「Booking.com(ブッキングドットコム)」というホテル予約サイトを知ってまっか?
こんなやつ。
「世界最大の宿泊予約サイト」と書いてあるように、世界中の旅行者がこれを利用している。
目的に合ったホテルやゲストハウスをすぐに見つけられる優れもの。
まー、ボクは使ったことはないけど。
しかも提示料金は業界最安値という、頼もしいサイフの味方でもある。
使ったことないから、何となくで言ってるけど。
1996年にアムステルダムで誕生したブッキング・ドットコムは急成長をとげて、今や世界最大の宿泊予約サイトになっている。
2008年に、ニューヨーク、サンフランシスコやシドニーなど、世界各地に相次いで拠点を開設、2010年9月にホテル登録数が10万軒を突破、2015年2月に60万軒突破、2016年8月に100万軒を突破した。
この大成功の背景には、ブッキングドットコムを生んだオランダが持つ”強さ”があった。
それが多様性。
世界中の人間を受け入れてきたオランダには、様々な民族や宗教の人がいて多様な価値観や考え方がある。
オランダとは、言ってみれば巨大な鍋。
中にいろいろな種類の具材が入っている。
今回と次回でオランダの特徴であり、ブッキングドットコム成功の理由でもある「多様性」について知っていきましょう。
オランダとはこんな国。
*宗教に注目してほしい。
面積:41,864平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
人口:1,708.5万人(2016年12月)
*九州(7県)の総人口は約1300万人。
首都:アムステルダム
言語:オランダ語
宗教:キリスト教(カトリック24.4%,プロテスタント15.8%),イスラム教(4.9%),ヒンズー教(0.6%),仏教(0.5%),無宗教・その他(53.8%)(2015年 オランダ中央統計局)
以上の数字は外務省ホームページの「オランダ王国(Kingdom of the Netherlands) 基礎データ」から。
面積は九州と同じぐらいだけど、宗教の種類がめちゃくちゃ多い。
オランダが世界各地から移民を受け入れてきた結果こうなった。
これがオランダの多様性を生んだ。
オランダと日本はとても対照的。
オランダの特徴は多様性で、日本の特徴は同質性。
日本にはあまり違いがない。
日本全国に同じ色の肌や髪の人間がいて、日本語が通じる。
オランダは黒人やアラブ人など様々な移民を受け入れて成立した。
外部からの人の流入がほとんどなかった島国日本とは、歴史的背景がまるで違う。
いろいろな価値観や考え方が認められているオランダでは、日本が法律で禁止しているこんなことも合法になっている。
「ドラッグの使用」
「売春」
「安楽死」
「同性婚」
オランダ大使館のホームページをのぞくと、こんなことが書いてある。
「ドラッグ使用者に対しては清潔な注射の使用を提唱しています」と、日本政府が言うことは考えられない。
さっすがオランダ。
オランダではコーヒーショップと呼ばれるところで大麻が販売されている。
オランダにおけるコーヒーショップ (Coffeeshop) とは、寛容政策(Gedoogbeleid)により、オランダアヘン法に従った一定の量の販売と所持が許可されているソフトドラッグの大麻を含む製品を、個人使用のために販売する小売店のことである。
次回、ブッキングドットコムが世界的な企業に成長した理由を紹介します。
まー、今回書いた「多様性」なんだけど。
おまけ
オランダはチューリップの名産地として知られている。
でも最近日本では、チューリップの売り上げが低迷しているらしい。
それで巻き返しの意味も込めて、東京にあるオランダ大使館が様々なチューリップで彩られた庭園を公開した。
AFPの記事(2018年4月7日)から。
6日に公開された敷地内には、およそ30種のチューリップ約2万本が並んでいた。ルールス公使は「オランダにとってチューリップには二つの役割がある。重要な輸出品であると同時に、古くからの伝統の一つだ」と思いを語った。
このニュースにはネットでこんな声が上がっている。
・なぜ小学生はチューリップを育てるのか
・富山県民が力説するスレになりそうだなw
・植える場所がないし
・ビットコインの次はこれだな
・30代40代でチューリップはトラウマなんだよなぁww
学校で皆咲いてるのに自分のチューリップだけ芽すら出ずに野晒しwww
・日本の場合、おしゃれな邸宅には真っ赤なバラと白いパンジーってイメージが根付いてるもんな
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