前回、メキシコでの異常な暑さについて書いた。
「あまりの暑さに、信号機が溶けだした!」という異世界的なことを。
今回はそのおまけのようなもの。
インドの夏を紹介しようと思う。
「君はまだ、インドの暑さを知らない」というのは、「お前はまだグンマを知らない」のパクリ。
少し前にインド人の話を聞いてボクがビックリしたのもあるけど、普通の日本人はインドの夏なんて知らんでしょ。
だからこれから書くことは、ほとんどの日本人にとって初耳だと思う。
日本には季節が4つあるけど、インドには3つしかない。
「ホット・ホッター・ホッテスト」の3つ。
インドは一年中夏だから、暑さの種類しかない。
これはむかしインド旅行で、日本人から聞いた話。
でも、インド人はこれを知らない。
何人かのインド人に言ってみても、みんな「初めて聞いた」と言う。
きっとメイド・バイ・ジャパニーズの話なんだろう。
ちなみに、この話は事実ではない。
インドでもヒマラヤの近くなら、冬になると雪におおわれるところがある。
例えばザンスカールという村がそう。
むかしは冬になると、積雪のために数か月も村から出られなかった。
首都デリーでも、寒いときは10度を下回る。
1月に行ったときは、ユニクロのダウンジャケットが本当に役立った。
でも、インドが暑いのはホント。
とくに5月6月が暑さのピークで、気温は45度ぐらいまで上がる。
この時期のインドは熱い。
酷暑のインドを旅した日本人旅行者に会って、話を聞いたことがある。
その時期のインドは、昼間に外に出る気力がなくなる。
それでその日本人旅行者は、部屋のベッドで寝ていた。
机に置いたメガネは陽にさらされたままで。
「そろそろ出かけるかあ」と思ってメガネに触れたとたん、「あつっ!」と放り投げてしまった。
「5月のインドあるある」らしい。
インド人に聞いても、この時期のインドは”拷問”と言う。
とくに駐車している車の中だ。
CDが溶けるというレベルじゃない。
インドの場合、窓を開けていると危ないから、完全に閉め切る必要があるらしい。
だから、また車に乗るころには、車内は熱地獄になっている。
車に乗るときは、「せーの!」という勢いで、ドアを開けて冷房をかけて外に出る。
それで人間が運転できる温度になるまで待機。
友人のインド人は5月6月に車を運転するとき、手袋をつけることがあると話していた。
素手じゃ、ハンドルを握ることができないから。
これを聞いて驚いた。
インドの暑さがそこまでとは思わなかったから。
日本とは反対だ。
ボクは冬の寒いときに、手袋をつけることがある。
反対といえば、蚊もそう。
インドでは、暑くなると蚊が消えてしまう。
あまりの暑さで、蚊も飛べなくなるから。
それと5月6月では、暑さのために、道路が溶けてしまうこともある。
インドでは劣悪なタールを使っているから、そこに酷暑が加わると、タールが溶けて道路が軟らかくなってしまう。
車を運転していると、「あ、ここは溶けてるな」と分かるらしい。
メガネのことと重なってしまうけど、そのことはこちらの記事をどうぞ。
メキシコで信号機が溶けたのも、きっとこれだ。
インドの道と同じで、暑さ以上に、質に問題があったのだろう。
おまけ
8月のインド北部
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