【口は禍の元】最近、言葉で韓国人を怒らせた2人の日本人

 

不用意なことを言って、トラブルを起こしてしまう。

いつの時代も人は言葉で失敗してきたから、

「口は禍の元(門)」「蛙は口から呑まれる」「雉も鳴かずば撃たれまい」「舌は禍の根」「物言えば唇寒し秋の風」「禍は口から」

などなど、そんなことわざが山ほどある。
といっても、その言葉がトラブルになるかどうかは場所やタイミングにもよる。

時代が平成から令和に変わったとき、日本なら問題にならないこんなメッセージを、韓国で発信したことで彼の国の人たちを怒らせた。

「平成生まれとして、平成が終わるのはどことなくさみしいけど、平成お疲れ様でした!!! 令和という新しいスタートに向けて、平成最後の今日はスッキリした1日にしましょう!」

これはTWICEの日本人メンバー、サナさんがインスタグラムで公開したメッセージ。

元号は天皇を連想させるということで、韓国では「失礼」「非常識」と批判が集中。
公式アカウントに日本語でメッセージを書いたことでよけい怒らせたのだけど、韓国語で書いたらもっと怒ったはず。
とにかく世界には、日本人というだけでアウェーになる国があるのだ。

「韓国でアイドルをするな」「出て行け」という反応はボクも想像がついたけど、「日本に強制徴用された被害者の孫」が出てくるとは思わなかった。
その孫とやらは所属事務所に、軍国主義の歴史を日本人メンバーが恥と思わないことが問題なのだと抗議した。

「雉も鳴かずば撃たれまい」だけど、鳴いた場所が悪かった。

 

 

それから3か月後、今度はユニクロの日本人役員がターゲットにされる。
いま韓国では日本製品の不買運動が全国的におこなわれていて、SNSでは上のようなデザインが広くシェアされている。
このボイコットの標的にされたのが韓国のユニクロで、店の前では「BOYCOTT JAPAN 行きません 買いません」と書いてあるプラカードをかかげる人もいる。

そんななかで、またもや日本人の言葉が韓国人を怒らせた。

朝鮮日報の記事(2019/07/17)

「韓国での不買運動は長続きしない」 役員発言をユニクロ側が謝罪

ファーストリテイリングの最高財務責任者(CFO)という地位にある日本人がこんな発言をする。

「政治情勢に振り回されることなく、粛々とやっていく。長期的に売り上げに影響を与えるほど長くは続かないだろう」

でも、これを言った場所は日本だ。
東京でおこなわれた決算説明会で、韓国での不買運動が売り上げに影響をあたえたものの、「長期的に売り上げに影響を与えるほど長くは続かないだろう」と役員が見通しを述べたところ、この発言が韓国のインターネット上で拡散されて怒りがユニクロに向けられた。
それでユニクロ側は「多くの方に迷惑をかけたことをお詫びする」と正式謝罪に追い込まれる。
ね?アウェーでしょ?
韓国は「なんでもすぐに問題化」というやっかいな問題をかかえている。

 

でも、「韓国での不買運動は長続きしない」という見方は日本でも韓国でもあるのだ。
ボクもあの「日本ボイコット」にはパフォーマンスの要素が多いと思っている。

「BLOGS」の記事(2019年07月08日)で毎日新聞記者、元ソウル支局長の澤田克己氏が「今回も同じだと断言はしない」と断ったうえで、今回の不買運動の失敗を暗示している。

過去25年ほどの間に4回の「不買運動」が組織されたが、本当に日本製品の売り上げが落ちたことなど皆無だからだ。(中略)それでも、今まで1回も成功していない運動だということは知っておいた方がいい。

韓国の「日本」不買運動、不発の歴史

 

「長続きしない」「成功していない運動だ」という表現はしていないものの、中央日報の韓国人記者もこう書いている。(2019年07月08日)

「日本製品を使わない」という実践は果たしてどこまで可能だろうか。これは思っているより難しい。(中略)何より長く続けることが難しい。

日本製品不買運動が見落としているもの

 

この韓国人記者はユニクロ不買運動にも触れいている。
韓国国民がこれをすれば、「日本ユニクロに向かう刃になるかもしれない」けど、「韓国もけがをする」とくぎを刺す。
昨年のユニクロの売り上げ約1兆3000億ウォン(約1200億円)のほとんどは、韓国各地にある店舗運営費と韓国人スタッフの給与などに当てられている。
「もし韓国ユニクロの売り上げが急減して韓国で潰れていけば、一緒に被害をかぶることになる。」というのは誰が見てもわかるはず。

「長くは続かないだろう」という言葉は軍国主義の歴史には関係けど、ボイコット運動をしている国民の感情を傷つけた。
国民情緒を害するというのは韓国では罪。
でもユニクロの場合、「お詫びセール」をしたら開店前から長蛇の列ができるだろう。

 

解決策としては、言葉が問題にならないところに移るのもひとつの手だ。
ちょうど朝日新聞がそれをうながすような記事(2019年7月17日)を載せていた。

ユニクロが10月にインド初出店 立て続けに3店開業へ

インドならインスタグラムに「平成お疲れ様でした!!!」どころか、「天皇陛下万歳!!!」とか「七生報国!!!」とか書いても大丈夫。
*七回生まれ変わっても(生まれかわる限り)、国に尽くすこと。
七生報国の考え方はインド人が好きそう。

それにインドは親日国だから、日本製品のボイコット運動なんて起こらない。
問題は口ではなくて場所だった。

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。