直径ボクの知り合いとその知り合い、というすごく小さな空間でのことだけど、いま日本にいる外国人がモスバーガーに怒っている。混乱している。
アメリカ人がモスバーガーで“ある発見”をして、それをSNSに投降したのがきっかけだ。
「Today I learned that Mos Burger’s “soy burger” actually has chicken in it…(ʘᴗʘ✿) I wonder how many vegetarians/vegans they’ve misled.」
モスバーガーのソイバーガーにはじつは鶏肉が入っているという。だから、どれだけのヴェジタリアンやヴィーガンの人たちが間違ってしまったのだろう。
ソイというのはタイ語で「通り」を意味しているけど、これはそれじゃない。
英語の「soy」はソイソース(しょうゆ)のソイで、大豆という意味だ。
だからソイバーガーに肉が入っているという情報に、在日外国人の間で衝撃が走った(ただしせまい範囲で)。
「Oh god」
「Ehh?? This includes meat」
「Omg, can i share this?? :’0」
上の投稿をしたアメリカ人はモスにあったこんな説明を読んで、ソイバーガーには肉が入っていないと思っていた。
「Burger patty with this indicator is made of soy bean as main ingredient instead of meat.」
この英文には、「肉を使わず大豆本来の植物性たんぱくを主原料としたソイパティに変更できます。」という日本語も併記されている。
でも日本語のわかる外国人が、モスが公表しているアレルギー情報を見て、本当に肉が入っていることを確認する。
「I saw on their allergen list and it’s trueee :’0」
これがソイモスバーガー(ソイパティ)のアレルギー情報
●は「原材料に使用しているもの」と書いてあるから、豚・牛・鶏肉が使われていることになる。
これを見て、「超だまされた(deceiving)。これは拡散しなきゃ」という外国人もでてきた。
「thanks a bunch!! This must be spread :’0 so deceiving」
でも、これは本当だろうか?
モスバーガーのような大企業が本当にこんなことをするだろうか?
そう思って電話で聞いてみたら(ヒマかっ)、「ですので、ヴェジタリアンの方にはおすすめしておりません」と言われた。
ちなみにモスの公式ホームページにはこんな説明がある。
大豆由来の植物性たんぱくから作られる「ソイパティ」なら、肉の代わりに選択していただくことで「たんぱく質はしっかりとりたいけど、余計な脂肪は抑えたい」、という方たちに喜んでいただける商品だと思いました。
たしかに「ヴェジタリアンでも大丈夫!」とは書いてないけど…。
イギリス人に上の説明文を見てもらったら、「instead of meat」と書いてあったらヴェジタリアンが食べても大丈夫と思ってしまう、とのこと。
日本人だって「肉の代わりに」と書いてあったら、原材料に豚肉や牛肉があるとは思わないだろう。
イスラーム教徒やヒンドゥー教徒が知らずに食べたら、訴えるかもしれない。
このハンバーガーをめぐっていま、在日外国人の間では混乱が広がっている。
「My mother always told me not to lie…(お母さんはいつもウソをつくなって言ってたのに…)」とショックを受ける人がいれば、「liar Moss Burger(モスバーガーのウソつき)」と怒る人もいる。
「Motherf*ckers!」の意味は各自で調べてほしい。
でも、でもボク的にはまだ、何かを見落としているような気がする。
ボクや外国人たちは何かをかん違いしているのではないのか。
モスバーガーは社会的に信頼できる会社だし、台湾でもがんばっている日本企業だから、こちら側の確認不足の可能性はある。
誤解による風評被害だったら、これから週3回でモスのハンバーガーを食べることにする(ただし期間は未定)。
ということで、誰か正しい情報を知っていたらおしえてください。
*その後いただいた情報をもとにすると、ソイパティ自体には肉が入っていなくて、「ソイハンバーガー」なら肉はなし。でも製造工程で肉のエキスが付着する可能性があるから、厳格なヴェジタリアンならやっぱりダメ。
それ以外のハンバーガーには肉があるらしい(すべては調べていない)。ソイモス野菜バーガーにも肉が入っている。
もともとヴェジタリアン用のハンバーガーではなくて、野菜多めのヘルシーハンバーガーということだろう。
でも外国人が英文の説明を読んだら、「ヴェジタリアンでもOK」とかん違いすると思う。
最後に、この衝撃情報をもたらしたアメリカ人はこう書いている。
「tbh, this happens a lot. But unfortunately, their ads are super-misleading in both languages… emphasizing the “soy” part and how healthy it is.」
日本ではこういうことがよくある。
広告には、説明と実際の内容が違っているとか誤解を招くような表現が多いらしい。
来年のオリンピックをひかえて、そこらじゅうで「外国人をおもてなし!」と言っている日本なのだけど。
こんにちわ。
先ほど確認しましたら、アレルギー情報のところでは「工場の製造ラインを共有しているもの」という表現になっていますね。
一応、URLを添付しておきました。
よろしくおねがいしまーす。
さっそく情報をありがとうございます!
