巨大ブーメラン:ライダイハン、韓国にDNA鑑定と謝罪を要求

 

日本と韓国のいわゆる「過去の歴史問題」というのは、1965年に日韓両政府が「最終的な解決」に合意したことで決着した。
はずだった。
でも、終わっても始まるのが韓国という国。
これ以後もとくに慰安婦問題で、日本に対して反省と謝罪をくり返し要求してくる。
そして日本は日本でくり返し頭を下げてきた。
それは外務省ホームページを見れば一目瞭然。

日本政府は機会あるごとに元慰安婦の方々に対し、心からお詫びと反省の気持ちを表明してきた。

慰安婦問題に対する日本政府のこれまでの施策

 

それでも韓国の謝罪要求は収まらず、日本と韓国は2015年に、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した。
この合意にもとづいて日本は、安倍首相が心からのおわびの気持ちを表明し、韓国側に約10億円をわたす。
日本はこのときの約束をすべて守った。
次は当然、韓国の番だ。
韓国はソウルの日本大使館前にある慰安婦像を撤去しないといけない。
でも韓国政府は動かなかった。
耳をふさいで石となってしまった。

でも口だけは動かす。
「慰安婦問題はまだ解決していない」と言い出して、時間を2015年前に戻そうとする。

2018年1月、文大統領は新年の記者会見で、こうすれば慰安婦問題は完全に解決すると述べた。

中央日報の記事(2018年01月11日)

「日本が真実を認めて、被害者のおばあさんに誠意を見せて謝罪し、そしてそれを教訓としながら二度とそのようなことが起きないように国際社会と共に努力していく時、おばあさんも日本を許すことができるだろう」

日本、文大統領の謝罪要求を拒否…「1ミリも動かない」主張を繰り返し

 

でも日本はお詫びや反省の気持ちを何度も表明してきたし、韓国との約束も守った。
だから日本政府は「韓国側がさらなる措置を求めることは、わが国として全く受け入れられない」「国の間の合意はたとえ政権が変わったとしても責任をもって実施される。それが国際社会の当然の原則だ」と、文大統領の要求を一蹴。

世界の常識では「誠意を見せて謝罪」するのは、合意を守らない側がするべきことだ。

ちなみに、2001年には小泉純一郎首相が元慰安婦の人たちに、「心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを申し上げます。」というお詫びの手紙を送っている。
それと同時に、「償い金」として1人200万円ずつわたした。
韓国側はそれでも納得しないから、その14年後に慰安婦合意を結んで最終的な解決を確認したわけだ。
それでも時間がたつと、「日本が真実を認めて、被害者のおばあさんに誠意を見せて謝罪」することをまた要求しだす。
すべての被害者が許すまで、日本は謝罪をしないといけないというのは現実的には不可能だ。
だからこの問題に始まりはあっても終わりはない。

これが文政権の韓国だ。
でもいま、そんな文大統領に巨大ブーメランがとんできたらしい。

 

ベトナムには「ライダイハン」と呼ばれる人たちがいる。
「ライ(混血)」と「ダイハン(大韓)」という意味のベトナム語で、韓国人男性とベトナム人女性の間に生まれた子供のことをいう。
イギリスの支援団体によると、ベトナム戦争のとき、数千人の現地女性が韓国軍兵士らによって性的暴行の被害を受けて、約1万人のライダイハン(混血児)が生まれた。
*正確な人数は分からない。
慰安婦は多くの国の軍にいたけど、それにはこういう戦場でのレイプ犯罪を防ぐ目的がある。

でも韓国政府はベトナムに対して、謝罪をしていない。
そんな不誠実に、ライダイハンたちが立ち上がる。

産経新聞の記事(2019.6.10)

ライダイハン、文在寅大統領にDNA型鑑定と謝罪求める

イギリスの民間団体「ライダイハンのための正義」によると、ライダイハンの人たちが文大統領に、この問題の真実を明らかにするために国連人権理事会の調査を要求した。
さらに韓国人との親子関係を確認するためのDNA型鑑定に応じることと、この問題への公式謝罪を求める公開書簡をイギリスの韓国大使館を通じて文大統領に提出。
ナットさんというライダイハンの1人はこう訴える。

「韓国政府は、韓国軍兵士がベトナム女性に性暴力を行っていたことを認め、国連人権理事会の実態調査に協力し、血液検査する50人の『ライダイハン』のデータと父親とみられる韓国軍兵士らとの親子関係を確認するDNA型鑑定に応ぜよ」と主張。さらに、「調査の結果、父子関係が確定すれば、韓国軍兵士による性暴力の犠牲になった子供たちに公式謝罪してほしい」と訴えている。

 

この民間団体は問題解決に積極的で、これまでイギリス議会で会合を開いたり、ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラド氏やウィリアム・ヘイグ元外相らを招いている。
それで今回、韓国政府に真相究明と公式謝罪を求めることになったわけだ。

 

ということで、韓国どうする。
いままで日本に要求してきたことが自分たちに返ってきてしまった。
文大統領はこの言葉を実行しないといけない。

「韓国が真実を認めて、被害者に誠意を見せて謝罪し、そしてそれを教訓としながら二度とそのようなことが起きないように国際社会と共に努力していく時、韓国軍の性被害を受けた人もわが国を許すことができるだろう」

世界はいま、韓国の誠意と正義に注目している。

 

これはおまけだけど、日本のネットを見るとこんな茶化したようなコメントが多い。

・いいぞ、もっとやれや
・さぁ見せてもらおうか
真の謝罪というものを
・大きなブーメランが近づいています
(韓国気象庁)
・1000年は謝罪するんだろ?

「巨大ブーメラン」と書いたボクが言うのもおこがましいけど、でもライダイハン問題は深刻な人権侵害だから、気持ちがあるならこの民間団体に寄付するとか具体的に支援したほうがいい。
*それらしきサイトがあったけど、「安全ではありません」とアラートが出たからここでは紹介できない。

「韓国ざまあみろ」と言っていると、いつか自分にブーメランが返ってくるかもしれない。
自分の都合で正義の人になって、相手を非難して気持ちよくなっていると、いまの文大統領のようになってしまう。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。