中国のスポーツジムで、韓国の国旗である「太極旗」が引き裂かれるという事件がおきた。
その写真がネットで出回っていて、韓国人を怒らせている。
*写真は下の中央日報の記事をご覧ください。
現在、中国と韓国の関係がとても悪い。
中国が韓国に怒っているというレベルではなくて、かつてないほど激怒している。
その理由は、韓国が「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決めたから。
この記事ではそのことについてくわしく書かないから、興味があったら調べてほしい。
中国人のなかにも嫌韓感情が高まっていて、このような国旗を侮辱(ぶじょく)するような事件がおきてしまった。
中国では、韓国の国旗を侮辱(ぶじょく)するようなことが他にもおきていた。
そのため、韓国政府は中国に抗議している。
中央日報の記事(2017年03月29日)から。
在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)体系配備の決定に反発した一部の中国人が太極旗をき損した事例に対して、韓国外交部は「厳重かつ深刻に受け止めている」と明らかにした。
趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)外交部報道官は、28日の定例記者会見で太極旗のき損に関連して「さまざまな契機を通じて中国側に厳重に抗議し、直ちに是正を要求した」と述べた。
「毀損(き損)」とは、「物をこわすこと。物がこわれること。(デジタル大辞泉の解説)」ということ。
この韓国人の怒りは理解できる。
自国の国旗をこんなひどい目にあわされたら、怒って当然。
国旗とはその国のシンボルであり、国の顔そのもの。
国旗をあげるということは、その国に対して友好や敬意をしめすことになる。
こっ‐き【国旗】
国家の象徴として制定された旗。国籍のしるしとして船舶などに掲げ、また、国家の祝祭日、外国へ敬意を表する場合などに掲揚する。
デジタル大辞泉の解説
「国旗の大切さ」ということで思いだす話がある。
オランダ人は、世界のなかで日本だけにオランダの国旗があがっていたことを誇りに思っている。
オランダがイギリスとの戦いに負けたとき、世界中からオランダの国旗が姿を消したことがある。
でも、「鎖国」をしていた江戸時代の日本にはその影響がおよばない。
だから長崎の出島には、オランダの国旗が変わらずひるがえっていた。
在日オランダ大使館のホームページにそのことが書いてある。
*現在はリンク切れ。
ヨーロッパではフランス革命が勃発し、一時は負け知らずだったオランダも制海権 を失うほどになっていた。
(中略)なによりもドゥーフは出島にオランダの旗を掲げ続けた。出島の三色旗はその頃、地球上ではためく唯一のオランダ国旗だった。
日蘭交流の歴史
国旗は国の命のようなもの。
それを侮辱する行為は、世界中で野蛮なことだとみなされている。
そんなことをされたら怒るのは、世界の常識でもある。
2012年に、アフガニスタンのアメリカ軍の基地でイスラーム教の聖書「クルアーン」が焼やされてしまうという事件がおきている。
「アメリカ人がクルアーンを燃やした」ということを知ったアフガニスタンの人たちは怒りだす。
アメリカ政府もすぐに事態の収拾にのりだした。
パネッタ米国防長官、カーター国防副長官、オバマ氏らが、23日までにアフガン政府に相次いで謝罪を表明しました。事の重大際にオバマ大統領は謝罪し、カルダイ大統領に詫び状を送るなど、真剣に対応に取り組んでいるようですが、抗議行動はいっこうに沈静化していないようです。
聖典を燃やされたアフガニスタンの人たちは、その報復としてアメリカの国旗を燃やしている。
国旗はその国のシンボルになる。
だから、尊重され大切にあつかわれるということは「世界の当たり前」。
韓国の新聞記事にあるように、国旗をき損する行為は絶対にあってはならない。
それはその国を侮辱し、その国の人たちを怒らせる挑発行為になる。
韓国の国旗が切り裂かれて、怒りを見せる韓国人にお願いしたいことがある。
だったら、日本の国旗にも敬意をはらってほしい。
2016年12月8日の韓国のニュースサイトにこんな記事がある。
*機械翻訳の文だから、日本語は少し不自然
위안부 할머니 영결식날 서울 한복판서 일왕 생일파티…시민들 항의빗발
(慰安婦お婆さん告別式の日ソウル真ん中で天皇誕生日パーティー…市民たち抗議)
この記事には、日の丸と天皇陛下のお写真を切り裂く画像がある。
反日デモをするならすればいい。
でも、それには最低限のマナーがある。
日の丸だけではなくて天皇陛下のお写真まで切り裂くのは、いくらなんでもやり過ぎ。
韓国人のごく一部に、過激な考えをしている人がいることはわる。
でもこの写真を見ると、まわりにいる人たちはだれもこの野蛮な行為を止めようとしていない。
韓国の社会がこの行為を認めている。
これは2016年12月のことだから、今の韓国と変わっていはいない。
韓国ではこんなことが許される。
これはショックだった。
自国の国旗がき損されたら、激しい怒りをしめして中国に抗議をする。
でも日の丸や天皇陛下のお写真を切り裂くことに対しては、何も言わないで黙って見ている。
だから日本人は韓国を信用できなくなる。
上の写真は、バンコクを旅行していたときにショッピングモールで見かけたもの。
そこで日本文化を体験するイベントが開かれていていろいろな国の子どもたちがうちわに絵を描いたり折り鶴をつくったりしていた。
子どもたちは折り鶴を完成させると、それを日の丸のボードにはりつける。
このとき一緒にいたタイ人がこんなことを言う。
「タイ人は国旗を大切に考えています。だからタイの国旗だけではなくて、すべての国の国旗に敬意を払っているのです」
子どもた小さい手で折り鶴をつくっては、日の丸につけている様子を見ていて胸が熱くなった。
タイは国旗を大切にする。
タイの国旗を大切に思うから、外国の国旗にも敬意をはらう。
これは二重基準ではない。
だからこの点でタイ人は信用できる。
今はネットの時代。
韓国で何かがおきれば、すぐに日本人も知ってしまう。
「韓国は歴史の被害者で、日本は加害者だから」
そんないいわけが、いつまでも通用するはずがない。
記事のはじめに書いてように、THAADの配備で韓国は中国を怒らせた。
そのため、今の中国から韓国がしめ出されている。
それで韓国は日本に目をつけて、日本で韓流を流行らせたりいろいろな商売をしたりする動きがある。
それはかまわない。
でもそのための第一歩は、韓国が日本に対して最低限の敬意をはらうことだ。
いき過ぎた反日行為を黙認していたら、日本人の信頼はえられない。
日の丸や天皇陛下のお写真を切り裂くようなことを韓国の社会が認めている。
そんなことをしておきながら、日本でのビジネスが成功するとは思えない。
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