竜のからだは鱗(うろこ)でおおわれている。
でも、のどの下に一枚だけ逆さの鱗がある。
それに触れられると竜は激怒して、その人間を殺してしまうという伝説が中国にあった。
そこから転じて「逆鱗」とは、目上の人が激しく怒ることをさす。
誰にでも、「そこだけは触れるな!」という逆鱗ポイントはある。
韓国の視点だと、日本人のそれは天皇だ。
ことし2月、韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が「戦争犯罪の主犯の息子である天皇が慰安婦問題に対して謝るべきだ」と発言して大騒ぎになった。
韓日関係を改善する立場にいる人が自分の名前どおりにしてしまった。
くわしいことは中央日報の記事(2019年02月12日)をどうぞ。
「天皇、慰安婦に謝罪」文喜相氏の発言に日本ネットユーザー「逆鱗に触れた」
この韓国紙は、「この発言は今までの物とはレベルが違う。これで遺憾で終わったら、日本は国ではない」「無礼千万極まりない発言」といった日本の反応を伝えている。
この韓国の国会議長は火遊びが好きらしい。
自分の言葉で日本人が激怒すると、「盗人猛々しい」と言って燃料をぶちまける。
天皇への謝罪要求について、文氏は「10年前に日王(天皇)から韓国に行きたいので仲立ちしてほしいと頼まれた」と説明した。
それは本当か?
と疑問に思った日本のメディアが宮内庁に確認したところ、文議長は天皇陛下と会っていなかったことが判明。
これだと記憶違いか、自分の立場を守るために天皇陛下の言葉を「ねつ造」したことになる。
後者なら、日韓関係はさらに悲惨になってしまう。
これは韓国でも問題視されて、中央日報は記事(2019年02月26日)で文氏の説明責任を問いただす。
もちろん政治家の発言の真偽は重要だ。ない話を作り出したとすれば発言全体の信ぴょう性が疑われかねない。したがって文議長も適当な機会に事実をありのままに説明するのが正しい。
文喜相議長の発言めぐる態度、村上春樹の忠告
ではここでクエスチョン。
文議長が事実をありのままに説明したのを聞いた記憶がありますか?
もちろんゼロのはず。
文議長は結局なにも言わず、問題の解決を時間にまかせてしまったから。
「戦争犯罪の主犯の息子」と天皇陛下を侮辱して、慰安婦問題で謝罪を要求する。
日本から発言の撤回と謝罪を要求されると逆ギレし、自国のメディアから「説明するのが正しい」と言われても無視。
これ以上ないほど日本人の感情を逆なでしたこの人は、このあとどうなったのか?
文議長はこのたび、めでたく名誉会長になりました。
聯合ニュースの記事(2019.05.24)にそんなことが書いてある。
韓国国会議長 「韓日議会フォーラム」名誉会長に=関係改善模索へ
韓国の国会関係者は、「韓日関係に特別な関心を持ち、最近悪化した韓日関係の突破口を探ることに関心を持っており、特別に(名誉会長を)引き受けることになった」と説明している。
これが適材適所というのなら、韓国の人事はアメージングだ。
「関係改善」を、なんで日本人への挑発から始めるのか。
とにかくこれでハッキリしたことは、文議長は何の責任もとらないまま名誉を手に入れたということ。
韓国は韓国のことしか考えていないということ。
これがまさに韓国の文政権で、言葉ではいろいろ言うけど、実際には日本人の感情なんて気にしていないのだ。
名誉会長への就任祝いは経済制裁だ。
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