「マイクロプラスチック」ってやつを聞いたことがありますか?
これは5ミリより小さい極小のプラスチック片。
いまでは「人類の敵かよっ!」というほど世界中で嫌われているけれど同情の余地はない。
日常生活で使っているプラスチック製品が海に流れ込むと、日光なんかによってこのマイクロプラスチックが発生してしまう。
これによる海洋汚染が地球規模で問題になっているのだ。
海の汚染は人の汚染にもつながる。
「なんだマイクロプラスチックかよ、ペッ」と吐き出してくれたらいいのだけど、魚にそんなマネはできない。極小のプラスチック片をそのまま吸収してしまう。
「人間は魚を食べているけれど、プラスチックを体内に取り込んでいないだろうか?」
ウィーン医科大学などの研究チームがそれを調査した。
日本人、フィンランド人、イタリア人、オランダ人、ポーランド人、ロシア人、イギリス人、オーストリア人の男女計8人を調べた結果が、毎日新聞の記事(2018/10/24 )に出ている。
全員の便に0・05~0・5ミリのマイクロプラスチックが含まれ、平均で便10グラムあたり20個のマイクロプラスチックが見つかった。
ウィーン医科大研究:8カ国の人の便からプラスチック
人間の出したプラスチックごみが回りまわって、人間に帰って来たことになる。
う~ん因果応報。
そんな隠し味はいらない。
「プラスチックごみによる海洋汚染がヤバい!」ってことは何年も前から言われていた。
それでここ近年、集中攻撃を受けているのがプラスチック製のストローだ。
プラスチックストローはリサイクルが難しいこともあって、世界的に廃止運動が進んでいる。
こういう動きは欧米の方が早い。
欧米の影響で、プラスチック禁止の動きが日本でも広がりつつある。
産経新聞の記事(2018.7.29 )から。
米コーヒーチェーン大手のスターバックスなどがプラスチック製の使い捨てストローの廃止を打ち出す中、外資系ホテルを中心に日本でも同様の動きが相次いでいる。
「プラ製ストローやめます」 日本でも外資系ホテル取り組み
インターコンチネンタルホテル大阪は今年7月から、プラスチック製ストローを紙製のものに変えている。
ヒルトン大阪も7月に紙製ストローに切り替えた。
客から不満の声は上がっていないという。
マリオット・インターナショナルも2019年7月までに、世界に6500カ所ある傘下のホテルで、プラスチック製ストローを廃止することを決めた。
当然、日本の傘下ホテルもこれにしたがうことになる。
身近なところでは、すかいらーくホールディングスが2020年までに、すべての店からプラスチック製ストローを撤去することを発表した。
つまり、ガスト・ジョナサン・夢庵などからプラスチックストローが消えることになる。
日本だけではなくて海外店舗をふくめ、3200店でこれがおこなわれるという。
くわしいことは日本経済新聞の記事(2018年8月16日)を読んでほしい。
ガスト、プラ製ストロー全廃へ 外食大手初
このニュースにネットの反応は?
・で、何製のストロー導入するの?
・タンポポの茎で代用します
・竹ストロー?
・麦わらでええやん
・そこで満を持してチクワの登場ですよ
・ポイ捨てしなければいいだけの話なのに
日本で、ましてやファミレスでやる意味全く無いんだが
・ストロー使わなきゃイインジャナイカ
・俺たちのすき屋は今でもエコのためにプラ箸だぞ
・マイストロー持参?
・初だとこうして大きなニュースになるから、やはり何事においても先行するメリットは大きいんだろう。
・欧米ではわりと進んでいる脱プラスチックの流れがついに日本にも来たかー。
もっとも地球にやさしく、意識高い系の飲み方はラッパ飲みだった。
プラスチックストローが平成の思い出になる日はもうすぐそこ。
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