日本の小学校で英語を教えているアメリカ人に、日本の小学校とアメリカの小学校との違いを聞いたことがある。
そのアメリカ人は大学を卒業したばかりの20代の女性。
彼女にとって印象的だったのは、「集団登下校」だった。
アメリカではスクールバスでの登校が一般的。
だから日本の小学生が集団で登校する様子は新鮮に映るらしい。
ただ、「小さな子どもだけで行動するのは危ないと思うけどね」とも言っていた。
アメリカでスクールバスを使っている理由のひとつには、「子どもが誘拐や性犯罪に巻き込まれないため」ということがあるらしい。
それともう一つ印象的だったものに、ランドセルがあった。
「小さなからで大きなランドセルを背負っている姿は、とてもかわいらしい」と言ってさらには、ランドセルそのものが魅力的だから個人的にもほしいなんてことも話していた。
「でもランドセルはとても高いし、日本であれを持って外出はできない。アメリカに帰るときに自分用に買っていくかもしれない」
ということらしい。
日本のアニメなどを通じて、ランドセルは外国人にもけっこう知られている。
ランドセルが好きな欧米人も増えているらしい。
でも欧米の人たちは子ども用ではなくて、自分のために使っている。
その様子はこちらサイトをごご覧ください。
*著作権の関係でここに載せられませんっ。
海外で高い評価を受けている日本のランドセルを、隣の中国人が黙って見ているわけがない。
「中国人観光客のお土産でランドセルが人気!」というのをテレビ番組で見たことがある。
最近もサーチナにこんな記事(2017-07-28 05:12 )があった。
日本のランドセルはすごい!「高額だが、その価格に見合った品質」=中国報道
先ほどのアメリカ人が言っていたように、日本のランドセルは高い。
記事では、「一般的なものでも2000元(約3万2000円)、高価なものになると8000元(約13万1796円)を超える」として、これは中国の物価からするとかなりの高額商品だと指摘している。
一般的に中国の物価は安い。
3年ぐらい前、中国の地方でチャーハンとコーラを頼んだときは300円もしなかった。
ただ中国では、日本以上に’資本主義’が進んでいて、地方と都市部とでの格差はすさまじい。
それでも、3万円から13万円というのはたしかに高い。
でも、「子どもや孫のため」と思うと中国人は財布のひもがゆるむ。
中国人の場合、ランドセルを買う理由が欧米人とは違う。
自分のファッションアイテムではなくて、日本人と同じく子どもが使うために買っている。
子どものためならば、中国人はお金を出す。
だから、海外の紙オムツを高額で転売しても売れてしまう。
少し話がそれるけど、日本で1200円ぐらいの紙オムツが中国では3000円以上で販売されているらしい。
サイズ問わず一袋158元から178元で販売していました。日本円にして3160円から3560円でした。これが日本での爆買いの原動力でした。以下、ちょっと長いですが少し計算してみます。
中国の物価は、生活必需品は安いけどぜいたく品はけっこう高い。
その差は日本とは比べられないほどにある。
たとえば上海で地下鉄に乗ったときは50円ぐらいだったけど、スターバックスでコーヒーを頼んだら400円ぐらいした。
だから「日本での物価」という感覚をそのまま中国に当てはめることはできない。
それを考えたうえでも、日本のランドセルは高い。
それでも中国人が買う理由は、ランドセルの質の高さにある。
何より重要なのは「1つのカバンが6年間も使えることだ」と指摘。しかも、その6年というのは「小学校を卒業して使わなくなるだけで、決して壊れて使えなくなってしまうわけではない」とし、その品質の高さを高く評価した。
中国の登竜門。
日本の鯉のぼりのモデルはこれ。
「日本製品は値段が高くても、質が高いから買う」
ということは、裏返していえば中国製品は低品質ということになる。
「そういう言い方は失礼だ!」と思ったら、中国人に聞いてほしい。
中国人なら、もっとボロクソに言う。
中国製品のことをよく知っているから。
実際、中国製品は質が悪いだけではなくて、使っていると命にかかわるものもある。
でも、「日本製は中国製とは違う。質が高い!」なんてことを言っていられるのも、今のうちだけかもしれない。
最近、中国の華為技術(ファーウェイ)という会社が日本で大型工場をつくることを発表した。
これは日本初ということで、大きな話題になっている。
日本経済新聞の記事(2017/6/29)にそのことがくわしく書いてある。
日本の技術と人材を取り込み、日本や他の先進国で受注を増やす。事業買収や研究開発拠点の設置が中心だった海外企業による対日投資が生産まで広がる。中国企業が日本に本格的な工場を新設するのは初めて。
中国の技術なら、日本企業は勝てるかもしれない。
でも、日本の技術が相手となるとそうはいかない
日本企業は、日本の技術でつくられた中国製品に勝てるだろうか?
でも、そんな中国企業を一番不安視しているのは韓国企業だったりして。
おまけ
上海の様子
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