日本のある学校で、「校則でポニーテールが禁止になった」ということで話題になっている。
スカートや髪の毛の長さが校則で決められていることはよくあるけど、「ポニーテール禁止」という校則は初めて聞いた。
なんでポニテが禁止になったのか?
その理由も想像を超えていた。
「女子生徒のうなじが男子の欲情をあおるかもしれないから」ということだという。
grapeの記事から。
若い先生たちが『うなじが男子の欲情をあおる可能性がある』と声を上げ、女子生徒のポニーテールが禁止になったのだとか。
「ポニテ禁止」だけを切り取って見るとヘンだけど、この学校にはそんな校則を必要とする現実があるのだと思う。
男子生徒の欲情が原因となってやっかいな問題や事件が起きていたとか?
ネットで「ヘンな校則」を調べてみると、首をかしげたくなるようなものがいくつもあって、「男子生徒を欲情させないように」という目的ではこんな校則があった。
*ネットに載っていただけで、本当にあるかは分からない。
「男子を刺激しないように、セーラー服の下に体操着を着用すること。」
「スカートは揚げない(膝上5cm以上はだめ)」
日本中の学校の先生が、生徒の不純異性交遊には頭を悩ませているはず。
それは分かるけど、「いき過ぎじゃないか?」という校則もある。
「通学時は男子は奇数車両、女子は偶数車両とする。」
「担任、両親の認定証がない男女交際は禁止。」
「校内で異性と会話する場合は、会話用紙を提出し許可をもらい、会話室で会話をすること」
「異性の急所を10秒以上見続けてはならない。」
「男女間で話す時は、なるべく3人以上で、2メートル以上離れてすること。連続して3分以上話すのは禁止。」
「全国のどこかにある変な校則」から。
*現在リンク切れ。
このブログにある「ヘンな校則」を見ていたら、「男子生徒を挑発するのでポニーテールは禁止」というものもあった。
だから「ポニテ禁止」は今回が初めてではなくて、すでに前例があった。
だからこの学校でも、その校則を採用したのかもしれない。
はたして、ポニテ禁止はどこまで効果があるのだろうか?
禁止されるとよけいも欲情をそそられるかもしれない。
少し話は変わるけど、この「ヘンな校則」の中には「バレンタインのチョコは毒が入っている危険性があるので食べてはいけない。」というものもある。
なんじゃこりゃ?
過去にその学校でどんな事件があったのかを知りたい。
イスラーム教でも「男性を欲情させないように」という理由から、女性の服装の規定がもうけられている。
イスラーム教の聖典クルアーン(英語読み:コーラン)では、神(アッラー)はイスラーム教徒の女性に対して、美しさを目立たせないようにしたり、からだをヴェールで覆い隠すように述べている。
そのことによって、男性の欲情があおられるのを抑えることができるという。
「IslamReligion」から。
ヒジャーブは女性たちを知性や考え方に基づいたものではなく、性や欲情の対象として見なされること、または見た目や体型によって人に判断されることから解放します。
(中略)サウジアラビアやカタールなどの一部の国においては、それを服装規定として施行しています。それらの国では女性たちが頭髪を覆い、ゆったりとした長衣を衣服の上にまとうことが求められています。
ヒジャーブを着用することで、女性が職場でセクハラを受けることが減っているらしい。
ヒジャーブ(ヒジャブ) とは、アラビア語で「覆うもの」という意味。
髪を覆っているのがヒジャーブになる。
目だけを出しているのはニカブ。
目さえも覆っているのがブルカ。
ウィキペディアから
イスラーム教にこんな服装規定ができた理由はなにか?
はるか昔、男性が気に入った女性を見つけたらさらってしまうことがあったからだろう。
世界中の国でそうだったけど、「女性は男性より劣っている」という考え方があった。
たとえば、中世のヨーロッパではこんな具合だ。
十三世紀、聖トマス・アクィナスはこう述べた。女は神がおつくりになった失敗作である。
「万物の創造においては、いかなる欠陥品もつくられるべきではなかった。したがって、女は万物創造の際に生み出されるべきではなかったのだ。」
ヴィッテンベルクに住むルター派の信徒たちは、女が本当に人間かどうかをめぐって論争した。
正統派は、すべての罪の責任は女にあると考えていた。「キリスト教封印の世界史 (徳間書店)」
日本でもそうだったけど、イスラーム圏で女性を「男性の所有物」と見なしていたときがあった。
それで美しい女性が奪われることがあって、いろいろなトラブルが起きていた。
イスラーム教での服装の決まりはその影響だろう。
実際、日本でいえば昭和の時代にエジプトの国王がそんなことをしている。
ファールーク1世が(1920年 – 1965年)カイロの街中で気に入った女性を見つけて、そのままさらってしまった。
しかもその時、その女性は婚約者と一緒にいたのに。
外交評論家の加瀬英明氏がこう言っている。
エジプトでナセルが革命を起こして追放したファルーク国王の四人目の王妃は、国王がカイロの街を車で通ったときに、いいなずけとエンゲージリングを買いにきた十六歳の美しい娘をみかけて、その場でさらってきたのでした。
「イスラムの発想 (徳間書店)」
もしこの女性がニカブやブルカを着用していたら、こんなことにはならなかったはず。
ファールーク1世(ウィキペディアから)
校則でポニーテールを禁止した学校にも、その背後にはこんなことがあったのかもしれない。
いや、さすがにそれはないか。
そもそもポニーテールで欲情するのは男子生徒ではなくて、男性の教員だったりして。
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