先進国で初!カナダで大麻合法化。その背景と日本人への注意。

 

10月17日、いよいよカナダで解禁された!

といっても、ドラゴンクエストの新作じゃなくて大麻のこと。
カナダでは大麻が合法化され、21歳以上の人なら、許可証のある店で大麻を買うことができるようになった。
30gまでなら大麻の所持はOKだ。

タバコや酒といった嗜好(しこう)用レベルで大麻が合法化されたのは、先進7カ国(G7)ではカナダが初めてで、世界では2番目。
ウルグアイが世界初の大麻解禁国だ。
アメリカは州単位で、カリフォルニア州やコロラド州など9州で合法化されている。

 

カナダでの大麻合法化にはどんな背景があるのか?

大麻の流通や販売を違法にすることには、大麻の密売によって犯罪組織をもうけさせてしまう面があった。
だから今回の合法化には、カナダ政府が大麻の流れをコントロールすることで、犯罪組織への資金源を断つねらいがあるわけだ。

政府が禁止すると犯罪者がもうかる、というのはアメリカの禁酒法と似ている。

禁酒法

アメリカ合衆国における酒類の製造・販売・運送を禁じた法律。
禁酒運動は宗教的な意味と、労働者の規律や生産効率向上を狙う経済的な意味を持つ。
1919年に憲法を修正して成立したが、酒の密造・密売の横行を招いたため、33年に廃止された。

「世界史用語集 (山川出版)」

大麻を吸っているタイの少数民族
これは博物館にあった写真で現在の姿ではない。

 

カナダのトルドー首相は大麻解禁を、大統領選の公約にかかげていた。
だから国民との約束を守ったことになる。

ちなみにトルドー首相も過去に大麻を吸っていたことを認めている。
日本だったらどうだろう。
どんなに有能でも、大麻使用歴のある政治家が首相になれるだろうか。

とにかくこうした理由で17日にとうとう解禁になって、カナダの大麻シュップには購入者の列ができていた。

くわしいことはハフィントンポストの記事(2018年10月18日)をご覧ください。

カナダで大麻解禁、先進国初 ⇒ 外務省は邦人に注意喚起「手を出さないで」

 

カナダでの大麻の流通は日本とぜんぜん違う。

今年6月トルドー首相は「子どもたちが大麻を手に入れたり、犯罪者がもうけたりするのがあまりに簡単だった」といった内容のツイートをしている。
この状況を変えるために、合法化に踏み切ったわけだ。

 

でも、日本人は待ってほしい。

カナダであっても国内法(大麻取締法)が適用されることがあるから、日本人には注意が必要だ。
バンクーバーの日本総領事館がこう警告している。

2.一方、日本では大麻取締法において、大麻の所持・譲受(購入を含む)等については違法とされ、処罰の対象となっています。

3.この規定は日本国内のみならず、海外において行われた場合であっても適用されることがあります。

カナダにおける大麻の合法化について

 

「カナダといっても油断すんなよ。日本の法で逮捕されるかもしれねーからな。大麻にはゼッタイ手を出すなよ!」ということ。
大麻そのものだけじゃなくて、大麻をふくむ食べ物や飲料ももちろんアウト。

 

これに対してネットでは「それホントにできるの?」と懐疑的な見方をする人が極めて多し。

・カナダで葉っぱを決めて日本に持ち込まなければ調べようがないだろう
・海外の行動を国内法で裁くって、欠陥法じゃねーか?
・トロントで吸って、日本の警察にトロントで逮捕されるのか?
・合法に生産された麻薬が次から次へと日本に押し寄せてくる。
取締なんてしても焼け石に水だろうね。
・ニコチンより依存性が低いってのがあるけどどうなるものやら
・十年後…大麻コンビニで売ってます^^ @日本
・アジアで解禁の流れはないだろうな。日本も西洋にかぶれてるけど。
・カナダへ行って大麻を吸引したら日本でどんな罪で逮捕されるんだ?
・海外はどうでも日本は吸引だけで違法にすればいいのに
・吸引だけだと山火事の時とかで吸ってしまうことがあるとかなんとか 法律がとにかく古い

 

 

くわしいことは分からないけど日本総領事館がこう警告しているのだから、日本人が逮捕されることは現実にあり得るのだろう。

カナダには日本人の留学生や旅行者がたくさんいる。
だからこうでも言わないと、「日本の法律カンケーねー」とかん違いして、インスタやツイッターで大麻をキメてドヤ顔の日本人がきっと出てくる。
そうなったら、日本にも大麻OKの空気が広がりかねない。

ウルグアイという「どこそれ?」という国ならともかく、先進国で大麻解禁の影響は大きい。
ウルグアイで売るぐらいならいいけど。
なんて言ってみる。

今までの海外旅行で、違法行為を誇るバックパッカーにはたくさん会ってきた。
立入禁止ゾーンに侵入して写真を撮ったとか、路上演奏(不法労働)で旅の資金をかせいだとか。
海外に行くと、遵法精神がゆるくなってしまう人は多いと思う。

実効性がどれほどあるか分からないけど、「逮捕するぞコノヤロー」と警告を出さないと、大麻使用を武勇伝に昇華するバカパッカーが絶対に出てくる。

 

日本の立場は「ダメ、ゼッタイ」。
地球がそう言っているけど、世界的には解禁の方向に向かっている気がする。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。