韓国でサッカーは国技と言っていい。
ということで、たくさんの韓国人がワールドカップに夢中になる。
韓国人にとっての一番の願いは、韓国代表が勝ってくれること。
その次が、ぶっちゃけ、日本が負けること。
韓国人はスポーツの試合で日本を応援しない。
というか、できないのだ。
ワールドカップ・ロシア大会の期間中、ある日本人男性が韓国を旅行していた。
彼が一日の観光を終えてゲストハウスに戻って来たとき、多くの韓国人が宿のテレビで「日本対コロンビア」の試合を観ていた。
そのときの様子が彼のブログにある。
「masa tabi blog」より。
周りの韓国人は、全員コロンビアを応援していて、完全にアウェイだった。日本が点を入れると、ため息が聞こえた。
日本に二点目が入るとみんな帰り出したので、ざまあみろって思った。僕が何かしたわけじゃないけど。勝ってほんとうに嬉しい。気持ちよく寝れた。
一般的に韓国人は、サッカーの試合で日本が外国と戦っていれば、日本の相手国を応援する。
「敵の敵は自分の味方」理論で、これは日本人でもある。
でも、日本のゲストハウスでこれはあるだろうか?
「周りの日本人は、全員コロンビアを応援していて、完全にアウェイだった。韓国が点を入れると、ため息が聞こえた」
日本の場合、客に韓国人がいたら、もう少し配慮すると思う。
ゲストハウスの部屋ではなくてロビーなら、「準公共の場」になる。
日本人だったら、そこまで私情をはさまないだろう。
あからさまに「反・韓国」という態度は見せないと思う。
この日本人はタッカルビを食べては、ブログに「韓国料理美味しい」と書いている。
いわゆる”嫌韓日本人”ではなく、どちらかと言うと、韓国好きではないかと思う。
スポーツの試合で日本の相手国を応援するのは、韓国人にとってはいつものこと。
でもそんな「韓国の日常」に触れると、普通の日本人が「ざまあみろって思った」「勝ってほんとうに嬉しい。気持ちよく寝れた」と思ってしまう。
残念なことだけど、どっちも「本音」だから、こればかりは仕方ない。
韓国人にとって、「日本が負けてほしい」と思うのはごく普通のこと。
これが韓日戦になると、こうなるらしい。
中央日報の記事(2016年08月30日)から。
キムさんは「韓日戦は死んでも勝たなければならない。日帝強占期にやられたことを考えると歯ぎしりする。
韓国人はよくこんな見方をする。
スポーツの試合で、日本の植民地支配の恨みを晴らそうとする。
韓国の選手はそんな国民の期待をよく分かっている。
日韓戦でファールやケガが多いのは、韓国選手が「死んでも勝たなければならない」というプレッシャーをかかえているからだと思う。
こんな韓国人の「恨」に日本人が接すると、先ほどのように「ざまあみろって思った」となる。
ちなみに上のキムさんは、日本に旅行するのは大好きらしい。
「日帝の蛮行、嫌韓感情などは許せないが文化は魅力的」と記事で言っている。
逆に、こういう日本人は少ない。
「韓国の反日行為は許せないが、文化は魅力的」という声は、日本でほとんど聞かない。
韓国の反日が嫌いな人は、韓流などの韓国文化もセットにして嫌いになる人が多い。
韓国文化が好きな人は、韓流と慰安婦問題などの政治を分けて考えている。
とくに10代の韓流好きは、日韓の政治問題に関心がないから知識もない。
ワールドカップの試合で、日本を応援する韓国人はどれぐらいいるのか?
韓国人女性と結婚して韓国在住30年、さらに韓国で大学教授をしている日本人がレコードチャイナでコラム(2018年7月4日)を書いている。
現地に住んでいる日本人の感覚では、こんな様子らしい。
「日本を応援する韓国人はたぶんただの一人もいないだろう」
「そんなことは期待するべきでもないし、期待しても100%かなえられない」
韓国でワールドカップの試合を観ていると、どこのテレビ局の中継でも「アンチ日本の心情がもろに伝わってくる」という。
しかもこれは意図的なものではない。
韓国人の場合、「自然にそうなってしまう」とコラムで指摘している。
なんで韓国人はスポーツの試合で、「日本が負けてほしい」と願うのか?
この日本人の教授はその理由を2つあげている。
1つ目はこれ。
・歴史的な観点から常に日本に対して反発心があるから。
これは「日帝強占期にやられたことを考えると歯ぎしりする」というキムさんと同じ。
スポーツの試合でも、どうしても日本の韓国統治を重ねてしまう。
だから、日本の相手国に勝ってほしいというより、「日本が負けるところを観たい」と自然に思ってしまう。
もう1つの理由はこれ。
・韓国が16強に行けなかったのに日本だけ行ってまた勝ったら韓国がさらに下になってしまう。
日本はグループリーグを突破して、決勝トーナメントに進むことができた。
でも韓国はそれができず、無念の帰国となった。
韓国人は日本がとても気になる。
だから、何でも日本と比較する。
ノーベル賞の数や世界の都市ランキングなどでも、常に「韓国は日本より上か下か?」ということで頭がいっぱい。
だから韓国の新聞を読んでいると、日本の新聞より「世界での日本の位置」が分かる。
これはこれで役立つのだけど。
国技であるサッカーで日本に負けることは、韓国人としてのメンツやプライドが許さない。
それで全国紙の中央日報がこんな記事(2018年06月29日)を書いて、国民の「恨」を晴らそうとする。
「こんなことならいっそのことセネガルが正義を見せるためにゴールを入れてコロンビアと共に決勝トーナメントに進出してほしい」とし「韓国は美しく敗退したが、日本は醜く16強に進出した」と述べた。
これで満ち足りた気になる韓国人は多い。
とくに「日本が点を入れると、ため息が聞こえた。日本に二点目が入るとみんな帰り出した」という韓国人だと、こんな記事を読むと「精神的な勝利」を感じることができる。
「日本は醜く16強に進出した」と新聞が書く国で、日本を応援してほしいと思っても無理。
韓国人は、日本に対して歴史の恨みがある。
これが根底にあるから、「何でも日本には負けたくない」や「日本の下にはなりたくない」という気持ちが生まれる。
だからテレビ放送でも、自然と「アンチ日本の心情」になってしまう。
先ほどの日本人はW杯の日本戦の中継を見るとき、音を消している。
「ゲームだけ見ていればそれが一番だし、こいつ何をほざいているんだ、などとストレスを受けずに済むからだ」
この気持ちは、W杯期間中に韓国を旅行した日本人にも通じる。
「ざまあみろって思った」
「勝ってほんとうに嬉しい。気持ちよく寝れた」
韓国人をよく知る日本人が「日本を応援する韓国人はたぶんただの一人もいないだろう」と言っていたけど、これは大げさな表現で、実際にはそういう韓国人もいる。
ボクの友人の韓国人は日本戦では、日本を応援していると話していた。
でも、そんな韓国人は少ない。
だから心構えとしては、「そんなことは期待するべきでもないし、期待しても100%かなえられない」というのが正しい。
歴史の恨や日本との比較から解放された韓国人は、本当に少ないから。
それでも日本を応援してくれる韓国人がいたら、その人と飲みに行くべき。
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