トルクメニスタンを知る!国名や基本情報、日本の先を行く点

 

きのうの試合が終わると同時に、ネットではサッカー日本代表の残念会が始まった。

・日本が弱すぎて悲しくなった…
・たまたま勝てた感が凄い
・なんでギリギリなん?
・所詮、親善が強いだけだった
・最低の試合
・新世代とか言ってたのに、アジアでも個は相変わらず最弱

これはアジアカップでおこなわれた「日本 vs トルクメニスタン」戦の感想。
日本は3対2で勝ったのだけど、試合では「1点差で何とか逃げ切った感」がただよっていて、内容に不満の人が多い。

FIFAランキングでは、日本の50位に対してトルクメニスタンは127位。
日本は去年のワールドカップでアジア勢では唯一、決勝トーナメントに進んでいる。
評価と実績からすると、3対0で日本が勝ってもおかしくない。

「アジアカップには魔物がひそんでいる」かもしれないけど、日本は親善試合に強いだけのチームかもしれない。

 

サッカーの話はこれでおしまい。
ここからはトルクメニスタンという国について、簡単に知っていこう。

トルクメニスタンは日本から遠いし、学校で習うことはまずない。
この国とは一生縁がない日本人は多いし、耳にするのは、サッカーで試合をするときぐらかいかもしれない。
でも、無駄な知識(失礼!)や関係ない情報ほど意外性がある。
だから、使い方次第ではけっこう役立つ。
ということで今回は、トルクメニスタンの理解を深めていきましょう。

 

この国は中国とトルコの間にある

 

まずは国名について。

トルクメニスタンとは「トルクメン人の土地」という意味で、漢字で書くと「土耳古斯坦」。
「夜露死苦」と同じでこれは当て字。
ところで「土耳古」を見て、あれ?と思った人はいませんか?
これは「トルコ」の漢字表記で、トルクメン人はトルコと深い関係があるといわれている。

民族名「トルクメン」の語源には、「トゥルク・メン(トルコ人、私)」や「トゥルク・マネンド(トルコ人らしい)」という説があるのだ。
「トルコ人はもともと中央アジアにいた。ウズベキスタンのあたりだと思う」なんて知り合いのトルコ人が話していたから、民族的には同種なんだろう。

 

では次に、トルクメニスタンの基本情報を確認しておこう。

面積:48万8,000平方キロメートル(日本の1.3倍)
人口:580万人(2017年)
首都:アシガバット
民族:トルクメン系(76.7%),ウズベク系(9.2%),ロシア系(6.7%),カザフ系(2.0%)
言語:公用語はトルクメン語(テュルク諸語に属し,トルコ(共和国)語やアゼルバイジャン語に近い)。ロシア語も広く通用。
宗教:主としてイスラム教スンニ派

以上のデータは外務省HPの「トルクメニスタン(Turkmenistan) 基礎データ」から。

トルクメニスタンでロシア語が広く使われているのは、この国が長くロシアに支配されていたから。
独立したのは1991年だから、つい最近と言っていい。

 

トルクメニスタンの民族衣装

 

この国には宝が眠っている。
トルクメニスタンの地下には膨大な資源があって、特に天然ガスは世界第4位の埋蔵量を誇る。
その結果、教育・医療・電気ガス・水道費が無料というのは、うらやましいこと山のごとし。
この面では日本の先を行っている。
高速道路無料化」とは、いったい何だったのか?

ただ、強みは弱みにもなる。
天然資源をウリにするのはいいけど、それに依存すると国民はなまけ者になってしまう。
例えばナウルだ。
かつてのナウル共和国はリン鉱石に恵まれていて労働と税金がなかった。
それで「国民総ニート」なんて呼ばれる。
でもリン鉱石がなくなってから、本当の地獄が始まった。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

労働と税金がない!「ナウル」とかいうマンガのような国。

トルクメニスタン国民はこうならないことを願ってます。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。