【合意が何?】韓国慰安婦財団の解散、日本政府には怒りと疲労

 

勝算や落としどころはあるのだろうか?

そんな未来予想図をまったく描くことなく、文政権がやってくれました。

韓国はきのう、元慰安婦の人たちを支援するためにつくられた「和解・癒やし財団」を解散すると発表した。
この財団は2015年の日韓の慰安婦合意にもとづいて設立されたもの。

3年前の日韓合意で、韓国の尹長官(外務大臣)は公式にこう言った。

「両国が受け入れうる合意に達することができた。これまで至難だった交渉にピリオドを打ち、この場で交渉の妥結宣言ができることを大変うれしく思う」

「これでこの問題は終わった」と思ったあの日がなつかしい2018年のいま。

日本が支援金として出した10億円は「和解・癒やし財団」を通して、元慰安婦に届けられるはずだった。
これを解散するというのは、日本と約束したことができなくなることを意味する。

文大統領は口では「合意は破棄しない」と言っているけど、合意を守るつもりはない。
つまり事実上の合意破棄で、文大統領の言うことは詭(き)弁だ。

 

インド旅行で出会ったホテルスタッフを思い出す。
そのときはエアコン付きの少し高めの部屋に泊まったのだけど、エアコンが動かない。
「エアコンが故障している。部屋を変えてくれ」と文句を言ったら、こう言われた。

「オレはエアコンが『付いている』と言ったんだ。『動く』とは言ってない!」

世界にはこんな反論があるのか、と感心した。

 

文政権がしていることも似たようなもの。
「合意はいまも有効だ」と言うけど、やっていることは合意破棄。
こんな大統領がいるのか、と感心するわ。

「約束はした。でも守るとは言ってない!」とか、まるであのときのインド人スタッフだ。

さて、こんな困った隣国に日本政府の反応は?

 

 

慰安婦問題は何十年にもわたって、日韓最大の外交問題だった。
日韓で話し合いを重ねて、3年前にやっと解決で合意した。
だから慰安婦問題は実質的に終わったのだ。

そんな日本政府の立場からしたら、いままでの努力を無にする財団の解散は絶対に受け入れられない。

安倍首相はこう言った。

「国際約束が守られないのであれば国と国の関係が成り立たなくなってしまう。韓国には国際社会の一員として責任ある対応を望みたい」

河野外務大臣はこうだ。

「国際法を尊重する、国と国との約束事をきちんと守るのが国際社会で生きていくうえでの基礎的な事柄。国際社会の中で韓国が立ち位置を得るためにも、きちんと約束を守ることが非常に大切」

 

どちらも韓国に対して、「約束はしっかり守ってほしい」と言っている。
世界には、こんなことを言われる国家があるらしい。

外務事務次官は韓国の駐日大使を外務省に呼んで、韓国政府の決定に抗議するとともに、日韓合意を履行するよう求めた。

 

これは当たり前のことだ。
2015年の合意はパク政権ではなくて、韓国という国と結んだのだから。
政権が変わっても約束は変わらない。

誰が大統領になっても韓国には合意を履行する責任があるし、日本はそれを言い続けないといけない。
ちなみに、日本はすでに約束をすべて守っている。

 

 

慰安婦問題にこだわって、日本に謝罪させようと働きかける韓国に対して、一時期アメリカで「韓国疲れ(コリア・ファティーグ)」が広がった。
日本非難に明け暮れる韓国に、アメリカの当局者や研究者たちの間で“うんざり感”が出ていた。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

知ってた?アメリカにも広がる「韓国疲れ(コリア・ファティーグ)」

 

毎日新聞の記事(2018年11月21日)によると、いまの日本政府がまさにそんな状態。

日本政府、強く反発も…漂う“韓国疲れ”

旭日旗問題に徴用工問題と韓国政府は反日世論に迎合して、日本を立て続けに怒らせてくれた。
そして慰安婦問題ではとうとう財団を解散させてしまう。

怒って激怒して憤怒したら、そのあとには疲労感しかない。

 

「オレはエアコンが『付いている』と言ったんだ。『動く』とは言ってない!」と、絶対に自分の責任を認めないインド人を相手にしたときも、怒りは疲れに変わって、もうどうでもよくなった。
感情の最終形態は「虚無」なのだ。
インドで奉仕活動をしていたマザーテレサは「愛の反対は憎しみではなくて、無関心です」と言ったという。

「未来志向の韓日関係が大事」「韓国と日本は心からの友人になれる」と言いつつ、反日パフォーマンスをしている。
そんな韓国に日本政府が感じることも、むなしさだけでは?

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。