はじめの一言
「オニーダ(オネイダ号)号事件」について」
「この勤勉な日本の仲間、漁民や作業の示した敬虔な行為、慈愛、雅量、そして物惜しみしない姿を米国人は深く心に刻むべきです(シドモア 明治時代)」
アメリカ人と京都旅行をしていて、彼女が喜んだことがあった。
渋滞待ちをしていて、目の前にこんな市バスが通りかかったときだ。
「ちょっと、何なの?あのバス!最高じゃない」 と言って、彼女が夢中で写真を撮ったのがこのバス。 というかそのタイヤ。
こういう分かりやすくて、一見バカバカしい発想がアメリカ人(彼女)は好きでツボにはまるらしい。
このとき、彼女が使っていた「AWESOME(オウサム)!」という言葉は、特にアメリカ人男性が本当によく使う。
「最高だ」「すごくいい」「すげえ」といった意味で、料理を食べたときや自然を見たときの感想でも使うし、「おまえは良いヤツだ」というときにも使う。
覚えておくと、便利な表現だ。何の感想でも、「オウサム!」で済む。
その彼女は、「あのバスを見ただけでも、京都に来た価値があった」とまで言っていた。
そして、早速そのバスの写真をアメリカの友だちに送っている。
アメリカ人が日本にいて、「日本の英語」に驚くことがあるという。
日本人が外国に行くと、でたらめな日本語を見て、「何だこりゃ」と思うことがある。
タイで、「にんしんお断り」というTシャツを着た外国人を見たことがある。
その逆で、外国人が日本に住んでいると、でたらめな英語を見て、「何だこりゃ」と思うこともあるらしい。
アメリカ人と京都旅行に行ったときも、そんな日本の「何じゃこりゃ英語」がいくつかあった。
まずは、高速道路を京都に向けて走っていたときのこと。
彼女が何かを見つけて声をあげる。
「え?何あれ?『speed down』ってどういう意味?」
「『スピードを落とせ』って意味でしょ」
「それなら、『slow down』でしょ。何よ、『speed down』って」
彼女が言うには、「speed」は「加速する」という意味で、「down」は「落とす」という意味になるから、その二つをつなげた「speed down」では、意味が通じないらしい。
他にも「何じゃこりゃ」というより、「それはないわ」という英語も見つけている。
「DIY」という英語。
「Do It Yourself(しろうとが自分で何かを作ったり、修繕すること。日曜大工(大辞泉))」の頭文字をとってできた言葉で、日本ではホームセンターの看板でよく見かける。
しかし、これがアメリカにはないという。
もちろん「DIY」という言葉はある。
けれど、このように看板には書かないらしい。
英語圏では、文字を大文字にするということは、その内容を強調したいときに使われる。
だから、「DIY」だと「おまえが自分でやれ!」というように、上から言われている感じがするらしい。
アメリカでは、客商売の店で看板に「DIY」とすべて大文字で書くことはないという。
それで思い出したことがある。
アメリカ人とフェイスブックで、リアルタイムのメッセージのやり取りをしていたとき、変なキーを押したせいか、なぜかボクが打つ文字が大文字になってしまった。
「まあ、いいや」とそのまますべて大文字でメッセージを送ったら「あなたは何で、叫んでいるの?」という返事がきた。
大文字には、そういう感じがあるのだと知った。
ちなみに、「DIY」の意味を大辞泉で調べたときに知ったことだけれど、この言葉は、第二次世界大戦後のロンドンで生まれたものらしい。
「第二次世界大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが『何でも自分でやろう』を合い言葉に町の再建に取り組んだのが始まりとされる(大辞泉)」
また、別のアメリカ人男性と京都に行ったときに、彼が見つけた「何だこりゃ英語」がある。
渋滞で市バスの後ろについていると、彼がいきなり笑い出した。
どうしたのか聞くと、彼はバスの広告を指さしている。
これがその広告。
この中に「何じゃこりゃ英語」がある。
「何だよ、『フリーボール』って。英語でフリーボールっていったら『パンツをはかないでズボンをはいている状態』のことだよ」
パンツをはいていない状態で友だちに会ったときに、冗談で「今日、オレはフリーボールだよ」というように言うらしい。
「何で、フリーボールがスポーツバーの名前になってんだよ。それは、どんなバーだ?フリーボール(パンツをはかないで)で来いってことなのか?」と笑っていた。
このとき彼が「AWESOME(オウサム)!」と言ったかは、覚えていない。
外国人に人気の伏見稲荷の千本鳥居
映画「メモリーオブゲイシャ」で一躍有名スポットになった。
この場所には、アメリカ人も「別世界にいるみたい」と、喜んでいた。
スピードアップが通じないのは、理解は出来ても納得はできないな。日本語でも速度って速って漢字があるように、速い側ベースで考えているのは同じだが、だったら英語で速くも遅くも無い時はどうするのか?等速度を英訳したらコンスタントスピードだったので、日本語と同じじゃん。逆に日本人からしたら、スロウダウンだと遅いを下げるだから、意味が重複しておかしいんだけど?まぁ、日本人もスロウダウンは良く使う和製英語だけども(笑)でも日本でスロウダウンと言うと、スピードをスロウダウンするような感じがしない。日本でスロウダウンを使うなら、ユアスピードスロウダウンとかにしてスピードを入れないと、スピードを落とせ、って意味に見えない。日本でも、スピードに速いって意味は含まれているが、あくまで名詞であって、早くすると言う意味は無い。
ただ、スピードアップが良くてスピードダウンがダメなら、
スロウダウンがよくてスロウアップはダメなのか?っと思ったら、これは日本人からしてもダメだった。そこでスピードダウンの違和感と同じ気持ちを理解出来たが、ただ、どうしても、スピードの反対語がスロウだとは納得出来ない。
スピードアップは日本語ですから、日本人には分かりやすいです。
英語ネイティブの外国人には「?」でしょうね。
日本語の世界観と英語の世界観で育ったかのちがいだと思いますよ。
ボクも「スピードアップ」や「スロウダウン」には、違和感を持っていませんでした。
外国人の話を聞くと、なんとなく分かってきましたよ。