知ってた?アメリカにも広がる「韓国疲れ(コリア・ファティーグ)」

 

はじめの一言

*優れた文化をもっていたインカ帝国が、ヨーロッパに滅ぼされたことにふれて

「日本が少なくてもその種類における唯一の範例として、植民地化の宿命から免れて来たということは、実に喜びに堪えないことである!外国人にとって、この美しい国土をその自然またはその寺院や庭園などよりも以上に魅惑的ならしめる所以のものは、実に生活のあらゆる事象の中に今もなお生きている日本の伝統である(ブルーノ・タウト 昭和)」

「ニッポン 講談社学術文庫」

 

 

今回の内容

・アメリカにも広がる「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」
・ホワイトハウスのサーバーをダウンさせる
・グレンデール市という「被害者」

 

・世界に広がる「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」

「韓国には疲れるよ~」

と、感じている日本人が増えている。
昨年は長崎の世界遺産登録を妨害したり、今年はオバマ大統領の広島訪問でいろいろと文句を言ってくれたりしてくれた。
そんな韓国に疲れている人が日本に広がっているということを、前回の記事でかいた。

けれど、この「韓国疲労」という現象は世界に広がっているらしい。

 

前に、日本海呼称問題について書いてきた。
マレーシアのゲストハウスで、韓国人の宿泊客が、壁にはられていた世界地図の「JAPAN SEA」を線で消して「EAST SEA」と書きこんでしまう。

さらに、マレーシア人のスタッフに、「日本海は間違ったよび方だから、東海という正しいよび方に直してあげた」と説明してあげる。
マレーシア人からしたら、ただの迷惑。
「そんなことは知らないし、関係もない。世界地図に落書きをするなよ・・・」

 

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さらに、オーストラリアの大学では、図書館の本にあった「日本海」の上に「東海」とかいてあるシールをはって、それをネットで公表する。すると「愛国者」「英雄」という声が韓国のネットにあふれる。

「愛国者じゃない、迷惑者だ!」という声も、少ないけれどあった。
こういう声がもっと増えてほしいんだけどね。

 

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困ったもんだぜ!
(明治村の学生)

 

・ホワイトハウスのサーバーをダウンさせる

実は、「韓国が世界でやってくれた」という事例は、これだけではない。
その最大の「被害者」は、アメリカだろう。
「日本海呼称問題」では、とうとう、ホワイトハウスのサーバーをダウンさせている。

ある意味、韓国人の行動力はすごい。

そのことをRecord Chinaの記事(2012年4月24日)が伝えている。

「日本海」VS「東海」、日韓表記対立ヒートアップ=米政府サイトに陳情殺到―韓国紙

ホワイトハウスの公式サイトで市民からの要望を受け付ける「陳情コーナー」に3月22日、韓国系米国人の団体が「米国歴史教科書の事実誤認を改め、日本海の表記を東海に修正するよう求める」と書き込んだ。

これに対し、日本人とみられるネットユーザーが反論。
「東海」支持派8万人以上、「日本海」支持派1万7000人以上の署名が集まる事態となった。書き込みの多くは海外からとみられ、日韓の表記論争がにわかにヒートアップした形だ。

 

この結果、ホワイトハウスのサーバーがダウンしてしまう。

一部の韓国ネットユーザーが「署名合戦に勝てば表記が変更される」と思い込み、内外に同調を呼びかけたためアクセスが集中。サイトが一時パンクする事態になった。

これは、後からわかったことだけど、このときはアメリカ側が韓国のアクセスを一時的に遮断していたらしい。

 

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もう、ホント、勘弁してください・・・。

 

こういう迷惑行為をしていたら、日本だけではなくてアメリカも韓国に疲れてしまう。
そのことを、前回の記事で紹介したコラムが伝えている。

 

【から(韓)くに便り】日米の“韓国疲れ”と韓国メディアの“マッチポンプ”報道

ところが「韓国には疲れる」という話は実は日本だけではなく、米国でも出ているらしい。

韓国の新聞がワシントン発で伝えていたが、日本との首脳会談を拒否し関係悪化を続ける韓国に対し米当局者や研究者たちの間で「いい加減にしろ」という気分が広がっていて、それが「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」といわれているのだそうだ。

 

アメリカの場合、「「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」のもっとも大きな原因は、韓国と日本の「従軍慰安婦問題」に巻き込まれたことだろう。

 

慰安婦問題を押し立て、日本に謝罪させようと米国で官民挙げて日本非難を触れ回っている韓国に、米国でも舞台裏では“うんざり感”が出ているというわけだ。

【から(韓)くに便り】日米の“韓国疲れ”と韓国メディアの“マッチポンプ”報道

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私にもどうしていいか、わかりません・・・。

 

・グレンデール市という「被害者」

この「従軍慰安婦問題」に巻き込まれて、日本ですっかり有名になってしまったのが、アメリカの「グレンデール」とういう都市。
ちなみに、この都市には、スイスの多国籍食品会社ネスレが米国の本部を置いている。
この都市が日本で一躍有名になってしまったのは、この事件があったから。

2013年7月、第二次世界大戦における従軍慰安婦問題で、当市の公園に慰安婦の少女像が建立された

(ウィキペディア)

 

アメリカでは2009年頃から主に韓国系住民によって、慰安婦の碑をつくろうという運動が広がっていた。
そして、それが2013年に実現する。
当然、日系人たちはこれに猛反対!

同市在住の日系人たちはグレンデール市を相手取って、慰安婦像の撤去を求める訴訟を起こした

(ウィキペディア)

 

韓国系の住民は別として、ほとんどのグレンデールの市民には日韓の歴史問題は関係も関心もない。

それにもかかわらず、巻き込まれてしまったグレンデールの市民にはウンザリしている人が多く、「コリア・ファティーグ(韓国疲れ)」が広がっているという。

また、強引な韓国のやり方はいろいろな問題を起こしている。

地元住民の意向を十分に反映することなく設置を強行するケースもあり、政治団体同士の主導権争いやトラブルも起こしている

(ウィキペディア)

 

アメリカだけではなく、慰安婦像をシンガポールやオーストラリアでも建てようとする運動もあった。
さすがにこれは反対をうけて、像の設置を拒否されている。
シンガポールやオーストラリアからしてみたら、「そんな問題を持ち込むことな!」となるだろう。

前にイギリス人の友人がいっていた「keep it to yourself!」といったところ。

 

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でも、「敵ながらあっぱれ」というか、感心してしまうのはこういう運動を続ける韓国人のエネルギー。
なんでこういう活動を何年も続けていられるのだろう?
誰かから命令されたわけでもないのに、外国の図書館で東海のシールをはったり、マレーシアのゲストハウスで世界地図を勝手に書きかえたりする。

まあ、やっているのはただの迷惑行為だからいけないことなんだけどね。
でも、韓国人の国を思う気持ちには日本人も見習う点があるかも。

次回は、韓国にも「韓国疲れ(反日疲れ)」が広まっているという話。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。