外国人受け入れ拡大→トラブル多発→「嫌なら出ていけ」が大事

 

いま、日本を別世界のように眺める国がある。
それは大韓民国。
日本にとっては宿命のライバルというより、永遠のお隣さん。

このところ日本の景気はイイ感じ。
だから企業の求人数は右肩上がりで増えているのだけど、働く人が来てくれない。
人手不足のため、黒字経営なのに倒産する企業が出てきている。

そんな日本を見て、韓国紙・中央日報がため息をついている(2018年10月16日の記事)。

日本と違い、韓国企業は新たな仕事を見つけることができず次々と廃業に追い込まれている。造船・海運・自動車などを中心に景気が冷え込み、大企業の協力会社など中小企業の倒産が大幅に増えている。

好況の日本、求人難に耐えきれず黒字倒産vs不況の韓国、仕事なく次々倒産

これかヘル・コリアか。

 

でも、労働者不足による会社の倒産が良いことであるはずない。
というこで日本政府はいま「ユー、日本で働きなよ」と、外国人労働者の受け入れを積極的に進めているのだった。

それを国民はどう思っているのか?

介護・農業・建設業など単純労働での外国人受け入れには、「賛成」が60.8%で「反対」は25.4%。
医者や大学教授、弁護士といった高い専門性のある外国人なら、永住や家族を呼び寄せることもOKという人が、「賛成」79.6%で「反対」は13.8%だった。

つまりほとんどの日本人は、外国人の受け入れ拡大に賛成なのだ。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

【不可避】今の日本人は外国人の受け入れ拡大をどう思う?

 

 

現在の日本で超人手不足の業界は「建設」「農業」「宿泊」「介護」「造船」の5分野。
こうしたところで働いてくれる外国人労働者を確保するため、政府は法律を改正して新制度を導入する予定だ。
それによって、2025年までに上の5分野で「50万人超」の受け入れを目指すという。

外国人の受け入れ拡大は、日本にとって絶対に必要。
だからそれはいいのだけど、するてーと、こんなトラブルがきっと全国各地で起こる。

河北新報の記事(2018年10月14日)が、外国人住民によるごみ出しのマナー違反を取り上げた。
外国人居住者多い地域では、ルールが守られていないことが多い。
それで日本人の住民から苦情が上がっているのだけど、町内会の会長さんも困っている。

今野均町内会長(76)は「外国人に注意しても、日本語が分からないと言われるとどうしようもない」と困り顔だ。ルール違反は今年に入って目立つようになったという。

<仙台市>外国人居住者のごみ出しマナー違反、一部地域で問題化 住民対策に躍起

 

外国人は外国人で、母国との生活習慣や文化の違いにとまどっているらしい。

記事では、ネパール人留学生のクリシュナさんが「仙台市はごみ分別の種類が多くて、何のごみをどの袋に入れて捨てればいいのか分からない」と言っている。

 

ヒンドゥー教の神クリシュナですら、仙台のごみ分別には悩んでいる。

 

このニュースにネットの反応は?

〇日本の分別方法に問題があるという人たち

・日本人でも辟易するほど分類細かいんだから外国人には無理だろ
・日本語読めるはずの日本人でもルール破るしなあ
・自分は食品トレーとかプラごみの分別が苦痛。わざわざゴミを洗うっていうのが意味わからん。
・狭い家だと分別したゴミを収集日まで保管しておく場所もないのに
外国人のそれも狭い賃貸住まいの留学生にできるわけないよ
・日本人でも困ってんだから改善しろよ
・あまりに無意味な多種類分別がおかしいっていいかげんに認めろよ
細かに分けさせた挙句焼却場では一緒に突っ込んで燃やしてるくせにな

 

〇外国人に批判的な人たち

・中には面倒臭がって「日本語分カリマセン」キャラを演じて
ルールを無視してゴミを出してる奴もいるだろ
・留学しに来てるんだからその国のルールも学べよ
・専門分野だけでいい、ルール、マナーは知らんてのはおかしいだろ
・どこまで大きくなるかなー
ルールを守れない外国人によるトラブル
・うちのマンションも外国人が住むようになってから明らかにゴミ捨場が荒れ出した
・まだまだ増えるよこういう事案

 

 

ゴミ捨ての問題だけではなく、すべての外国人トラブルについて有効なことがある。

「日本がいやなら出ていけ」と外国人にハッキリ伝えること。

2017年にオランダのルッテ首相がそう言った。
オランダといえば外国人との共生、多文化共生社会が世界で最も進んでいる国のひとつだ。

その首相がこう言ったのだから、そりゃイギリスBBCも記事(2017年01月24日)にして世界に配信しますわ。

オランダのマルク・ルッテ首相が、国の価値観を否定するなら「出ていけ」と主張する意見広告が23日付で、同国の新聞各紙に掲載された。(中略)ルッテ首相は新聞広告で「普通に振る舞え。さもなければ出ていけ」と主張。自由を求めてオランダに来たはずの人たちが、その自由を乱用しており、国民は反感を強めていると指摘した。

「いやなら出ていけ」 オランダ首相が意見広告 反移民ムード背景か

 

ボクはいろいろな外国人と付き合いたいから、多文化共生には賛成の立場。
だから外国人住民には、政治家や役所の担当者が明確な一線をしめすべきだと考えている。

外国人の自由を認め過ぎれば、それが乱用されて国民は反感を強める。
これはどこの国でも同じだ。
だからそうならないように、「日本の文化やルールがいやなら出ていけ」と外国人にハッキリ伝えることが重要になる。

無条件で「外国人は出ていけ」だと排外主義になるけど、「この国の価値観を否定するなら出ていけ」と主張するのは問題ない。
それがオランダの答えでもある。

これから50万人を超える外国人労働者を受け入れる日本にも、この厳しさは必要だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。