ネット時代:政治家やマスコミが笛を吹いても、国民は踊らない

 

「燃料税を引き上げる!」というマクロン大統領の言葉にフランスが大炎上している。
フランス全土でデモが起きて、まだ収まっていない。
この混乱のなか、マクロン大統領は「私の発言が一部の人々を傷つけた」と国民に認めた。

くわしいことはAFPの記事(2018/12/11 )をどうぞ。

仏大統領、最低賃金引き上げを発表 デモ収束目指し演説

燃料税引き上げに激怒した人たちへ、マクロン氏は「(軽油やガソリンを買えないのなら)電気自動車を買えばいい」と言い放つ。
一部の人々を傷つけた発言とはこれだろう。

政治家なら、庶民の気持ちが分からなくてもいい。
大事なことは動機より結果だから。
心はきれいだけど能力のない政治家は国民を不幸にする。

とはいえ庶民の心を逆なでして、怒らせる政治家はどこの国にもいる。
きのうは池田勇人元首相の「貧乏人は麦を食え」という言葉を紹介した。
この問題発言にマスコミは怒った、というよりむしろ喜んだ。
これで池田氏をぶったたくことができるから。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

【庶民の気持ち】フランスと日本の政治家がした炎上発言

 

日本のマスコミ報道は中立・公平をモットーにしているけど、けっきょく最後は人間だ。
だから好き嫌いの感情はある。
気に入らない政治家や政権をたたくマスコミも出てくる。
政治家を攻撃するときは、その人間の無知や庶民感覚のなさを暴露させればいい。

森元首相のときはすごかった。

2000年の「Who are you ?捏造報道」をおぼえている人はどれぐらいいるだろう。
当時、森首相がアメリカのクリントン大統領にあり得ないことを言った、と報道された。

日米首脳会談で会ったクリントン大統領に「ハウアーユー?」と言うところを、森首相は「フーアーユー(あなたは誰)?」と言ってしまう。
米大統領が苦笑いをしながら「アイム・ヒラリーズ・ハズバンド(ヒラリーの夫です)」と答えると、森首相は「ミートゥー(私もです)」と答えたという。
このときマスコミはこれを報道して、森政権をぶったたいていた。

でも、これはまったくの虚偽報道。
あとになって、これを創作した毎日新聞の記者が「森首相には申し訳ないと思っております」と言っている。
ひでー話もあったもんだ。

さらにある結婚式で、森氏が有名キャスターの筑紫哲也氏と会ったとき、筑紫氏はこう言っている。

「今日は、森前総理も見えていますが、森政権時代、我々も『森を潰せ』という戦略で少しやりすぎだったと思っています。一国の総理とメディアの間には、ある程度の緊張感が必要で、ある程度の批判はする。しかし、森さんについてはやりすぎたという反省がある」

Who are you ?捏造報道

これを聞いた森氏は「何をいまさら、という気分でした」という。

 

これが2001年のはなし。
2008年にはこんなことがあった。

国会で野党議員からカップラーメンの値段を聞かれた麻生首相が「いまは400円くらいします?」と言う。
するとこの言葉がマスコミの餌食にされる。

たとえば朝日新聞は麻生首相の庶民感覚のなさを指摘。

出席議員らの苦笑を誘った。連夜のようなホテルのバー通いに批判も出ている首相。庶民の金銭感覚とのギャップを感じさせた。

首相、カップめんは「400円くらい?」 委員会で答弁

 

でも待ってほしい。
これは「外交防衛委員会」でのやり取りだ。
国家の外交や防衛を論じ合う場で、なんでカップラーメンの値段を質問しないといけないのか?

野党やマスコミが政権支持率を落としたいのは分かる。
でも、これは露骨すぎた。
このとき議員やマスコミは、国民に政権批判をさせたかったのだろう。
でも逆に、彼らが国民から批判されてしまった。

2001年との違いは、やっぱりネットの普及が大きい。
いろいろな情報を知ることができるから、マスコミが期待するように国民は動かなくなった。

いまでもこんな議員はいる。
首相の無知をさらすために、国会でクイズ大会をはじめた不思議な議員もいた。
でもこのときは、国民からネットでたたかれて、この議員のほうが大なダメージを負ったと思う。

 

政治家やマスコミが庶民を味方につけようとしても、ネットで様々な情報を同時に知ることができるから、その”あざとさ”がバレてしまうも多い。

2001年なら首相の発言をねつ造してたたくことができたたけど、いまは絶対にムリ。
きっとすぐにバレてしまう。
議員やマスコミが笛を吹いても、いまの国民は思うように踊ってくれないのだ。

モリカケ問題に財務省の不祥事で、安倍政権の支持率が一時30%以下になったことがあった。
20年前なら政権がつぶれたか、麻生財務相が辞任に追い込まれていたと思う。
一部の人にとっては、いまは本当にイヤな時代だ。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。