朝鮮独立
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