2015年に、日本と韓国が慰安婦問題について「最終的な解決」で合意した。
日本はこのとき約束したことを守っている。
やるべきことは全て行った。
でも韓国はまだ。
日本大使館前にある慰安婦像を撤去しないといけないのだけど、まだ動かしていない。
それで日本が韓国に「合意を履行してほしい」と伝える。
すると、韓国政府は何と言ったか？
中央日報の記事（2017年01月11日）で、康外交部長官（外務大臣）がこう話す。
「公館を保護しなければならない外交部の国際的義務があるが、少女像に対する市民社会の熱望に共感して尊重しなければならない。日本が移転を要求すればするほど少女像はさらに作られる」
日本が韓国に「慰安婦像を撤去してほしい」と要求すると、なんと像は増えてしまうらしい。
2015年の日韓合意とは何だったのか？
いまの韓国では、１年前に外交部長官の言ったとおりになっている。
日本政府は韓国に合意の履行を求め続けている。
でも、これは当たり前。
すると韓国国内では、慰安婦像が増え続けている。
そのせいか最近テグ市で、男性が慰安婦像に石をこすり付ける事件が起きた。
その映像が拡散されて、警察が動く。
犯人はすぐ見つかった。
中学生の少年だった。
この事件に対する韓国人の反応が、レコードチャイナの記事（2018年7月12日）に書いてある。
慰安婦像に石をこすりつける中学生の映像が拡散、韓国ネットから批判相次ぐ
「学校や家庭でちゃんと歴史教育を受けているのか？」
「ネット上で注目を浴びたかったのだろう」
「ただのいたずらでは済まされない。慰安婦被害者らを侮辱する行為だ」
「まねする人が出ないよう、厳しい処罰を与えるべき」
そろそろ像を囲むフェンスが必要らしい。
慰安婦像が増殖した結果、住民が困るようなトラブルも起きている。
釜山市では、慰安婦像の周辺にあった横断幕が刃物で切り裂かれる事件が起きた。
これは40代の男の犯行で、原因は「慰安婦像渋滞」という。
中央日報の記事（2017年01月12日）から。
４時間以上にわたって周辺の交通が渋滞した。Ｌはこの時に犯行に及んでいたことが明らかになった。
韓国の市民団体が慰安婦像を建てたのだけど、区庁と警察が像の強制撤去に乗り出したことで、４時間の渋滞が発生する。
この男性はその渋滞に腹が立ったらしい。
だからといって、横断幕を切り裂いていいことにはならない。
でも付近の住民にしてみたら、慰安婦像をめぐる争いで起こる渋滞なんて、迷惑この上ない。
その怒りは分かる。
「日本が移転を要求すればするほど少女像はさらに作られる」と外交部長官はドヤ顔で言った。
でも、結果を見てみると、それでダメージを負っているのは韓国だ。
韓国国内で慰安婦像が増えたところで、いまの日本人にはほとんど関係ないし、関心もない。
去年、長官の言葉を知ったときは、あまりの無責任さに腹が立った。
でも、前政権より反日色が強くなった結果、今の韓国政府は日本からの信頼を失っている。
また、新しく慰安婦像が設置されたことで、中学生の交流もできなくなってしまった。
毎日新聞の記事（2017年4月20日）から。
同市での従軍慰安婦問題を象徴する少女像の設置などを受け、「市民の理解が得られない」と判断した。
「韓国への中学生派遣を中止 松山市」
そりゃそうだ。
慰安婦像を設置して「交流しましょう」では、日本人の理解は得られない。
さらに最近の韓国では、慰安婦像や徴用工像をめぐって、いろいろなトラブルが起きている。
中央日報にこんな記事（2018年07月13日）があった。
銅像受難時代だ。全国各地に設置された約１００体の少女像をはじめ、日本領事館前に設置が進められていた労働者像がき損される事例が相次いでいる。銅像を設置した市民団体は銅像を傷つけた加害者に損害賠償を請求しているが、賠償が成立した事例は１件もない。
韓国の外交部長官が「少女像はさらに作られる」と言う。
その言葉どおり、慰安婦像はどんどん作られる。
そして像が100体になったころには、各地で像が傷つけられる事件が増加した。
韓国紙はそれを見て、「銅像受難時代だ」と嘆く。
本当にバカバカしい。
韓国の人たちは何をしているのだろう？
市民団体は日本に反省や謝罪を要求するかと思えば、実際には、韓国人に損害賠償を請求している。
慰安婦像や徴用工像の目的や存在意義が、ますます分からない。
韓国人はあの像を「平和の少女像」と呼ぶけれど、今のところは何の平和も達成されていない。
まあ、好きにしたらいい。
日本は像の撤去を要求するのみ。
そうすればするほど少女像が作られるのなら、作り続ければいい。
それで困るのは韓国だ。
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