最近、長野県でこんな鉄道事故があった。
読売新聞の記事(2019/02/16 )
特急「あずさ」、線路上の三角コーンと衝突
どっかのアホが、ブロック片やプラスチック製の三角コーンなんかを線路の上に置きやがった。
で、走ってきた電車がそのまま激突。
さいわいケガ人はいなかったけど、コンクリートブロックとぶつかったらかなりの衝撃だったはず。
激おこの長野県警が列車往来危険容疑で調べを進めているという。
こんな感じに、線路に物を置いて電車の往来を邪魔することは日本中で起きている。
ちなみに朝日新聞の記事(2018年6月4日)によると、去年1月~6月までの間、JR東日本だけでも400件以上あった。
線路に自転車やベニヤ板 列車妨害400件超で対策強化
線路の上にブロックや自転車を置いて電車と衝突させるというのは、夏休みの実験ではよくある。ということなくて、これはイタズラが目的だろう。
こういうことはきっと世界中で起きている。
さて、ここからはインドの話。
インドといえばここ数年、経済成長が目覚ましく、大きな可能性を秘めた国だ。
つい先日も中央日報の記事(2019年02月20日)で、韓国企業は日本や中国に比べてインド進出が遅れていることを指摘していた。
躍動的に成長するインド消費市場を積極的に攻略しなければならない。
10~20年後を見通すなら、機会の地・インドへの進出をこれ以上遅らせることはできない。
「日本・中国が蚕食するインド市場への韓国の進出を急ぐべき」
日中は「蚕食」してねーし。
蚕(カイコ)って、虫あつかいするな。
おまけに書くと、韓国はいまインドにすごく熱い視線をおくっている。
朝鮮日報にもこんな記事(2019/02/21)があった。
文大統領 インド首相招きロッテワールドタワーで夕食会
PM Modi 1st Indian to be awarded Seoul Peace Prize, gets $200,000
PM donates #SeoulPeacePrize money to Namami Gange project 🙂https://t.co/KzMy4mjwhQ
-via @inshorts #NamamiGange— Amrita Bhinder (@amritabhinder) 2019年2月22日
モディ首相に「ソウル平和賞」を贈っている。
インドの都市バンガロールにある謎な建物
インドは基本、何でもアリの極端な国。
とんでもない金持ちも貧乏人もいるし、日本と変わらないショッピングモールがあるかと思えば、弥生時代とあまり変わらない家もある。
約2000年前の集落を再現した登呂遺跡に行ったとき、「インドの田舎では今でもこんな家があります」とインド人が言っていた。
インドには、牛を神聖視するヒンドゥー教徒がたくさん住んでいる。
その影響で野良牛が歩き回る都市もある。
そんなインドで近代化とヒンドゥー教が出会うと、こんな不幸な鉄道事故が起きてしまうのだ。
AFPの記事(2019/2/17)
インド初の準高速鉄道、開業直後に牛と衝突 立ち往生
「インド最速」を誇る準高速列車バンデバラト・エクスプレスが2月15日にデビュー。
モディ首相も出席した開業記念式典が行われているから、これは国家的事業だ。
この列車が15日にニューデリーを出発してバラナシへと向かう。
そして翌日16日、この列車がニューデリーに戻る途中、線路上にいた野良牛と激突して、立ち往生してしまった。
インドで野良牛の数は減っていると聞いていたけど、この事故が起きたウッタルプラデシュ州はそうでもないらしい。
モディ首相の就任後、右派与党・人民党(BJP)は、ヒンズー教徒が神聖視する牛の食肉処理目的の売買を禁止。これを受けてウッタルプラデシュ州では野良牛が急増し、危機的状況に陥っている。
このインドのらしさ全開のニュースにネットの反応は?
・のどかだなw
・もぉおおおおお
・ヒンズー教の野良牛は最強
・うおおおおぶつかる
そこでインド人を右に
・牛が野生で生きていけるなんてインドだけだろう、大事にされているんだなw
牛を神聖視するのに、なんで柵をつくらないのか?
鉄道大国インドで、1日の利用者は2300万人ほど。
今回事故にあった最速列車・バンデバラト・エクスプレスの最高時速は180キロで、この列車なら、ニューデリー~バラナシ間の所要時間が14時間から8時間になるという。
でもそれは、「線路上の牛とぶつからなかったら」という条件付き。
運行が始まった次の日に、牛と衝突して立ち往生というオチも本当にインドらしい。
政治家が選挙で勝つには、ヒンドゥー教徒にアピールしないといけない。
でも社会で宗教の影響が強くなると、近代化や経済成長のさまたげになってしまうこともある。
インドはホントにむずかしい。
おまけ
日本では電車が牛とぶつかることはない。
でもフクロウやカラスが原因で、電車がストップすることならある。
くわしいことは北国新聞の記事(2019/02/19)をどうぞ。
JR西日本金沢支社によると、黒部宇奈月温泉駅付近の枕野トンネル内の架線に、焼け焦げたフクロウの死骸が引っ掛かっているのが見つかった。
北陸新幹線停電、原因はフクロウ
合掌。
インドの駅の様子
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