海外一人旅の今と昔:最近の旅行はここ違う。良い時代だ。

 

はじめの一言

「私はね、二二歳までは日本人だったんですよ。岩里政男という名前でね。私は日本人として、非常に正統な日本教育を受けた。後に中国の教育も受け、アメリカにも学びましたが、私の人生に一番影響を与えたのは、この日本時代の教育だったんです(李 登輝)」

「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」

 

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李登輝(ウィキペディア)

李登輝氏は元・中華民国総統(1988年 – 2000年)。
この人は日本統治時代(1895年 – 1945年)の台湾で生まれている。についても知っておきましょか?

 

東京と名古屋で旅好きの人たちが集まると聞いて、ボクも行ってみた。
今回は、そのときに聞いた話や感想なんかを書いていきたい。

今回の内容

・最近の旅で驚いたこと
・20年前の旅では、リコンファームというものがあってだなあ・・・
・インドでこんな目にあった

 

・最近の旅で驚いたこと

参加者の旅人さんたちは、20代がほとんどでアラフォーなんてボク一人。
OA(オーバーエイジ)枠で参加させてもらった。

 

でも、名古屋ではご年配の方がいて「最近の旅は、いろいろ変わったね~」なんて話をした。

その人が驚いたのは、空港での搭乗手続きがすごく簡単になったこと。
空港のカウンターで職員にパスポートを渡す。
同時に、かばんからチケットを取り出そうとしたけど、そのチケットが見つからない。

 

「あれ?ないぞ。どこいった?」

とあせってバッグの中を探っていると、なんと、もう搭乗手続きが終わっていた。
あっけにとられながら、搭乗券を手にしたという。

 

「今では、パスポートだけで発券できるから、チケットを出す必要がないんですね」

もちろん、すべての航空会社がこうなのかは知らない。

 

でも、ボクも最近した旅で、これと似たような驚きを感じた。
近ごろでは、空港での搭乗手続きがすっごく楽になっている。
空港のカウンターで、パスポートとアイフォンの予約画面を職員に見せただけで、チケットが発行された。
すごい時代になったもんだ.

まさに光陰矢のごとし。
月日がたつのはあっと言う間だ。

英語で言うとこんな感じ。

time flies like an arrow
time and tide wait for no man

 

むかしは、リコンファームなんて面倒くさいことをしなきゃいけなかったのに・・・。

 

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20年ぐらい前のカオサンロード(タイ)

 

・20年前の旅では、リコンファームというものがあってだなあ・・・

今回集まった若い旅人さんにきいたら、リコンファームなんて知らないという。
それはそうだろうな。

航空機の場合は、旅客が、長時間の途中降機以降の便に確実に搭乗する意思があることを航空会社に伝える手続きのことを指す。

(ウィキペディア)

 

20年前は、飛行機に乗るためにこのリコンファームの手続きをする必要があった。
日本への帰国便に乗る72時間以内(確か)に、「確実にその飛行機に乗ります」ということを航空会社に連絡をしないといけなかった。
これをしないと、最悪の場合、帰国便がキャンセルされてしまう。
当然、日本に帰ることができないという一大事になる。

 

格安航空券だと、そうなった場合は買い直さないといけない。

だからリコンファームをするというのは、当時の旅では最重要事項で、死活問題でもあった。
リコンファームは、自分で航空会社に電話をしたり直接そのオフィスに行ったりして手続きをするけど、これがかなり面倒くさい。

 

英語でしないといけないけど、自分の英語力には自信がない。
だから、ボクはよく旅行会社でしてもらった。
もちろん手数料はとられる。
でも、今の旅行会社では、もうリコンファームの代行なんて業務はないんじゃないかな?

 

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今のインドでも、街中で象が歩いているのかな?

 

・インドでこんな目にあった

なかには、お粗末な航空会社もあった。
具体的な会社名は言えないけど、確かエアーインディアとかいった。

 

インドのバラナシという都市で、エアーインディアのオフィスでリコンファームをした。
それで、コルカタ(旧カルカッタ)の空港に行ったら、なんと帰国便がキャンセルされていた。

 

「コンピューターに名前がない。おまえは、この便に乗ることはできない」

と、インド人の職員に冷たく言われる。

「リコンファームは、確実にバラナシでした!」

「コンピューターに名前がない。ダメだ。オフィスで買い直して来い」

頑(かたく)なな態度、とはこのことを言うんだろう。
ふと、インドで会った旅人の言葉を思い出した。

 

「知ってますか?インドって人口は10億だけど、良い人は10人しかいないんですよ」

仕方がないから、そのときは空港にあるエアーインディアのオフィスに行って、そこにいたお偉いさんに頼み込んだ。
何度、「プリーズ」を言ったか覚えていない。
この人はボクの話に耳を傾けてくれ、同情もしてくれてなんとかチケットを発行してもらうことができた。

1億分の1の良い人がいた!

 

リコンファームなんて、もう今はする必要がない。
そんな手続きは、「今は昔~」という今昔物語のような話になってしまった。
でも、パスポートを見せるだけでいいなんて、旅行がしやすい良い時代になったもんだ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。