「ウチは和牛を使ってます!」と客を集めていたレストランが、じつは外国の牛肉を使っていたら?
これは産地偽装だから、店長はジャンピング土下座しないといけなくなる。
宣伝の内容と実際の中身がちがう。
高級の羊肉を使っていると言っておいて、じつはチープな犬肉を客に出す。
そんな詐欺行為を「羊頭狗肉」と言う。
「牛頭馬肉」も同じ意味。
中国ではむかしからそんなことがある。
最近も一泊数万円の高級ホテルで、ひどい清掃が行われていたことが発覚した。
トイレ掃除で使った布で宿泊者のコップをふくとか、とんでもない実態がバレて大騒ぎになる。
「中国もまだまだだな」と思ったら、じつは韓国の高級ホテルも同じだったでござるの巻。
さすがは父と長兄。
そのことはこの記事をどうぞ。
中国人が自国の高級ホテルに怒っていたとき、中国版ツイッター・ウェイボーに日本のホテルでの清掃を紹介する動画が紹介された。
タイミングがよかったこともあって、中国人の目には中日の差がまぶしく映ったらしい。
レコードチャイナの記事(2018年11月16日)にそのことが書いてある。
中国で5ツ星ホテルの衛生ひどすぎ問題、「日本のホテル清掃員が最初にテレビをつける訳」が注目集める
このホテルの場合、スタッフが掃除を始めるとき、まず客室のテレビをつける。
もちろん、スタッフがテレビを見て爆笑しながら客室を掃除するわけではない。
タイやカンボジアのホテルならありそうだけど。
テレビをつけることで、部屋中のホコリを画面に吸いよせるのだ。
ホコリを吸収したところで、それをふき取る。
またコップについては、その向きまでしっかりそろえる。
これには中国のネットで賞賛の嵐。
「別の業界はともかく、ことにサービス業に関しては日本よりも100年は遅れている」
「前に一度見学したことがあったが、日本の星付きホテルは確かにこうやって掃除していた」
「日本の文化的な素養には、本当に敬服せざるを得ない」
「部屋の掃除ぶりは、心の状態を映す鏡である」
日本のホテルは羊頭狗肉ではなく、言行一致だった。
先日、知り合いのイギリス人に会ったときにこの話をした。
部屋のホコリをテレビ画面に吸い寄せるというのは初耳で、彼女は「そのテクニックは使える!」とよろこでいた。
「日本人は細かいところにまで気を配る。もう十分だと思うのに、さらに上を目指して取り組む。そういうところがすごくいい」と感心する。
そう。
日本人のおもてなしの極意は配慮や誠意なのだ。
そのことは韓国紙の中央日報も記事(2017年10月06日)で指摘している。
数年前まで韓国が上回っていたが…外国人が日本を訪れる5つの理由
ここ数年、日本へ来る外国人観光客は右肩上がりで増えている。
2014年に韓国へ来た外国人は1420万人で、日本は1342万人だった。
でも、韓国が日本を上回っていたのはこの年まで。
2015年には韓国1323万人に対して、日本1974万人と逆転する。
2016年は、韓国が1724万人、日本は2404万人だった。
上の記事では、この理由として日本人の「おもてなし」を挙げている。
「おもてなし」と呼ばれる日本の「誠意を込めた接待」は外国人観光客をめぐり韓国と競争する日本が装着した「最高の武器」だ。
いや、韓国はとくに関係ないと思う。
「おもてなし」の例として、ホテルのトイレ清掃では、便器を見て確認するのではなくて実際に座って確かめることが紹介されている。
また、ドアマンが客を迎えるときはタクシーのメーターをチェックする。
その距離によって空港から来たのか近くの地下鉄駅から来たのかを確認して、客に適切な言葉をかけるのだ。
日本人は誠意に配慮を加えて「最高の武器」を完成させてしまった。
これによって韓国は、「日本の外国人観光客誘致作戦が破竹の勢いで韓国を圧倒する雰囲気だ」と脅威を感じている。
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