どうやらソイパティは肉なしで、「ソイハンバーガー」だけは肉が入っていないようですね。
それ以外のハンバーガー、ソイモス野菜バーガーにも鶏肉がありますし。
これはヴェジタリアン用のハンバーガーではなくて、野菜多めのヘルシーなハンバーガーということだと思います。
でも外国人が英文の説明を読んだら、「ヴェジタリアンでもOK」と思ってしまうでしょうね。
話にならない、モスバーガーには弁解の余地はないと思う。日本企業であろうが、海外で頑張っていようが、それで責任が軽くなるわけではない。
そもそも、この表示に関する供給者側の動機は売り文句(宣伝)とするためであり、法的規制に基づく義務的表示行為ではない。そのことを消費者に誤解させるような表示をしているのであるから、詐欺行為に近いインチキ表示だと言われてもしょうがない。
イスラム教徒、ヴェジタリアン、ヴィーガン、アレルギー保持者、などその種の情報を求める消費者には万が一にも誤解を招かないような表現をするべきであり、指摘を受けたのだからすぐにでも企業姿勢を改めるべきだと思う。食品の成分表示についても、日本企業にふさわしい高品質を維持してほしい。どのように対応するかで本当の企業姿勢が分かります。今からでも遅くはないですよ。
コメントありがとうございます。
>日本企業にふさわしい高品質を維持してほしい。
これにはまったく同感です。
ただわたしはヴェジタリアンでもなく、モスバーガーから「被害」を受けたわけでもないので、これ以上どうこう言うつもりもありません。
モス自体は好きですし。
これで困ることになったとしても、それは企業の責任でしょうね。
確かに外国人には誤解を与える表記なので改めた方がいいように思います。
でも、普通の人が「国産牛バーガーって書いてあるのに野菜が入ってる!騙された!モスの嘘つき!!」と騒いでるのは聞いたことがないし、たぶんありえないですよね。
少なくともアレルギー表記はしてあるようですし、自分の勝手な好みの問題なのに社会の特別な配慮を当然と考えるヴィーガン側にもなんか違和感は感じます。もともと変わった人が多い気はしますが…。
私の周りにも、長年日本に住んでるのに日本語も分からないし日本の文化も全く理解してない外国人も案外少なくなく、いつまでも自分たちの国の基準で日本を「断罪」し続けてる人を見ると、なんだかなぁ、という気持ちになります。
とはいえ、日本側も外国人をもっと理解しないといけないのは確かですね!
これは、「ヴェジタリアン(ヴィーガン)OK/NG」とハッキリ書いてくれたらいいんですけどね。
外国人用の英語説明で、「誤解するしかない」という内容はマズイと思います。
これとは別で、日本に対する無知から生まれる批判はただの迷惑です。
モスは100%植物性のバーガーを店舗限定ですが2020年3月より発売するようです。今回の商品はヴィーガン向けとなるようなので期待したいところです。
そうれは朗報ですね。
まあ私はがっつり肉派ですけど。
ヴィーガン用ハンバーガーは地方にはなかなかないですから貴重です。