読めない!日本人のアナウンサーや首相が間違えた難漢字!?

 

日本語を学んでいる外国人にって、漢字はまさにモンスター。
本当に苦しめられるらしい。

前に、日本語を勉強中のタイ人に問題集を見せてもらったことがある。

「次の4つの漢字の中から、正しいものを選べ」というもので、問題文はこんな感じ。

「明日の朝9時に、パン屋はカイテンします」

正しい「カイテン」の漢字を選びなさい、という問題。
選択肢の中に、「開店」と「回転」という漢字があるのを見つけて思わず笑ってしまった。
朝9時にパン屋が回転したら事件だ。

でも、タイ人の彼にはこの笑いの意味が分からない。
「カイテン」と読むことはできても、その漢字の意味がわからない。

 

友人のトリニダード・トバゴ人も、「Kanji is killing me!」と泣きそうな顔をしていた。

 

昔この「八重洲」が読めなかった。
これは17世紀、徳川家康に仕えたヤン・ヨーステンというオランダ人を漢字にしたものだから、変わった漢字になっている。

 

外国人が漢字を間違えるのはいい。

でも、日本人の言葉のプロが漢字を読めないのはマズイ。

最近フジテレビのアナウンサーが「FNNニュース」で、「訃報(ふほう)」を「けいほう」と読み間違えて謝っていた。

 

そうかと思えば、孫正義氏の「孫」を「まご」と読んでいたアナウンサーがいたらしい。

古舘が驚いた「孫(まご)正義社長」と誤読した女子アナ

アナウンサーのお詫びと訂正、というテーマでのトーク。

古舘は「絶対名前は言えませんが…」と前置きした上で、「ある女性アナウンサー、新人のアナウンサーで、『ソフトバンクの“まご・正義社長”は…』って3回ぐらい言って。4年ぐらい前っすか」とその新人女子アナが完全に「まご」だと思い込み、3回も誤読したことを明かし、「4回目には、“まご”なのかもしれない、孫(そん)さんって思ってるのは僕だけかも…」と錯覚し始めるほどだったことを明かした。

これはさすがにひどい。

 

さて、「云々」という漢字を読めますか?

1月24日の参院本会議で、安倍首相がこの漢字を「読み間違えたんじゃないか?」ということが大きな話題になった。

このとき総理は、「訂正『でんでん』というご指摘はまったく当たりません」と言っている。

 

でんでん?電電?伝伝?
意味がでんでん分からない。

でもこの「でんでん」が「云云(うんぬん)」だったら、意味は通じる。

うん‐ぬん〔‐ウン〕【×云×云】

あれこれ批評すること。とやかく言うこと。口をはさむこと。「軽々しく云云すべき事柄ではない」

デジタル大辞泉の解説

日本の首相が国会で「云云(うんぬん)」を「でんでん」と読んでいたとしたら、まあ、名誉なことではない。
「恥ずかしい」とか「情けない」とか思う人がいてもふつう。

 

「漢字の読み間違い」でいえば、麻生元首相は伝説の首相だった。

漢字の読み間違いで、ネットでページが成り立つぐらい。
麻生財務相が首相だったとき、こんな漢字を読み間違えている。

(1)怪我-かいが
(2)完遂-かんつい
(3)焦眉-しゅうび
(4)順風満帆-じゅんぷうまんぽ
(5)措置-しょち
(6)思惑-しわく
(7)低迷-ていまい
(8)破綻-はじょう
(9)頻繁-はんざつ
(10)踏襲-ふしゅう
(11)前場-まえば
(12)未曾有-みぞゆう
(13)有無-ゆうむ
(14)詳細-ようさい

 

正しく読めましたか?
わからなかった漢字は調べてみましょう。

 

これは台湾のエヴァエアーのカウンター。
台湾の漢字が読める?
「團體」という漢字は、今の日本の漢字では「団体」になる。

「首爾」は、韓国の首都ソウルのこと。
この漢字は2005年にできたものだから、かなり新しい。
基本的に「ソウル」を漢字にすることはできないんだけどね。
だから日本にある韓国の地図では、ソウルだけ片仮名になっている。

 

麻生首相といえば、「カップラーメンの値段がわからなかった」ということでも話題になった。

ウィキペディアにこんな項目があるぐらい。

カップラーメンの値段が分からない

10月28日の参院外交防衛委員会で民主党の牧山弘恵から、カップ麺1個の値段を質問され、

「最近買ったことがないんでよく知りませんけれども、昔最初に日清が出したときに、たしかえらい安く出たなというのがあるんですが、あのとき何十円(1971年にカップヌードルの当時の小売希望価格は約80円)かで、今400円ぐらい? 最近それを自分で買ったことが余りないので、その値段を直ちに言われても。随分いろいろ種類が出てきていることは知っている」と答えた。

この麻生の答弁はマスコミから「庶民感覚がない」と批判的な報道がなされた。

 

でも、カップラーメンの値段を知らないことが、政治家にとってどれだけマイナスなんだろう?

ボクはバリバリの庶民だけど、値段のわからない野菜はたくさんある。

 

それにしても、なんで民主党の議員は「外交防衛委員会」でカップラーメンの値段を聞くのか?

首相の庶民感覚のなさをさらして恥をかかせる。

それが目的だったのだろうか?
国民にとって、それにどんな得があるんだろう?

 

日本の野党は、時どきこんな変なことをする。

「国会でそんなことをして何の意味があるのか?」
「時間のムダじゃないか?」

と、首をかしげてしまうようなことをする。

先ほどの安倍首相の「でんでん」という読み間違いに対しても、「なんだそりゃ?」という反応した民主党の議員がいた。

その議員は、逆に国民からたたかれている。
ま、自業自得だけどね。

次回に続きます。

 

おまけ

麻生財務相が読み間違ったという漢字で、「怪我」があった。

台湾人に聞いたから、「怪我」という漢字は「私のせいです」という意味になるという。
怪我は、台湾の漢字だと「受傷」になるらしい。

確かに、「受傷」のほうが分かりやすい。
日本ではなんで「怪我」という漢字になったんだろう

 

 

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カテゴリー: ヨーロッパを知りましょ!

 

2 件のコメント

  • 漢字難しいですね。日本人も間違えるんだ。首相が読み間違えた漢字はやはり私もだめですね。学生の時なら読めたかも。。

  • 日本人もよく忘れるし間違えますよ。
    中国人もスマホ時代になったら漢字が分からなくなったと言ってました。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。